ハンガリー生まれのジャズ・ギタリストとして60年代にフランス録音のアルバムを二枚残しているこの人。実はもともとの手習いはヴァイオリンでした。Flying Dutchmanの傍系としてボブ・シールが立ち上げたレーベルで、NYの腕利きたちとモダンなバックで録音した本作は基本がエレクトリック・ヴァイオリン。でも機械的じゃない、なまめかしくて色っぽい音です。一曲ギター。タイトル曲「I Love You」の見事なボッサに時を忘れそう。.
【曲目】Everything I’ve Got / Nobody’s Heart / Here’s A Hand / Careless Rhapsody / Jupiter Forbid / Wait Till You See Him // I Got Rhythm / Embraceable You / Could You Use Me? / Bidin’ My Time / But Not For Me / Treat Me Rough
今なおスウェーデンの人気歌手として活躍するリル・リンドフォルシュ。60年代のアルバムにはガールポップ的な魅力もありますし、年齢を重ねてからも趣味よく同時代のポップセンスをとりいれています。スティーヴィー・ワンダーの「You Are The Sunshine Of My Life」のスウェーデン語カヴァーも落ち着きがあっていいですね。大人の女性のたたずまいがある北欧シティポップ。.
Du Ar Det Varmaste Jag Har (You Are The Sunshine Of My Life).
イーディ・ゴーメの旦那様スティーヴ・ローレンスには、いい男であることは間違いないんですが、どこかおっとりした優男なイメージがつきまといます。でも、のびのびとスイングさせたら、そのおおらかさはスターそのもの。「There'll Be Some Changes Made」のようなアップテンポだけでなく「Speak Low」の大きなスケール感にもご注目を。アレンジャーはもちろん彼らの盟友ドン・コスタ。.
カナダのソフトロックの秘宝ミューチュアル・アンダースタンディングスを手掛けたカナダのアレンジャー。彼がロウリー・ボウワー・シンガーズを起用して作り上げたのが、あのアルバムでした。その後もカナダ音楽界の重鎮として作品を作り続けた彼の76年作品。。カーペンターズ的な心地よさのある女性ヴォーカルが聴ける「Ain’t No Way To Treat A Lady」が逸品。B面最後の2曲はビートルズ・カヴァーですが、その選曲がまたいいセンス!.
収録曲・データ
【曲目】Ain’t No Way To Treat A Lady / Thinking Of You / Every Bit Of Love / Leave Tenderly / Something Better To Do // Silent Cinema / Baked Apple Rag / Concerto For Piano / When I’m 64 / Maxwell’s Silver Hammer
ボストンのシーンから頭角を現し、60年代フォークの牽引者的役割を果たした彼が、70年代に入ってウッドストックで録音した名作です。アレンジはジェフ・マルダー。マリア・マルダー、エイモス・ギャレットほかウッドストックの仲間が勢揃い。最高のボトルネック・ギターが飛び出す「Turtle Beach」(マリアとのデュエット!)や、往年の名曲「My Love Comes Rolling Down」など、音楽的な芯の強さと人懐っこさが共存してます。.
【曲目】Little Devil / Blue Piano Dream / You And Me In Harmony / Upstairs To The Stars / Swing Is In / Information In Blue // One Finger Tango / Das Echo Von Bodensee / Happy Blue Piano / Samba Caliente / Late Night Special / Take The Good Times
【曲目】California Bloodlines / Razor-Back Woman / She Believes In Me / Omaha Rainbow / The Pirates Of Stone County Road / Shackles And Chains // Mother Country / Some Lonesome Picker / You Can't Look Back / Missouri Birds / July, You're A Woman / Never Goin' Back
バックのミュージシャンはノー・クレジットながら、小粋さとファンク・テイストが上手く組み合わさったナイスな一枚に。基本はピアノ・トリオ+パーカッションの編成。あのバリー・マン&シンシア・ワイルの名曲「ふられた気持ち」がこんなにファンキーなアレンジになるなんて! 続く「Mean Old Frisco Blues」も快調そのもの。ベースとドラムがもしも前作と同じ奏者だったら、チャック・レイニー、ビリー・コブハムという若手の凄腕ですぜ!.
かつて日本のファンクラブで一番人気があった曲「パーリー・スペンサーの日々」のほか、「デライラ」「ラストワルツ」「花のサンフランシスコ」など、馴染み深い英米仏のヒットを織り交ぜて構成。このほか表題曲の「ラララ」「アンジェリカ」「地平線の彼方に」などを収録しています。仏バークレイが1966年にリリースした「Palmares des ChansonsシリーズのNo.6」をベースに編成されています。仏四大オーケストラが充実を迎える時期の作品、力のこもった演奏が繰り広げられています。.
収録曲・データ
【曲目】La La La (He Gives Me Love) / I'm Coming Home (Je Ne Suis Rien Sans Toi) / San Francisco (Be Sure To Wear Some Flowers In Your Hair) / I'll Never Leave You / Angelica / Delilah // The World We Knew (Over And Over) / I Love You, You Love Me / The Days Of Pearly Spencer / If Only I Had Time / The Last Waltz
ミッキー&シルヴィア、1956年の大ヒット「Love Is Strange」は、RCA Victor傘下のGrooveレーベルからのシングル盤でした。1954年から3年間だけ存在したこの短命レーベルには、R&Bがロックンロールに変化してゆく瞬間にあった濃厚なブラックミュージックがドクドクと脈打っています。そんなレーベルのエグくてかっこいい曲を集めたイギリス編集のコンピレーション。ジャケもいいし、踊るしかない!.
「Soulful Strut」の続編みたいな、素晴らしいシャッフル・ピアノ・インストになった「Let’s Get It On」だけでもう最高。ピアノ二台を使った連弾をアレンジしながら息の長い活動を続けたデュオの74年リリース作品。当時のヒット曲を安易にカヴァーしたというような内容ではありません。リリカルさも、オーケストラの壮大さもきちんと知り尽くした意匠の秀作です。.
収録曲・データ
【曲目】Touch Me In The Morning / Caine’s Theme From “Kung Fu” / Harmony / I Want to Spend My Life with You / Live And Let Die / Spring Is Coming // Let’s Get It On / Jeremy / Tie A Yellow Ribbon Round The Old Oak Tree / Yesterday Once More / The Morning After / When Heaven Smiles