武骨なイメージの強いテナーサックスですが、ストリングスとの組み合わせでこんなに上品で気持ちの安らぐ楽器になるというコンピレーション。ただうっとりとさせるだけでなく、イリノイ・ジャケーの「So In Love」みたいにスリリングなリズムアレンジもあります。サンディ・モーズの「Speak Low」はストリングスの生々しさに鳥肌が立ちそうなほど! そうか、このアルバムは、ベニー・ゴルソンやトリー・ジトーなどアレンジャーの手腕を楽しむ作品でもあるのですね。(4,180円)
(LP)Mood To Be Wooed