【曲目】Dover To Dunkirk / The Sparrow / May Day / Works and Days / All Saints' Eve // Three Sisters / Potter's Field / The Nameless One / Blackberry Pie / The Vicious Circle
時代ごとにモダンなサウンドをセレクトしてきた才人ヴォーカリスト、ジャック・ジョーンズが、AOR的音作りで作り上げた知られざる傑作。見事に16ビートディスコにしたバカラック「Wives and Lovers」のかっこよさには脱帽です。フランキー・ヴァリでも知られる「My Eyes Adore You」もうるわしい。丁寧に挑む冒険的な姿勢が素晴らしいと思います。MGMに翌年残した「Don't Stop Now」からも同様の精神が伺えます。.
収録曲・データ
【曲目】The Love Boat / Evergreen / Silver Lady / Nobody Does It Better / Quiet Please, There's A Lady On Stage // Wives And Lovers / I Could Have Been A Sailor / Just The Way You Are / My Eyes Adored You / Ready To Take A Chance Again
【曲目】Anywhere Love Goes / Just Like Love / Midnight Radio / Rowboat In The Attic / Worry 'Bout You // Too Late Now / I Don't Care / Born To Love You / In Your Pocket / Even Cowgirls Get The Blues
モータウンナンバーの「How Sweet It Is」カヴァーがここからのシングルヒットだったという、シティ・ポップ/ソウル趣味を前面に出していた時期のアルバムです。「Mexico」や「Music」などは中期の名曲といっていいもの。初期3部作とはまた違った魅力で根強いファンを持つアルバムです。.
収録曲・データ
【曲目】Mexico / Music / How Sweet It Is (To Be Loved By You) / Wandering / Gorilla / You Make It Easy // I Was A Fool To Care / Lighthouse / Angry Blues / Love Songs / Sarah Maria
Warner Bros.での最終作品。同時代を代表するSSWでありながら、ヒット曲を出すことも求められていた彼にとって、本作は商業的に大成功したとは言いがたい作品(それでも、他のアーティストに比べれば全然売れてますが)。あまり話題に上る機会も少ない一枚ですが、最高のメロウ・チューン「Woman’s Gotta Have It」(ボビー・ウーマックのカヴァー)は、やはり知っておいてほしいと思います! 柔らかい名曲の多いプリAOR風味のアルバム。.
収録曲・データ
【曲目】Shower The People / A Junkie's Lament / Money Machine / Slow Burning Love / Everybody Has The Blues / Daddy's All Gone // Woman's Gotta Have It / Captain Jim's Drunken Dream / Don't Be Sad 'Cause Your Sun Is Down / Nothing Like A Hundred Miles / Family Man / Golden Moments
【曲目】Walking Man / Rock 'N' Roll Is Music Now / Let It All Fall Down / Me And My Guitar / Daddy's Baby // Ain't No Song / Hello Old Friend / Migration / The Promised Land / Fading Away
ハイファイの人気者J's・ウィズ・ジェイミーが、レーベル移籍でグループ名も心機一転。あのオキャンな歌声とポップなコーラスはもちろん健在。ドン・コスタのアレンジで、ふくよかさも増した感じです。「It's Not Unusual」は最高に決まってるでしょう! 天駆け上る最高カヴァー! 50年代コーラスの伝統と、60年代のポップな気分が鮮やかに交わった大傑作です!.
収録曲・データ
【曲目】This Is All I Ask / A Taste Of Honey / The Days Of Wine And Roses / Yesterday / It’s Not Unusual / Lost In The Stars // Nature Boy / It Was A Lover And His Lass / The Shadow Of Your Smile / Eight Days A Week / We Can Work It Out / Softly, As I Leave You【Producer】J. Silvia 【Arranger】Don Costa 【Engineer】Frank Laico 【Cover Design】Bradford Boobis
Red Birdレーベルの黒人ガール・グループ、ジェリー・ビーンズのファースト・シングル。両面ともにミドルテンポのシャッフルのポップな曲です。プロデュースはジェフ・バリーとスティーヴ・ベネット。アレンジがエリー・グリニッチ。 作曲はもちろんバリー&グリニッチで、ディキシー・カップスにも通じる屈託のないガールポップ。全米9位まで上昇しました。.
【曲目】The Dragon Is Dancing / Sighs In A Shell / Tequila Moonlight / Snake Man / Love's In Vain / Lost In The Midway // Eternity Spin / Sunken Skies / Summer Salt / In The Misty Woods / Blown Out / Blue Streets
60年代末のグリニッジヴィレッジで当時のColumbia社長クライヴ・デイヴィスに見出されデビュー。トニー・コジネクの「Bad Girl Song」や「Consider The Heart」の世界を彷彿とさせるひんやりとした感触と、独特の人恋しさが混じり合った唯一無二の音楽を繰り広げる22歳のファーストがこれ。のちの海洋的な作品とはひと味違います。ジャケも幻想的。不慮の事故で83年に34歳の若さで彼は亡くなってしまいました。.
収録曲・データ
【曲目】The Nest / For Roach / Monte Luna / Seeds Of Spring / I Am The Mercury / Long Way Down / Let It Flow / Seven Virgins / Come Back / Esmaria
ファンキーなギターリフからはじまる「Can She Do It Like She Dances」が最高のパシフィック・ファンク。ジミー・ディーはグアム島で活動したシンガーで、あの島のAOR的な世界観をほぼひとりで体現したと言っていいでしょう。リゾートならではの開放的で適度に下世話なムードと70年代から80年代に切り替わるサウンドが絶妙に交錯してます。アルバムは数枚確認されてますが、これがAORファンにはいちばんのおすすめです。.
「ジェット機でいっぱいの空に風車小屋」というタイトルに惹かれます。人なつっこい声でやわらかいカントリー・タッチの曲を歌います。チャーリー・マッコイ、デニス・リンドら、バックを務めているのはナッシュヴィルのミュージシャン。生活の中から生まれたタフで憎めない曲が集まっています。そして1曲、A-2「Me And My Friend」イントロにかっこいいドラムブレイクが!.
「Son Of Preacher Man」などの作曲者として知られるジョン・ハーレイ。ソングライターのイメージが強い人ですが、3枚あるソロ・アルバムは、どれもダン・ペンやマーク・ジェームスに通じる男らしさと美メロが濃厚な傑作です! ナッシュヴィル産のグレート・スワンプ・サウンドを、優しくコーティングしているプロダクションは初期ニルソンやジョン・ハートフォードのプロデュースでも知られるリック・ジャラード。.
Columbiaの雇われプロデューサー職を投げうってソロへ。これがファースト。内容はもちろん、ジャケットの見開きや紙質も含めて「アルバム」という言葉の意味にふさわしい傑作。今聴くと、彼はこの時期からジャズ指向を見せていたように思えます。すなわちロックのミュージシャンを使ってまとめ上げたジャズ小唄的な作品世界とも。やっぱりこれは名盤です。A-1「The Songs Of The Elves」からラストの「Railroad Train Runnin' Up My Back」まで、嫌いになれる要素ゼロ!.
カルロス・サンタナの弟がマロの後に残したトロピカルAORアルバムの傑作! 人気曲「Sandy」が最高なのはもちろんのこと、全編きらびやかなオーシャングルーヴが詰まった一枚です。遊び疲れたときのBGMにはスウィートな「Love The Way」がオススメ! 泣けて踊れちゃうトロピカル・ポップ「We Are There」も人気ですね。ヴォーカルはマロのメンバーだったリチャード・ビーン。夕暮れ、火照った身体にビール、そしてこの1枚。.
収録曲・データ
【曲目】Sandy / Tonight You're Mine / Darling I Love You / We Were There // Love You, Love You / Love The Way / Seychells / Nobody's Perfect
盲目のハンデを乗り越えて全米を熱狂させた若きホセ・フェリシアーノ。その名声を決定づけた大ヒット「Light My Fire」(ドアーズのカヴァー)を収録したアルバムで、最高全米2位。一年以上もチャートにとどまったメガヒット・アルバムとなりました。ヒスパニックとしての誇りを失わず、アメリカのヒット曲を独自の幽玄さとグルーヴで塗り替えてゆきます。「California Dreamin’」は「ワンス・アポン・アタイム・イン・ハリウッド」見た人には忘れられないはず。.
小股の切れ上がったラテンピアノを聴かせる50年代の名人。とにかくタッチが素早くて、ラテンであることを一瞬忘れそう! B・バンブル&ザ・スティンガーズみたいな勢いで駆け抜けてます。「Carmen Boogie」「Jungle Rhumba」「Tempus Fugit」など、A面は、そんなインスト中心。B面では一転。ふくよかで色っぽい女性が歌う「Say Si Si」から、まろやかに。.
収録曲・データ
【曲目】Carmen Boogie / Juba Dance / Eli, Eli / Jungle Rhumba / Mama Inez / Tempus Fugit // Say Si Si / Serenade In Blue / Don't You Love Me Anymore / Those Foolish Things / Why Should I / Don't Call It Love