プウルセルの作品は仏国内盤と海外盤の内容に違いがある例が多いのです。違いを生んでいるのは選曲です。米国ではロッキンなリズムを盛り込んだ「オンリー・ユー」のヒットを放っている一方で、フランスではこれほどに香り高いシャンソン・タッチのアルバムを作っていました。ピアフのナンバー「Non, je ne Regrette Rien (水に流して)」と「Mon Dieu! (私の神様)」は、こちらが初回録音ヴァージョン。また「Saint-Emilion」はプウルセルとルフェーブルによる共作。ロックンロールなリズムが光る「Ca Tourne Rond 」が異色で魅力的です。