妖艶で貫禄あり。これほど芯の通った歌手もそういません。銀幕での活動から世界各国をめぐるコンサート活動へとシフトした彼女。そのバックでオーケストラの指揮とアレンジを担当したのがバート・バカラックでした。これぞバカラック!と言いたくなるようなアレンジにはまだ出会えませんが、この環境で彼が管弦の勉強をさらに進めたことは事実です。ディートリッヒは「リリー・マルレーン」は歌わず、英語のスタンダード中心に選曲しています。(2,750円)
(LP)Dietrich In Rio (70s reissue)