アフリカに自らのルーツを見ながら、アメリカ音楽を探究する。彼は真の意味でのソウルジャズをやっていました。本作は1967年のライヴ盤。ポップ・シーンへの目配りを共存させた彼の音楽性はなかなか理解されにくいものかもしれませんが、今の耳で聴くことで発見があります。ソリッドなグルーヴでリアレンジされた「Up Up And Away」がカッコイイ! 「Coincidence」には独特のスピリチュアルなセンスが光ります。.
「Sidewinder」のリフを持つキラー「Love Just Happens」で幕開け! もうそのオープニングだけでいきなりつかまれちゃいます。ポピュラー・シンガーとしては遅いデビュー。しかし、デビューした年が良かった? 1968年仕様というか、モダンでポップなアレンジが彼女を時代を超えたシンガーとして未来に運びました。バラードでもその歌唱力にブレはありません。最高です。.
収録曲・データ
【曲目】Love Just Happins / Moonlight In Vermont / I Love My Baby / What Makes A Heart Break / When Johnny Comes Marching Home // I Had The Craziest Dream / Summer Song / Smoke Gets In Your Eyes / Mon Amour, Mon Ami / That's All
ん? これはDel-Fiにもアルバムの西海岸のサーフィン・パーティー・バンドと同じ? もともと匿名性が高いというか、匿名であることを前提としたプロジェクトなので、名前も流用されます。要するにパーティーを景気良く盛り上げてくれるやつら! モッドなR&Bに突っ込んだ傑作です。キャピトルズのカヴァー「We Got A Thing That’s In The Groove」が、鋭さ倍増で最高!.
デンマーク出身のヴァイオリニスト。ストリングス+ジャズ・コンボを基調にした北欧出身らしい気品とかわいらしさあふれるイージーリスニング盤です。ヴァイオリンの流麗さ、ピチカートの軽やかさが北欧の調度品のように収まっていて。紅茶の似合う逸品です。口笛とフィドルのデュエットが楽しいA-6「Can You Whistle, Johanna?」素敵です。アリス・バブス、ユーリク・ノイマンらと結成したラブリーなスイング・トリオ、スウェ・デーンズの人でもあります。.
収録曲・データ
【曲目】Tabu / The Continental / Passing By / You Are My Lucky Star / In Hamburg The Nights Are Long / Can You Whistle, Johanna? // When Day Is Done / The Danish Rhapsody / The Woodpecker Song / Sing, Nightingale, Sing / Beautiful Friend / Macky-Boogie
【曲目】Armen’s Theme / The Donkey And The School Boy / Amapola / Gotta Get To Your House / The Gift / Pretty Dark Eyes // Cecilia / Carousel In Rome / Camel Rock / Third Man Theme / Willow Weep For Me / Goofus
パンチの効いた歌声で50年代に人気を博したR&B娘ルース・ブラウンが、ストリングスとともにしっとりと女心を歌った一枚。おてんばぶりはすっかり影を潜め、リチャード・ウェスがアレンジした繊細な管弦にエスコートされています。それでも「Why Don’t You Do Right」では彼女らしい肝っ玉もしっかり披露。真夜中にあたしの女心聴いてちょうだい、って感じです。.
ジェフ・ベック・グループが参加したファンキーなタイトルトラック、ゾクゾクします! 「Sunshine Superman」など大ヒットを連発していた時期でもあり、このアルバムでもドノヴァンは、ドリーミーな吟遊詩人というよりもフォーキーでサイケデリックなロック・ミュージシャンです。グッドタイミーな佳曲「I Love My Shirt」もお忘れなく! ドノヴァンはイギリス人ですが、この時期のEpicでのアルバムはUS盤がオリジナルです。.
ディキシー・カップスのニューオリンズな面でなく、ガールポップな面をフィーチャリングしたナイス・シングル! 両面ともにバリー&グリーンウィッチ作で、マイク・ストーラーのアレンジ。A面はアルバム未収録曲で、聴けばわかりますが「Chapel Of Love」の続編的な曲。泣けます。B面はレインドロップスのヴァージョンも良いんですよ。.
【曲目】Mississippi Mud / Buddy Bolden's Blues / Bill Bailey, Won't You Please Come / Ain't She Sweet / La Bomba // Good Morning Little Schoolgirl / I Had A Dream Last Night / Five Foot Two, Eyes Of Blue / Ella Speed / Blues / Sheik Of Araby
Dotレーベルにあって、革新的ジャズをリリースするコンセプトで進められていた“Jazz Horisons”シリーズの一枚。看板アーティストたち4組のライヴ盤(1958年5月16日)です。目玉はドン・エリオット・クインテットのA-3「When Your Love Has Gone」。プレイもさることながら、彼の歌、スキャット! しかも当時の有名スターを次々に物真似するのです! この一曲だけの収録なのが惜しいですが、本当に貴重な録音!.
ジャズ・クルセイダーズから“ジャズ”を取払い、70年代を代表するフュージョン・グループとして大きくなってゆく彼らの改名後のファースト・アルバム。自由に演奏の羽根を広げた結果のLP2枚組。キャロル・キングの「So Far Away」に、どこかアフリカ的な景色の広がりを感じさせるなど、アフロアメリカンとしての意識もこの頃は前面に出ています。.
United Artists Jazzシリーズのアルバムは内容、アートワーク共に全部持っておきたいハイクオリティ! 黒人オルガン奏者とオリバー・ネルソンのビッグバンドによる、黒くて構築的でアイデア豊かな“ソウル・ジャズ”です。オープニングを飾る「A Taste Of Honey」から目が覚める思い。レイ・バレットのコンガが全体を力強く鼓舞しています。ジャケットに描かれた少女は、のちに「The Knack」に主演するリタ・トゥシンハムがモデル(映画「A Taste Of Honey」で英国アカデミー新人賞を受賞)。.
日本では70年代に再結成してディスコヒットを飛ばしていた時代の印象が強いかもしれません。もともとは67年デビューのポップソウル・デュオ。力強いソウルナンバーとポップソングをいい具合のバランスで取り上げて、ポップマーケットで活躍していました。これが彼らのセカンドアルバム。恋人っぽい甘さと息のあった感じがバッチリ! パリス・シスターズの「I Love How You Love Me」なんてカヴァーも、よいものですね。.
【曲目】Island Song / Nights Like This / Mystery / To Get The Feeling // Casual Flirtation / Situation / Ethereal Love Affair / Back Bay Mombo / Lover's Games
【曲目】Breaking Up Is Hard To Do / Sunny / Tammy / Everybody’s Somebody’s Fool / Till // Somethin’ Stupid / Ode To Billy Joe / Our Day Will Come / Fascination
ベルギー出身のアレンジャー/指揮者フランシス・ベイ。オープニングを飾る「Mambo Jumbo」や「Caravan」での”踊れる”なんてもんじゃすまされないパーカッシヴでめくるめくビッグバンド・アレンジにやられてください。「Un Poquito De Tu Amor」は聴けばニッコリ多幸感あふれるオツなナンバー! 鋭いアレンジと引き締まった演奏、楽しいコーラス、踊れるラウンジラテンの手本のような一枚です。 .
収録曲・データ
【曲目】Mambo Jambo / Un Poquito De Tu Amor / Malaguena / Begin The Beguine / The Peanut Vendor / Copacabana // Caravan / Mama Inez / Maria La O (Maria My Own) / Perfidia / Acercate Mas / Para Vigo Me Voy (Say Si Si)