テキサスが生んだ最高にワイルドなロックンローラー、ロイ・ヘッド。リアルに手足のちぎれるようなツイストを踊ることで知られたモンスターです。地元テキサスのTNTレーベルに残したグレートなファースト・アルバム。「One More Time」などセカンド・アルバム「Treat Me Right」で再演される曲も含みますが、ここに収められた録音のRAWでWILDな質感は半世紀以上経ってもまったく古びません! しびれてください!.
レーベルはMotown。腰にグイグイ来るファンキーなグルーヴが抜群! 「Spinning Wheel」「For Once In My Life」「You've Made Me So Very Happy」といった最高の選曲です。けれん味たっぷりの歌声は ローラ・ニーロ「And When I Die」をいっそう感動的なものにしています。ファンキーな「My Way」も圧巻。人気があるのもうなづける傑作です。.
収録曲・データ
【曲目】Spinning Wheel / You’d Better Sit Down, Kids / For Once In My Life / My Way / Wichita Lineman // And When I Die / In The Ghetto / You’ve Made Me So Very Happy / Hi-Heel Sneakers
「Pet Sounds」からのカヴァー「Don't Talk」「I Just Wasn't Made For These Times」を収録しているイギリス録音作。この国での「Pet Sounds」の認知度の高さが窺い知れます。ジョニー・キーティングのアレンジはとても繊細なもので、この巨匠がブライアン・ウィルソンの気分をくみ取っていたことがわかります。バカラックやビートルズも含む意欲作。キーティングの書き下ろし「Come Live With Me」など、全体のひんやりとした空気感もたまりません。モノラルプレスが減ってきた時期のアルバムです。.
カナダのトロント出身の人種混合ファンクバンド。タイトル曲はもちろんスライのあの曲のカヴァー。スライのピースフルなフィーリングを若々しく消化しながら、自分たちのサウンドにしています。ジャングルビートのハッピーチューン「I Like What I Like」気持ちよし! 「Experience In Love」「Don't Wait For Tomorrow」などのメロウ感も格別! .
収録曲・データ
【曲目】Everyday People / Travellin' / I Get That Feeling / Music Man / Experience In Love / You Make Me Wonder // I Like What I Like / Don't Wait For Tomorrow / Nova Scotia Home Blues / Girls
【曲目】 Le Premier Pas / My Cherie Jane / Emmanuelle / Le Mal Aime / Sugar Baby Love / L'arnaque (The entertainer) theme from "The Sting" // Sweet was my Rose / Je vieux l'epouser pour un Soir / Fluty / Barro de Ipanema / Nabucco / She /// Une Belle Histoire / Sympathy / Jalousie / Yesterday / Il Etait une Fois Dans l'Ouest / Love Story //// Aria extract from the Suite in D Minor, BWV 1068 / Henriette Puig / Marche Turque / Tannhauser / Le Beau Danube Bleu / Danse Hongroise No.5
オーストラリア出身の子供シンガー。そばかすの目立つあどけない顔なんですが、歌声は大人顔負け。困るほど歌がうまいのです。実に早熟。ゴージャスにビートする「Good Morning Starshine」「Try A Little Kindness」ワルツでいかす「I've Gotta Be Me」。リズムセクションの切れ味がいいのも勝因ですね。脱帽です。何故か無名レーベルからの番号も無いリリース。.
NYメイドのハートウォーミングなプリAORサウンド。主役の彼はひげ面に天然もしゃもしゃヘアスタイル。しかし、その毛だらけの顔からのぞくつぶらな瞳同様、その歌声はどこか少年のような魅力。ダニー・ディアドルフにも通じます。NYの街角のデリでの風景を、アップテンポなジャズテイストで描いたB-1「The Deli Song」なんか最高です。全体の雰囲気も都会の青春スケッチのようで。エレピの音が沁みます。.
【曲目】Introduction / Shindig (The Shin-Diggers) / Shame Your Love (Tommy Roe) / Love Is A Mystery (The Impressions) / Scootin’ Along (The Shin-Diggers) / Nobody Cries For Me (Steve Alaimo) / The Hurtin’ Kind (The Tams) // Station Break (The Shin-Diggers) / Ballin’ The Jack (Fats Domino) / Let The Good Times Roll (The Spats) / I’m A Man (The Gauchos, Featuring Jim Doval ) / Why Don’t You Let Yourself Go (The Sapphires) / The Mummy Walk (The Shin-Diggers)
ブルーアイドソウル・グループ、イソップズ・フェイブルズの元リードシンガー。じつはこのアルバムも、バンド名義のセカンドとして1972年にカナダなどでリリースされたのがオリジナルでした。アメリカでは当時はリリースされず、5年を経て突如陽の目を見たのでした。なので77年といいつつディスコなどの要素はなく、60年代ソウルを昇華したアーリー70sファンキーロックです。ラテン風味を加えた「Ain’t That Peculiar」など、チカーノソウル・ファンにも聴いてほしい隠れた名作です。.
50年代末から60年代初頭にかけてのフィラデルフィアのポップスやソウルのムードをダイレクトに伝えてくれるレーベル、Chancellor。ご当地のパーティーR&Bバンド3組の演奏を集めた踊れるオムニバスです。単独アルバムもあるジョージ・ヤングを筆頭にブロウ・サックスが印象的な曲がいっぱい。タイトルは当時のヒット映画「Walk On The Wild Side(荒野を歩け)」のもじりですね。爆音で是非!.
スタイリッシュなジャズ・フルート奏者サム・モストのリーダー・アルバム。もともとは1955年に「I’m Nuts Anout The Most... Sam That Is」というタイトルだった作品(だからジャケにリスがいます)。それをあらためて「Swinging The Standards」と改題してのリリースです(おそらく短いスパンでの変更だったかと)。セプテット編成のジェントルな演奏で、クールな風が吹いてきます。「Cherokee」すばらしいです。.
モンキーズの「The Last Train To Clarksville」を重たいビッグバンド・ファンクに置き換えたヴァージョンが最高! Blue Noteで息の長い活動を続けたピアノ・トリオ、スリー・サウンズのソウルジャズ接近盤(オリジナル・リリースは1968年)。オリヴァー・ネルソンの分厚いアレンジがすごいです!.
70年代末にNYに誕生したStashレーベル。NYの粋を小気味良く集約したこのレーベルには、いい味のミュージシャンたちが多い! 本作は若くて無名のニューヨーク・スインガーたちが集まったビッグ・バンド・ジャイヴ。これがセカンドアルバムです。「Taking a Chance On Love」でジゴロを気取って、「All That Rhythm」で踊り狂いましょう!.
クリス・ケナーのニューオリンズ・ヒットを「I Like It Like That」強引なパワーでカヴァーしたタイトル曲。痛快なR&Bノリとナイーヴな青春ポップスが交錯した時代のアルバムです。バンドとしてのパワーは同時代のビートグループを軽く凌駕していた彼ら。少なくともアメリカではこの時期までビートルズのライバルは彼らでした!.
アフリカに自らのルーツを見ながら、アメリカ音楽を探究する。彼は真の意味でのソウルジャズをやっていました。本作は1967年のライヴ盤。ポップ・シーンへの目配りを共存させた彼の音楽性はなかなか理解されにくいものかもしれませんが、今の耳で聴くことで発見があります。ソリッドなグルーヴでリアレンジされた「Up Up And Away」がカッコイイ! 「Coincidence」には独特のスピリチュアルなセンスが光ります。.