ベテラン女性シンガーが、60年代のヒット曲を丁寧に歌うアルバム。同時代の歌に「挑戦」でもなく、「歌い上げる」でもなく、「Only Love Can Break A Heart」のそこはかとない悲しさや悔いをさらっと歌います。歌を自然に自分に引き寄せる姿勢に好感を感じます。本作の発表当時にはまだ43歳なので、お年寄り扱いは失礼ですね。「I Remember You」など、古めのスタンダードを新たな装いにするアイデアも、楽しいです。
(LP)Maggie Isn't Margaret Anymore