盲目のピアニスト、ジョージ・シアリングが所属をMGMからCapitolに移籍して間もない時期(1956年)にリリースされた逸品を、デュオフォニック(擬似ステレオ)加工してのリリース。デニス・ファロン指揮のクールなオーケストラと寄り添うようなリリカルなコンボ演奏です。よく知られたスタンダードソングに、さらにストリングスで別のクラシック楽曲のメロディを織り込んでみせたり。ふくよかで繊細で奥の深い、まさにヴェルヴェット地のカーペットのように安心して身を任せられるレベルの高い内容。
(LP)Velvet Carpet (duophonic stereo)