単に”ブラジルもの”だからでなく、デオダートがUSマーケットをしっかり意識して施したアレンジにこそ、本作の強い人気の要因のひとつがあると思います。迎合的、というのではなく、時代の空気をしっかりとらえたポップな押し出しの強さがあるという点です。すべてルイス・ボンファのナンバーで揃えた潔さも良し。スタンダードのようで新しいボサノヴァ・アルバム。そこも良いのです。
(LP)Bonfa And Brazil