50年代ウェストコーストジャズ界の大スターでありながら麻薬で完全に身を持ち崩してしまうチェット・ベイカー。彼にとっては完全に不遇時代のティファナ・ブラス人気便乗企画とされる作品ですが、それでもリードを取るときの音色には独特の色気がありますね。いくつかこの名義でのアルバムはありますが、本作はスタンダードのカヴァー中心。チェットが参加した「In The Mood」を聴けるなんてね。
(LP)In The Mood