1950年代の後半、ワイキキのヒルトン・ハワイアン・ヴィレッジで絶大な人気を誇ったエンターテイナー。彼の音楽には、ハワイの伝統音楽に則したものと、本土志向のものとありますが、これはふたつの要素を混ぜつつ後者寄りの雰囲気。制作は大編曲家、ドン・コスタ。本土進出の意図があっての起用だったのでしょう。美しいストリングスをしたがえて、なめらかな声が響きます。1960年に40歳の若さで亡くなってしまうアパカ。本当に天からの授かり物の歌声でした。
(LP)Immortal Hawaiian, The (reissue of 1958 Hawaiian Village Nights)