LAのハリウッド・ボウルで毎年開催されていたアマチュアコンテスト。1万人入る会場に高校生ブラスバンドからセミプロまでが集まっておこなった演奏をライブで収録した2枚組です。冒頭の高校生たちのコーラスからすでに胸熱。ジャズ、フォーク、コーラスなど、さすがみんなうまい! この中からタフな音楽業界に進んだ才能はどれくらいいたんでしょう? もしこのとき限りのレコーディングキャリアだったとしても、青春の輝きを感じます。見開きジャケの写真は必見!.
Strike Up The Band.
Love For Sale.
Morning Train.本名は“Vito Rocco Farinola”。れっきとしたイタリア系アメリカ人の出自を持つ彼の、いわば故郷のメロディ集。英語とイタリア語を交えながら、うつくしいイタリアの名曲を歌います。グレン・オッサーのオーケストレーションは、基本的にドラムレス。広がりのある空間にオーケストラやコーラス、そして彼の歌声が響き渡ります。.
Arrivederci, Roma.
‘O Sole Mio.
Serenade In The Night.ビーチ・ボーイズのマイク・ラブとサックス奏者チャールズ・ロイドが中心となって結成されたユニット。サントラ扱いの「Almost Summer」が有名ですが、こちらがファースト。いきなりビーチ・ボーイズの「Gettin’ Hungry」がトロピカルAORなアレンジでびっくり。キーボードのロン・アルトバックらが主導した曲はビーチ・ボーイズ色はないですがブリージーなファンキーテイストなんですよ。大穴盤。.
Gettin’ Hungry.
Sailor.
Song Of Creation.名盤「Breezin’」の影に隠れた感がありますが、この77年作も相当な傑作! ジャケットからも南洋/南米(とくにブラジル)なフィーリングをアピールしていますが、サウンドもまさにそれ。ホルヘ・ダルトがキーボードで参加していることで、サウンドの説得力も増しています。メンバーもアレンジャー(クラウス・オガーマン)もプロデューサー(トミー・リピューマ)も、すべてが鉄壁! ダニー・ハサウェイ「Valdez In The Country」もカヴァー!.
Nature Boy.
The World Is A Ghetto.
Valdez In The Country.マサチューセッツ州ボストン〜ケープコッド・ロックシーンの秘宝! それがカジュアルズ! のちにNRBQに加入するジョニー・スパンピナートが在籍。中心人物のチャンドラー・トラヴィスとスティーヴ・シュックはともにとても卓越した個性の持ち主。自分たちのレーベルで制作したシングルです。ニューウェイヴ風の問題作ですが、やっぱり変わってるし憎めないしワイルド! B面もクレイジー!.
Picnic Ape.
Picnic Ape (Version).ベテラン女性シンガー、レナ・ホーンのヴォーカルが、とにかく素晴らしい。ファンキーでグルーヴするリズム隊に、ガボール・ザボのギターが絡み合います。ポップな選曲の中、ソリッドにブレイクする「Rocky Raccoon」が白眉でしょう。アレンジはゲイリー・マクファーランド。リチャード・ティー、チャック・レイニー、エリック・ゲイルほかソウル色濃厚な豪華メンバーが参加した秀作です。前年にSkyeから発売された盤を早くも翌年にアートワーク、タイトルを変更してのリイシュー盤がこちら。.
Rocky Raccoon.
Watch What Happens.
Message To Michael.80年代のリヴは、テレビショウのホストをしたり、ボストンのバークリー音楽院でパフォーマンスついて教鞭を取ったり。8年ぶりというしばしのブランクを感じさせず、この後の快調な復活を予感させる作品となりました。プロデュースはアーティー・トラウム。ロビー・デュプリー、リア・カンケルらが参加。ジャケット・アートは矢吹申彦氏。AORファンにもOKなウォーム&メロウサウンドです。.
One Of The Things I Do So Well.
City Lights.
Louie.「Cocktails For Two」などヒップな作風で知られる作曲家サム・コスロウの作品を集めたアルバム。女性ピアニストらしいリリカルなタッチがいつものように美しいマリアン・マクパーランド。思いがけずリズムが跳ねる「The Day You Came Along」のようなナンバーが隠れていましたよ。数曲ではコーラスが出しゃばらずに洒落た助演を務めています。.
The Day You Came Along.
In The Middle Of A Kiss.
Moon Song.古くはアネット、そしてあのブリトニー・スピアーズも在籍したというディズニーTVのミッキーマウス親衛隊(マウスケティアーズ)の76年キャストが歌う新型ディズニーソング集。時代を反映したソフィスティケイテッドなディスコ感、エレピ感、メロウなコード感がディズニーと合体。ちょっと驚きのチルドレン・ソウルが飛び出してビックリしっぱなしです! ダフト・パンクみたいな「It’s A Small World」のイントロ! ホント参っちゃいました。チルドレン・ソフトロック「Let’s Go Day」もかわいい!.
It’s A Small World.
Showtime.
Let’s Go Day.自身の音楽ルーツを形作ったクラシック、ジャズなどを大きなスケールで三楽章にまとめあげたタイトル曲が圧巻。LPのA面全体を使って繰り広げられます。B面ではシンセサイザーも織り交ぜながら、最新型のラムゼイ・ルイスを披露。スケールの大きな音楽を目指す挟持を示した70年代の重要作。.
Legacy.
I Love To Please You.
Well, Well, Well.美しくスタイリッシュなアレンジ作品を数多く残すも、88年に47歳で亡くなったオランダの俊英。リタ・ライスの音楽監督でもあった彼が、シャルル・トレネ、アズナブール、ミシェル・ルグランなどフランス人作曲家のメロディを、ソフトロック〜フュージョン、そしてクラシック感覚を交えつつオーケストレーション。アレンジからは知的な香りと清涼感が立ち上り、原曲をより一層、魅力的に演出しています。淡いムードの素晴らしい逸品です。.
ラ・メール.
風のささやき.
昔かたぎの恋.アラビアンエキゾ+ドゥーワップ? あの「ムスターファ」を後追いした? これがこのグループ唯一のシングル。企画物だし、正体はおそらくB面のまともな曲のほうなんでしょうけど、当時のアメリカ音楽の懐の深さ、面白いですね。レア&珍品!.
Bagdad Daddy.
Five Little Numbers.カリフォルニアの名門ジャズクラブ、ライトハウスでのライヴ録音! 新世代ソウルジャズオルガンの申し子、チャールズ・アーランドが、3管を引き連れてのセプテット編成で腰の座ったファンクを展開します。スライ「Smilin’」からカーペンターズ「We’ve Only Just Begun」へのA面のファンキーな流れ! B面では「Freedom jazz Dance」が圧巻! ストレートアヘッドなフォービートもかっこいい!.
Smilin’.
We’ve Only Just Begun.
Freedom jazz Dance.彼女のような存在をソングライター・シンガーと言ってもいいでしょう。すでにこの時点で作詞家として成功したキャリアを持ち、後にバカラックの奥さんとなる彼女の素晴らしいファースト。ピーター・アレン、ベット・ミドラー、ブルース・ロバーツ、メリサ・マンチェスターら良き共作陣を得た美しいメロディと、シンプルながら上品なサウンド。16ビートで決めた「Don't Wish Too Hard」は、実に開放的なポップグルーヴ! NYポップの粋が結集されたような珠玉のフィメールAORです。.
Don't Wish Too Hard.
Until The Next Time.
Home To Myself.ロックの時代に呼応したレパートリーと編曲による長ーいキャリアのピアノ・デュオの71年作。重くファンキーなリズムに流麗なピアノとオーケストラが絡む「Oh Culcutta」のカヴァーは、インストとしては最高峰のひとつ。彼らの作品では珍しいソフトロックなコーラスの入った「Ballad Of Easy Rider」も◎。大音量で聴くとクラクラしちゃう音の粒だち! .
Oh Culcutta.
Ballad Of Easy Rider.
Raindrops Keep Fallin’ On My Head.全米9位の大ヒット「Suddenly There's a Valley」(1955年)を受けてリリースされたファーストアルバム。伸びやかで、張りのある美声にうっとりします。スタンダードソングに20世紀前半のアメリカの景色が重なっていくような声なのですよ。粒揃いの歌が並ぶ素晴らしいアルバムです。セカンドプレスではジャケが変更になり、全米1位になった「The Wayward Wind」が追加収録されます。.
Suddenly There's a Valley.
Wrap Your Troubles In Dreams.
What’s New.カリブ海出身でイギリスで活動したスティールバンドだそうです。いかにもイギリスという証拠に「Girl Town Ska」というタイトルの曲があったり(曲調はそれほどスカではないですが)。おなじみのカリプソ・レパートリーに加えて、ディランの「風に吹かれて」なんかもやってます。.
Quando Quando Quando.
Girl Town Ska.
Blowin’ In The Wind.若き日のジャック・ケルアックとニール・キャサディ、妻キャロラインとの交友(三角関係)を描いた日本未公開映画(見てみたい!)のサウンドトラック。スコアをジャック・ニッチェが担当。またアート・ペッパーを起用して、ビートニク・エイジにふさわしいジャズ効果をもたらしています。そしてノンクレジットですが「I Love Her Too」で聞こえる素晴らしい歌はアーロン・ネヴィル!.
On The Road.
I Love Her Too.
Carolyn’s Theme.ローチェスのことが最近どんどん気になってます。正式デビューはテリー&マギー・ローチェとして。三姉妹になってからのデビューをロバート・フリップがプロデュースしたことで有名です。本作はサイモン&ガーファンクルをエンジニアとして助けたロイ・ハリーのプロデュース。イノセントで飾りけのないコーラスと本音の歌を、無加工無添加のようなテイストとほのかなポストパンクの香りで聴かせます。.
Nurds.
My Sick Mind.
Bobby’s Song.ワイキキのロイヤルハワイアンホテルでの演奏の評判を足掛かりに、アメリカ本土に進出。ラジオ出演やホテルでも戦前から大活躍していたスチール奏者にしてバンドマスターでした。彼がフランク・ハンターによる流麗なストリングスを加えたアレンジや自身のコンボでハワイ州の合衆国併合を祝ったアルバムです。トラディショナルでありながらエキゾチックな逸品! ステレオ録音であることを大きくジャケでもアピールしています。.
Maui Chimes - Hilo March.
The Hawaiian Wedding Song.
Kaimana Hila - Kalena Kai.70年代の仕事がクラブシーンでも熱い注目を浴びるヴェネズエラ出身のコンダクター/作曲家。活動歴は古く、サウンドのスタイルも多岐にわたりますが、こちらは米国ラテン界を意識したシャープなビッグバンドサウンド。曲によって男性ヴォーカル/コーラスが顔を出し、ムードを情緒的に盛り上げます。「Rock'n Mambo Cha-Roll」って、なんてかっこいいタイトル、すかっとする曲!.
Rock’n Mambo Cha-Roll.
Toreador.
Mango Mangue .ニーナ・シモンが切り開いた黒人女性ジャズシンガーの新しい潮流にいることを感じさせる存在感。自らピアノを弾くところも共通しています。ステージを中心に生きてきた彼女にとって、これが初の全米リリース(厳密にはマイナーレーベルでデビュー作あり)。いきなりホーギー・カーマイケル「Hong Kong Blues」をソウルフルに歌って圧倒。スケールの大きな歌に引き込まれます。.
Hong Kong Blues.
God Bless The Child.
Out Of This World.やりたい放題やったナイスなグッドタイムロック・アルバム! 彼のファーストとセカンドはローリング・ストーンズのイメージとはまったく違うファンキーでハッピーなグッドタイム・ロック! NRBQのファンにもオススメといっていい名盤です。B-4「If You Wanna Be Happy」(ジミー・ソウル)や「A Quarter To Three」(ゲイリー・US・ボンズ)はDJにも人気のハッピー・ロック・ナンバー。.
If You Wanna Be Happy.
A Quarter To Three.
Feet.マイケルとランディの兄弟プレイヤーチームとして数々のセッションに引っ張りだこだった彼ら。自身のユニットを始動させての通算3作目。今回も70年代フュージョン最強布陣が勢揃いしたという印象。ディスコ的な妙味も加えつつ、サックス、トランペットではしっかりリスナーをうならせる。彼らの真価を問うた充実作です。.
Finger Lickin’ Good.
Don’t Stop The Music.
Squids.クリストファー・クロス、ビル・チャンプリンなど豪華な顔ぶれが参加した、これぞAORのマストアイテム。CCMシーンで名前を知られてきた彼が、ボブ・ゴーディオをプロデューサーに迎え、ポップAOR路線に向かった1枚でもあります。全米トップ40ヒット「I Want You, I Need You」に代表されるウォームなヴォーカル、選り抜かれたメロディ、やわらかく揺れるアレンジ、そのすべてが聴く者のハートを優しく包みます。.
I Want You,I Need You.
Love’s Not One To Forget.
The Last Goodbye.マーシー・ブレーンのオリジナル、あるいはトレイシー・ウルマンの80年代カヴァーでおなじみ「Bobby’s Girl」を70年代半ばにカヴァーしたのが、ジル・ベイビー・ラブ。この人、写真もないし正体不明なのですが、歌声は屈託なくてキュートです!.
Bobby’s Girl .ハイファイにヘンなヤツらがやってきた! ブーブーブー! 「Soul Man」「I Can't Turn You Loose」他、全4曲、全身全霊をカズーにかけた魂兄弟(この2人はRhino Recordsの創設者とも言われていますが、真相は定かではない)の魂のブーブー・サウンドをお聴きあれ! 伝説となっているテンプル・シティ・カズー・オーケストラの続編的12インチ!.
Soul Man.
I Can't Turn You Loose.
Rubber Biscuit.フィリーソウルがディスコへと変貌を遂げていった時代を体現した女性トリオコーラス。フィリーサウンドの職人3人がチームを組んだベイカー=ハリス=ヤング・プロダクションで、もちろんレコーディングはシグマ・サウンド。この時期のディスコならではの高揚感と、フィリー伝統の曲の良さ!.
Gamble On Love .
Love Having You Around.
Let No Man Put Asunder.1966年7月4日、ニューポート・ジャズ・フェスティヴァルに出演したときのライブ盤。トランペット、2人のトロンボーン、ベース(レジー・ワークマン)、ドラムス、パーカッション(ヴィブラフォン)にハービーのフルートという新編成での可能性を試すようなフレッシュな演奏です。レジー・ワークマンのベースが全編にうねうねとかっこいいし、ブラジル趣味を交えつつの引き締まった好内容!.
Project S.
Scratch.
She’s A Carioca.東海岸ノーザンソウル/ソフトロックの仕掛け人プロデューサー、ジェリー・ロスのプロジェクト。ショッキング・ブルーのあの大ヒットを、グルーヴィーにリアレンジしたナイスイングルです。.
Venus (stereo).