イーディ・ゴーメの旦那様スティーヴ・ローレンスには、いい男であることは間違いないんですが、どこかおっとりした優男なイメージがつきまといます。でも、のびのびとスイングさせたら、そのおおらかさはスターそのもの。「There'll Be Some Changes Made」のようなアップテンポだけでなく「Speak Low」の大きなスケール感にもご注目を。アレンジャーはもちろん彼らの盟友ドン・コスタ。.
1960年代からスウェーデンで活動し、79歳の今なお現役というジャズ・シンガー。アルバムの数もかなり多いですが、82年の本作は全曲英語詞で、ジャズ・スタンダードだけでなくジョン・レノンやスティーヴィー・ワンダー、エルトン・ジョンなども採り上げたことで、北欧ジャズの括りを越えたクロスオーヴァー的な妙味も生まれているという一枚。「Bird Of Beauty」は演奏もスリリング! ジョン・レノン「Woman」はじわりと心に染みます。.
収録曲・データ
【曲目】If I Were A Bell / Smile Again / Bird Of Beauty / Imagine / On A Clear Day // Time After Time / Goodbye Yellow Brick Road / Woman / Rocket Love / Just In Time
オズモンド・ブラザースのヤングなコーラスも最高なスパイラル・ステアケース「More Today Than Yesterday」のカヴァーを収録した傑作。A面を「Ballads」サイド、B面を「Not So Ballads」サイドに分けて、69年当時のヒット曲を気持ちよく歌っています。アル・キャップスの思いきりのいいアレンジが全体にハツラツとして瑞々しいフィーリングを与えています。最高!.
収録曲・データ
【曲目】My Cherie Amour / You Are / Yesterday I Was Young / Love Theme From Romeo And Juliet / Quentin’s Theme // Good Morning Starshine / Sweet Caroline / Get Together / More Today Than Yesterday / Put A Little Love In Your Heart / Aquaris〜Let The Sunshine In
飛び散る汗をマダムたちに振りかける熱いエンターティナーとして世界的な人気を誇ったトム・ジョーンズですが、ヴォーカルのコントロールが本当にうまくて。このアルバムでもキャロル・キングの「You’ve Got A Friend」やブレッド「If」のカヴァーには敬服します。アル・グリーン「Tired Of Being Alone」もよいですね。.
日本ではむか〜しからソウルの名盤として語り継がれてきた一枚。ディープなサザンソウルっぽさとノーザンっぽさがうまい具合に共存しているんですね。A-1「He Don't Love You」はザ・バンドの前身レヴォン&ザ・ホークスのレパートリーで、作曲は当然ジェイミー(ロビー)・ロバートソン! バックは同時期のエルヴィス・プレスリーとほぼ一緒のメンフィス白人達。この演奏がまた至高なのです。.
【曲目】Sure Thing / Woman / I Love You Says It Very Well / In Love In Vain / Impossible / Lovely // I’m Old Fashioned / Whatever Happened To Spring / When I’m In Love / Only Yesterday / All In Fun / Lately / When I’m In Love
下積み期間も長かった彼がついにつかんだソロ・デビュー。エンジニアとしても名高いアル・シュミットがプロデューサーを務めた本作がデビュー・アルバムになります。次作「Glow」以降に比べるとまだ都会派に完全に振り切れていない感じもありますが、抜群のヴォーカリゼーションでスリリングにファンクする「You Don’t See Me」などやっぱり最高と思います。.
【曲目】 Just A Little Lovin ~ What The World Needs Now Is Love / Name Of A Sorrow / Stormy // My Cherie Amour / When You Look In The Mirror / The Luckiest Man In The World / I Wanna Be Your Baby
この1960年、「Georgia On My Mind」の大ヒットが生まれ、ついに全国民に愛されるスターとなったレイ・チャールズ。一年の締めくくりにリリースされたシングルです。持ち前のR&Bフィーリングをビッグバンドで披露。どことなく「Hallelujah I Love Her So」を思い出させる曲調です。.
この黒人ヴォーカリストが歩んだ人生は決して平坦ではなく、苦悩と波乱に満ちたものでした。本作は1960年リリースのサード・アルバム。当時35歳の彼の素晴らしい歌を、ストリングスも交えたドラマチックな演奏がバックアップしています。一曲目がいきなり「Sometimes I Feel Like A Motherless Child」ですもの。言葉を失ってしまいますね。.
収録曲・データ
【曲目】Sometimes I Feel Like A Motherless Child / An Evening In Paradise / If I Ever Lost You / I’m Afraid The Masquerade Is Over / Please Forgive Me / How Else // If You Are But A Dream / The Way You Look Tonight / Things That Are Love / Everybody’s Somebody’s Fool / Once / What Good Would It Be
出だしの「Tonight」から歯止め無しで突っ走るB面の流れにおひねり飛ばしたくなるライヴ盤! イギリスからやってきたショウビズ系男性ポップ・シンガー。「I Feel A Song Coming On」「Unchain My Heart」、つんのめりそうにグルーヴするビッグバンド相手に、堂々と歌い倒します。ポップ・ヴォーカルの伝統に添いつつ、60年代も半ばゆえにリズム感覚はタイト。.
「シャル・ウィ・ダンス?」。ミュージカルの殿堂ブロードウェイ・ナンバーで踊れてしまう奇跡のナンバーがここに。60年代随一のヤング・ダンディが歌う、魅惑のフィンガー・スナッピン・ミュージック! 「Shall We Dance」なんかはまさにその典型! 空駆けるようなかっこよさです。B-4「A Lot Of Livin' To Do」もいいなぁ。.
Columbia Special Products規格のリイシュー(オリジナル・リリースはEpicで1964年)。
エンターティナーとしての本物の実力!
大らかなスウィング感で聴衆を虜にするバディ・グレコ。大いに弾けた64年のライヴ盤。ピアノインストによる「Get Me to the Church on Time」のアッパーなグルーヴはどうですか! ロッキンでノリノリの「Zip-A-Dee-Doo-Dah」も最高! 歌にも演奏にも若いエネルギーが濃厚で、エンターティナーとしての本物の実力を思い知らされました! .