60年代のブラジル音楽がボサノヴァから徐々に変質してゆくなか、モノトーンを貫いたアートワークや、シンプルな音像でレーベルとしての美学を後世に残したElencoレーベル。日本の90年代以降のブラジル音楽リスナーの耳の基本はこれらのリイシューで作られたといっても過言ではないです。ダンサー/シンガーであったレニー・デイルの躍動感をサンバランソ・トリオの見事な演奏とともにとらえた傑作です。
(LP)Lennie Dale e o Sambalanco Trio (1994 Japanese reissue)