トニー・マコウレイ作のノーザンソウル風ポップ「Baby Take Me In Your Arms」がヒットした、元ロッキン・ベリーズのヴォーカリストのソロアルバム。フリフリの衣装にちょっと引いちゃいますが、音楽の完成度は素晴らしい! 自己主張を下手にせず、アイドル的な態度でサウンドプロダクションに身を任せたことが、気持ちよい高揚感を生んでいます。弾き語りに近い「Shenandoah」にもぐっと来ます。.
Baby Take Me In Your Arms.
Shenandoah.
City Girl.ジャケット通り、心地よいサマーセーターのような歌声。若き日のジョニー・マティスのアルバムの良さを最近どんどん再発見しています。ネルソン・リドル楽団のビッグバンド&ストリングスで、ゆったりとスイングするタイトル曲「I'll Buy You A Star」や「Ring The Bell」の堂々としたスインガーぶりに、聴き惚れるしかありませんね。.
I'll Buy You A Star.
Ring The Bell.
Smile.全米で大人気だったローラーゲームをテーマにした青春映画のサウンドトラック。デイヴ・メイソンが映画のテーマ曲を(映画にも出演)、ジョン・セバスチャンが挿入曲「Roller Girl」で参加しています。他はColumbia系列でアース・ウィンド&ファイヤー、エモーションズ、ジャクソンズなどのヒットナンバーが当時のブームを物語ってますよ。サウンドの傾向はディスコと近似値。.
Skatetown U.S.A. (Main Theme).
Roller Girl.
Boogie Wonderland.ご存じ「テネシー・ワルツ」のパティ・ペイジ、63年、円熟期のリリースです。抜群の歌のうまさが光るバラードと、ロッキン・カントリー調の曲での構成。彼女が歌うエヴァリー・ブラザーズの「Bye Bye Love」も最高ですね。「Too Late To Cry」なんて小躍りできそうなロックンロールも!.
Bye Bye Love.
Summer Photographs.
Too Late To Cry.当時24歳の若き俊英ジャズマンだったクインシー。業界でも有望視された彼が、アート・ペッパー、ベニー。カーターら当時最良のウェストコーストジャズメンを集めてレコーディングした傑作です。とりあげている楽曲もスタンダードではなく、ジミー・ジュフリー、レニー・ニーハウスらによるジャズの新しい潮流を予感させる曲ばかり。.
Dancin’ Pants.
Be My Guest.
Kings Road Blues.UKジャズシーンにあって、ハードバップ精神を貫いて道を切り開いた凄腕プレイヤー、タビー・ヘイズ。本国では「Tubbs」のタイトルでリリースされた本作が、アメリカで紹介された初リーダー作となりました。冒頭の「The Late One」からしぶきが飛び散るような快感怪演! コンボでもビッグバンドでも疾走します!.
The Late One.
R. T. H..
Cherokee.今のように楽譜やパソコンの音楽ソフトがまったく充実していないこの時代、ヴェンチャーズのサウンドをコピーしたい若者たちにとって、これは聖典! その第四弾となるこのLPはベース篇。ヴェンチャーズ・サウンドを支えるボトムを担うベースにフォーカスした一枚です。練習レパートリーにJB「Papa’s Got A Brand New Bag」などのソウル・ナンバーがセレクトされていることにも注目です!(ベース聴いてるだけではとても地味なんですが!).
Exercises For The Electric Bass.
A Lover’s Concerto.
Papa’s Got A Brand New Bag.父のルーファス・トーマスも大人気だったソウル娘。このタイトルは、この前作がオーティス・レディングとのデュエットアルバム「King & Queen」だったから。まさかこの年の暮れにオーティスが亡くなってしまうことは予見していないと思います。ソロとしては3枚目。歌の上手さを活かしたソウルフルなバラードが並んでいますが、かっこいい「I Take It To My Baby」は人気曲。アルバムの幕開けこそバカラック「Any Day Now」に譲りましたが、ソングライターとしてのヘイズ&ポーターの実力が発揮された名曲多し。.
I Take It To My Baby.
When Tomorrow Comes.
Any Day Now.Odeレーベルでのラスト・アルバム。慣れ親しんだセクションのメンバーに再び演奏をまかせ、ジェームス・テイラーを筆頭に、デヴィッド・クロスビー、グラハム・ナッシュ、J・D・サウザーらをゲストに迎えています。「Only Love Is Real」など「Tapestory」「Music」の頃のムードに戻ったような佳曲が多いですね。隠れた名作だと思います。.
Only Love Is Real.
I’d Like To Know You Better.
Daughter Of Light.ジャズヴァイオリンの最高傑作のひとつに数えられる一枚。張りのある演奏(ときには低音を使ったエグみも!)、そして、自らオーヴァーダブを施したワンマンストリングスの意外性に驚き! エルヴィン・ジョーンズ、ポール・チェンバースら名うての黒人ジャズメンを相手に一歩も引かないそのスイング魂も素晴らしい。ディープでダークで、しかし、この上なくスウィート。「’Round Midnight」でのけぞってください!.
‘Round Midnight.
Move.
Give Me The Simple Life.オルガン奏者としても定評のあるJB。ヴォーカルものはKing、インストやJB一座のライヴなど企画ものはSmashと発売するレーベルを分けていた時期です。まさにハーデスト・ワーキングマンならでは! 「Papa's Got A Brand New Bag」「Out Of Sight」インスト版や「Sidewinder」「Song For My Father」など本格的なソウルジャズも!.
Papa’s Got A Brand New Bag (Part1).
Sidewinder.
Out Of Sight.マッキー・フェアリーの才能全開のメロウ・グルーヴ「Luv 'em」(まるで山下達郎さんみたい!)、DJプラットがギターを弾きまくる「Freedom」。この後、レムリアを結成するカーク・トンプソン主導のインスト・ナンバーにも是非ご注目ください。「Juliette」は、彼らを代表するヒット曲。開放感にあふれたコンテンポラリー・ハワイアンAOR最高の一枚。彼らのセカンド・アルバムです。日本語解説は小倉エージさん。.
Luv 'em.
Freedom.
Juliette.60年代後半を迎えてどんどんソフトロック化する太っちょトランぺッター、アル・ハート。やはり強みはどんなスタイルにも対応できる柔軟さと伸びやかで力強いトランペットの音色。コーラスを交えた楽しいポップスという基本を維持しつつ、「Scarborough Fair/Canticle」ではファンク的なリズムも登場! トランペットでメロディを吹くのは難曲と思われる「Promises, Promises」も軽やかに吹きこなします!.
Scarborough Fair / Canticle.
From Both Side Now.
Promises, Promises.60年代からキャリアがあり、お互いにクリエイターとしての才能も持つ二人がデュオでリリースしたアルバム。気持ちよく盛り上がるディスコビートとメロウナンバーがほどよく共存したクオリティの高い仕上がりです。70年代フィリーの良さが詰まった「Never Stop Loving You」など、ダンスクラシック的なムードも充実。カーティスのレーベルですがプロデュースはバニー・シグラー自身が手掛けます。.
Never Stop Loving You.
My Girl.
Leaving.フレンチ・ホルン奏者としてジャズのフィールドで活躍したデヴィッド・アムラムの、ひねくれシティポップSSWアルバム。マーティン・マル的ユーモアとボブ・ドロウ的洒脱をケニー・ヴァンス風にまとめた! そんな奇跡があるのです。スイング「Little Momma」や、メロウに揺れながら物語を綴る「The Professor And The Panhandeler」は大穴!.
The Professor And The Panhandeler.
Little Momma.
Ballad For Red Allen.ティファナ・ブラス快進撃の始まりを告げたサードアルバム。ヒット曲「Mexican Shuffle」収録。ここからレコーディングに合流したジュリアス・ウェクター(バハ・マリンバ・バンド)の影響も大。実は隠れてナイスなトラックは、ミッドテンポのサーフ風にリアレンジされた「イパネマの娘」。ありそうでない。かなりグッとくる良アレンジです。.
Mexican Shuffle.
South Of The Border.
The Girl From Ipanema .米西海岸のミニマリスト作曲家ジェフ・ブルーナーの半世紀にわたる興味と様々な側面を紹介する初の単独作品集。アンプリファイド・カリンバを多重録音した大作、リー・ペリーもヴァン・ダイク・パークスも驚く脱構築主義Sci-Fiポストパンク・カリプソレゲエ、メランコリックな美しさで彩られた器楽曲あわせて4作品を収録。「Magic Mbira(魔法のムビラ)」(1979年)は、ライリー風の要素を、レンツのカスケード・エコー・システムを彷彿とさせるテープディレイの音響処理で巧みに構築した傑作!.
米西海岸のミニマリスト作曲家ジェフ・ブルーナーの半世紀にわたる興味と様々な側面を紹介する初の単独作品集。アンプリファイド・カリンバを多重録音した大作、リー・ペリーもヴァン・ダイク・パークスも驚く脱構築主義Sci-Fiポストパンク・カリプソレゲエ、メランコリックな美しさで彩られた器楽曲あわせて4作品を収録。「Magic Mbira(魔法のムビラ)」(1979年)は、ライリー風の要素を、レンツのカスケード・エコー・システムを彷彿とさせるテープディレイの音響処理で巧みに構築した傑作!.
70年代末にデビュー。大人の女性ならではの落着きとクールな佇まいで熱心なファンを持つシンガーです。ピアノも得意なのですが、ハンク・ジョーンズという大ベテランを迎えて2曲を除いてシンガーに徹しています。フィル・ウッズがサックス、マニー・アルバムが弦楽カルテットをアレンジとメンバーは豪華。彼女の主張なのか、どのアルバムもヴォーカルのエコーは極端に控えめです。歌がうまいから出来ることですけど。一般的なヴォーカル・アルバムでほとんど歌われることのない、大作家たちのマイナーな名曲ばかりを拾い上げているのもポイント。.
Cliches.
I’ll Only Miss Him When I Think Of Him.
Self Defence Waltz.トッド・ラングレンの2枚組ライヴ盤「Back To The Bars」発売にあたって制作されたプロモーション盤。A面にはアルバムから、ライヴのハイライトを(好選曲!)。注目はB面で、トッドと彼の親友であるパティ・スミス(!)による会話(パティがインタビュアーを務めるかたち)が片面全体にわたって収録されているのです!.
It Wouldn’t Have Made Any Difference.
I’m So Proud.
A Conversation With Todd Rundgren And Patti Smith.ライオンと呼ばれたピアニストと、タイガーと呼ばれたドラマーのふたりジャズ。1893年生まれのスミスと1911年生まれのジョーンズ。先輩後輩、あるいは父と子みたいな関係性でしょうか。戦前ジャズのノリだけかと思いつつ、スミスのピアノには意外やトリッキーでジェントルな一面もあり。すごく刺激的だし、クリエイティヴなのに心が落ち着きます。.
Keep Your Temper.
You’re The Limit.
Keepin’ Out Of Mischief Now - Charleston.元デフ・スクール。のちにプロデューサーとして大成する彼が、自身のリーダーバンド、クライヴ・ランジャー&ザ・ボクシーズでリリースした唯一のアルバムです。キンクスやエルヴィス・コステロのバックを務めたアトラクションズを彷彿とさせるシャープかつひねりの効いたポップサウンドで、この時代のUKニューウェイヴらしいスカ/ダブ感覚もちらほら。.
Ain’t Gonna Kiss Ya.
Hope And Glory.
Splash(A Tear Goes Rolling Down).ジェイ・グレイドン・プロデュース。もちろんデヴィッド・フォスターも参加。隙もないほど完璧なAORサウンドが出来上がりました。ディオンヌとグレイドンの力量の高さに頭が下がります。一曲目「For You」から内容最高です。そう、このリフがグレイドンそのものなんですよねえ。ジョニー・マティスとの共演曲「Got You Where I Want You」もお見事です。.
Got You Where I Want You.
For You.
With A Touch.ポップジャズのイメージの強いWorld Pacificからリリースされた詳細不明の男性デュオ。曲はすべて他人からの提供。レコード会社の意図としてはソフトロック時代のライチャス・ブラザースみたいなノリでしょうか? しかし内容は捨てがたいSSWモード。ボッサなムードのカッティングに引き込まれる「The Dweller」が最高です。.
The Dweller.
Strange How People Change.
Wake Me When It’s Over.バカラック&キャロル・ベイヤー・セイガーの書き下ろし&プロデュース3曲を含む87年作。すっかりアダルトでコンテンポラリーな路線も自分のものにしたディオンヌのしなやかな成熟が素晴らしいです。ほかの曲もスモーキー・ロビンソン、バリー・マニロウ、カシーフなど作曲者にプロデュースも委ねるスタイル。.
Love Power.
Cry On Me.
Heartbreak Of Love.美しい…。彼女にとっては約10年振りのソロ・シンガーとしてのレコーディング(アルバムとしては14年ぶり!)はジャズ・ピアニスト、ボブ・フローレンスと二人だけのスタジオ・ライヴ。あのうるわしい声に衰えはなく、ますます表現力を増しています。「One Note Samba」から「A House Is Not A Home」に至る後半には特に圧倒されます。.
The More I See You.
One Note Samba.
A House Is Not A Home.ABC時代のレイ・チャールズを見くびってはいけません。「我が心のジョージア」を朗々と歌っていたイメージが強すぎるかもしれませんが、彼の心の中のR&Bの炎は消えていないのです。この1964年のアルバムは、ライ・クーダーのカヴァーでも知られる「Smack Dub In The Middle」で幕開け。ベニー・カーター、ジョニー・パーカー、オリヴァー・ネルソンらがアレンジしたビッグバンドをバックにグルーヴしています。立派なソウル・アルバムです。.
Smack Dub In The Middle.
Move It On Over.
MA (She’s Making Eyes At Me).全米23位のヒットを記録したタイトル曲「ブルーレディに紅いバラ」。高音域を活かしたテノールのボーイ・ヴォイスを武器に、人気を重ねていた時代の代表的なヒットです。ラスヴェガスで繰り返しショーを開きミスター・ラスヴェガスと呼ばれるシンガー。ショービズっぽいバックのサウンドも、彼の声とキャラクターと一緒になるとどこかポップ。60sっぽいナンバーB3「I'm Looking Over A Four Leaf Clover」も斬新なサウンドです。.
Red Roses For A Blue Lady .
I'm Looking Over A Four Leaf Clover .
Laughing On The Outside .AORという潮流を生み出した傑作「Silk Degrees」に続くアルバムです。目立ったシングルヒットが出ていないので前作の陰に隠れがちですが、内容のクオリティは引けをとりません。今回もTOTO組、レイ・パーカー・ジュニア、マイケル・オマーティアン、ジェイ・グレイドンらLA鉄壁の布陣!.
Hollywood.
Still Falling For You.
A Clue.シアリングの黄金時代を作るCapitolと契約して間もない時期のシアリング・クインテットの演奏です。イギリスから渡米してきたシアリングが組んだクインテットにはトゥーツ・シールマンス、アルマンド・ペラーザ、ウィリー・ボボが在籍。透明感のあるクールジャズにエキゾチックなリズムの味付けを施していました。どの曲も独特の美しさで彩られていますが、中でもトゥーツがハーモニカをのびのびと披露する「The Man I Love」は出色。60年代になるとジャケが美女写真に変わるんですが、このオリジナルのイラストも素晴らしい味わい。.
Autumn In New York.
The Man I Love.
Strange.