ジョージ・シアリングは間違いなく50年代クールジャズを世間に広めた重要人物です。彼がウェス、バディ、モンクのモンゴメリー三兄弟と共演。これこそお洒落すぎるほどの一枚です。パーカッションのアクセントが気持ちよすぎるラテンナンバー「The Lamp Is Low」「Mambo In Chimes」、メロディを切れ味よく演出する「Stranger In Paradise」収録。いつものシアリング節に黒いグルーヴが加わって、とても強力です。1961年に「George Shearing And The Montgomery Brothers」のタイトルで発売されたアルバムのジャケ変更盤。.
収録曲・データ
【曲目】Love Walked In / Love For Sale / No Hard Feelings / Enchanted / Stranger In Paradise // The Lamp Is Low / Double Deal / And Then I Wrote / Darn That Dream / Lois Ann / Mambo In Chimes
Warner Bros.での最終作品。同時代を代表するSSWでありながら、ヒット曲を出すことも求められていた彼にとって、本作は商業的に大成功したとは言いがたい作品(それでも、他のアーティストに比べれば全然売れてますが)。あまり話題に上る機会も少ない一枚ですが、最高のメロウ・チューン「Woman’s Gotta Have It」(ボビー・ウーマックのカヴァー)は、やはり知っておいてほしいと思います! 柔らかい名曲の多いプリAOR風味のアルバム。.
収録曲・データ
【曲目】Shower The People / A Junkie's Lament / Money Machine / Slow Burning Love / Everybody Has The Blues / Daddy's All Gone // Woman's Gotta Have It / Captain Jim's Drunken Dream / Don't Be Sad 'Cause Your Sun Is Down / Nothing Like A Hundred Miles / Family Man / Golden Moments
「Cocktails For Two」などヒップな作風で知られる作曲家サム・コスロウの作品を集めたアルバム。女性ピアニストらしいリリカルなタッチがいつものように美しいマリアン・マクパーランド。思いがけずリズムが跳ねる「The Day You Came Along」のようなナンバーが隠れていましたよ。数曲ではコーラスが出しゃばらずに洒落た助演を務めています。.
1966年リリースのポップ・ソウル傑作「Touch Of Today」から3曲をマイナスし、タイトルと曲順、ジャケット写真を変更しての廉価版です。ジャケットに使われた写真がとっても印象的なので、再発盤ながら人気があります。また3曲減ったといっても大事なところはちゃんと残し、むしろポップス度は増した印象。とりあえず高速ボッサ版「The Shadow Of Your Smile」は必聴!.
収録曲・データ
【曲目】Goin’ Out Of My Head / Yesterday / No One Else But You / The Shadow Of Your Smile / Uptight (Everything’s Alright) // You’ve Got Your Troubles / And I Love Him / Call Me / You’re Gonna Hear From Me
【曲目】Give My Regards To Broadway / Take Me Along / Almost Like Being In Love / The Sound Of Music / Put On A Happy Face // Too Close For Comfort / When I’m Not Near The Girl I Love / Everything’s Coming Up Roses / Diamonds Are A Girl’s Best Friend / Too Darn Hot
NYのSSWチーム、キャッシュマン&ウエスト主宰のレーベルLifesongはフォーキーなプリAOR名盤の多い知る人ぞ知る好レーベル。天然カーリーヘアに髭面。でも、その顔には子供みたいな大きな瞳が覗くディーン・フリードマンは、生粋のニューヨーカー臭がぷんぷん漂う最高のSSW。セカンド・アルバム「Well Well Said The Rocking Chair」をハイファイでは長年プッシュしていますが、このファーストも捨てがたい。ジャズ風味豊かな「Funny Papers」そしてエレピが切ない「Humor Me」でノックアウト。.
キッド・クレオールことオーガスト・ダーネルとその舎弟ジッチー・ダンが80年代に産み落としたサヴァンンナ・バンド系ノスタルジック・ディスコ・ポップの最高傑作。”サヴァンナ・バンドとスイングアウト・シスターの間をつないだ”と言いたくなる名曲A-1「Night In New York」で一晩中踊れます。艶っぽくてヤクザなナンバー満載。キュートな女性シンガー、ステファニー・フラーは、コリー・デイやラー・バンドを思わせますね。.
収録曲・データ
【曲目】A Night In New York / Other Guys / Happy Times / Our Love Will Always Stand / Happy Birthday, Baby // Mama's In Love Again / I Got You / I Call It Like I See It / I Belong To You / You Got Me High
Blue Noteに数多くのアルバムを残すピアノトリオ、スリー・サウンズのリーダーでもあったピアニスト、ジーン・ハリスが50年代末に、グループ活動のかたわらで残した2枚目のリーダー・アルバム。アタックの強いピアノで、気持ちよく跳ねるピアノジャズをきかせてくれます。メンバーはベン・タッカー(b)、ケニー・ハリス(ds)。.
【曲目】Anywhere Love Goes / Just Like Love / Midnight Radio / Rowboat In The Attic / Worry 'Bout You // Too Late Now / I Don't Care / Born To Love You / In Your Pocket / Even Cowgirls Get The Blues
ハイファイの人気者J's・ウィズ・ジェイミーが、レーベル移籍でグループ名も心機一転。あのオキャンな歌声とポップなコーラスはもちろん健在。ドン・コスタのアレンジで、ふくよかさも増した感じです。「It's Not Unusual」は最高に決まってるでしょう! 天駆け上る最高カヴァー! 50年代コーラスの伝統と、60年代のポップな気分が鮮やかに交わった大傑作です!.
収録曲・データ
【曲目】This Is All I Ask / A Taste Of Honey / The Days Of Wine And Roses / Yesterday / It’s Not Unusual / Lost In The Stars // Nature Boy / It Was A Lover And His Lass / The Shadow Of Your Smile / Eight Days A Week / We Can Work It Out / Softly, As I Leave You【Producer】J. Silvia 【Arranger】Don Costa 【Engineer】Frank Laico 【Cover Design】Bradford Boobis
「Son Of Preacher Man」などの作曲者として知られるジョン・ハーレイ。ソングライターのイメージが強い人ですが、3枚あるソロ・アルバムは、どれもダン・ペンやマーク・ジェームスに通じる男らしさと美メロが濃厚な傑作です! ナッシュヴィル産のグレート・スワンプ・サウンドを、優しくコーティングしているプロダクションは初期ニルソンやジョン・ハートフォードのプロデュースでも知られるリック・ジャラード。.
彼女にとっては2枚目のブロードウェイ名曲集。60年代半ばのヒット・ミュージカルからの楽曲を多く収めています。レーベルメイト(?)のビートルズを意識したようなビート・アレンジの「He Loves Me」など、この時代ならではのかっこいいアレンジ多数。さっそうとスイングする「This Dream」「I Had A Ball」など、かっこいいだけでなく歌の上手さが際立ってます。.
収録曲・データ
【曲目】Hey There / This Dream / I’ll Only Miss Him When I Think Of Him / He Loves Me / Here’s That Rainy Day / I Had A Ball // Hello, Dolly / Makin’ Whoopee! / Somewhere / I’ve Got Your Number / Young And Foolish / You’d Better Love Me
デイヴ・エドモンズのバックを付けていたニック・ロウらが発展的にバンド化した奇跡の4人組! これが唯一のアルバムです。ニック・ロウのソングライティングは、この時期が頂点かも。モータウン+4ビートスイングの傑作「Heart」の他、涙の名曲「When I Write The Book」など、すべてが完璧! これぞロックの魔法が信じられる一枚です。.
【曲目】Dancer / Helpless / Treat Her Right / Expressway To Your Heart / Cast The Spirit // Look At Her Dance / What Does It Take / I'm A Scorpio / My Judgement Day