ブリジッド・バルドーとジャンヌ・モロー。フランスを代表する美人女優が共演し、「地下鉄のザジ」のルイ・マルが監督した破天荒なガールズ・コメディ映画。音楽は名匠ジョルジュ・ドリリューが担当。バルドーとモローのデュエット・ナンバーも3曲収録し、ヴァラエティに富んだサントラの内容もさることながら、とにかくこのジャケットからしてウルトラ・チャーミング! 昔からサントラ・ファンの間でも人気の落ちることの決してない一枚です。ステレオ盤!.
Paris, Paris, Paris.
Les Petites Femmes.
Maria Maria.邦題が「おかしな夫婦・大逆転」。68年制作のイギリス産ラブコメディ映画です。スコア担当は「世界残酷物語」のリズ・オルトラーニ。主演のシャーリ・マクレーンがスキャットで歌うテーマ曲がレイジーで色っぽくて最高。スペクトラムというグループの歌うソフトロックナンバーやジャック・ジョーンズ、ニュー・ヴォードヴィル・バンドも顔を出す楽しい楽しい1枚です。.
Main Title Theme.
The Way That I Live.
Let’s Live For Love.スペインでタレント/ダンサーとしても活躍した男性シンガー。彼のテレビショーは南米でも放映されていたそうです。その人気者がニューヨークを訪れて、という体のアルバム。いわゆるNYラテンのリズムとはまた持ち味の違うスパニッシュ・ポップですが、坂本九さんにも似た親しみやすい魅力があります。.
Chico Yeh, Yeh.
Me Lo Dijo Perez.
La Yenka.アメリカ進出を意識してか、自国フランスのヒットと欧米のポップ・ヒットを半々づつカヴァーしての構成。英語ではピンとこないタイトル曲も「Ame Caline(バラ色の心)」と聞けば、ポルナレフのヒット曲と腑に落ちるでしょう。ヤングラスカルズの「Groovin'」など、細やかな気配りが行き届いた素敵なリメイクに心ときめきます。.
Ame Caline.
Groovin'.
Puppet On A String.ロイ・ウッドに敬礼! ポップスに対する敬愛を架空のオールディーズバンドの姿を借り、存分に発揮。ロックンロール+スペクターな内容、メロディ、なんと音質の悪さ(!)にまでこだわり、しかも、彼の仕事と確実にわかるコーラスアレンジと、くすぐられまくりの大傑作! フェイクだからこそ愛をストレートに告白出来るというのが、ひねくれ者の真理! ゴッドフリー・ダニエルやマザーズの「Ruben & The Jets」好きには絶対に推薦!.
You Got Me Runnin’.
Crazy Jeans.
This Is The Story Of My Love (Baby).この深い深い声で歌われる「Blue Velvet」がよすぎて沈没しました。ただひたすらセンチメンタルな恋心や別れの悲しみを歌ったアルバムです。スタイルこそストリングスやビッグバンドをしたがえたジャズバラードですが、これはブルースであり、ソウルミュージックでもあると感じます。.
Blue Velvet.
‘Til All The Stars Fall In The Ocean.
Temptation.日本語にすると「恋人のふり」または「恋人気取り」ってとこでしょうか。ブリッコ気分満点のキュートなナンバーです。この声で歌われたら、誰だって恋に落ちますね。B面はバカラック&デヴィッド・コンビ初期の作品!.
Make-Believe Lover.
And This Is Mine.AORファンにはスティーリー・ダン的なサウンドメイクで人気の高いユニット、ファー・クライの前身。ジョン・サイモン・プロデュースのニットです。ピアノやモーグの使い方がいかにもサイモンらしいちょっとひとくせある音作り。ソフトなハーモニー主体で、人間的な匂いがします。パリッとしたシティサウンドの中にも、穏やかでメロウな空気感を醸し出しています。「Savannah Sunny Sunday」でとろけてください。.
Savannah Sunny Sunday .
Why Don’t We Live Together.
When The Silence Stops.せつない愛の歌(トーチソング)の名手ゴギ・グラント。都会派の彼女が歌うカントリーソング集です。しっとりと甘く、しっかりとした感情表現に長けた歌唱力とこの美貌ですからね。日本のヴォーカルファンの嗜好に根付いた歌声だと思います。こういうアルバムは日本ではあまり紹介されにくいですが、ぜひじっくりと向き合ってみてください。.
Lonely Street.
I Really Don’t Want To Know.
Two Kisses.キャリアの長いジャズ・ヴォーカル・デュオという領域を超えて、この時期のジャッキー&ロイは、プログレッシヴなソフト・ロック・ジャズに達しています。ドン・セベスキーがバックアップしたウォームでオーケストラルなアレンジをまるで空を舞うように歌ってます。ポール・デスモンド、ロン・カーター、ビリー・コブハム、ボブ・ジェームス、アイアート、ヒューバート・ロウズと、CTIオールスターズが彼らに敬意を払ってます!.
Day By Day.
Time & Love.
We Could Be Flying.「Recorded Live At Jimmy’s」の続編。メンバーはおなじくジョー・ベック、ランディ・ブレッカー、グラディ・テイト、ロン・カーター、フィル・ウッズと。お店は「St. Regis Maisonette」というクラブに変わっています。ジャズピアニスト、バンドリーダーとしてのルグランの胆力と、メンバーたちの力強いソロプレイに聴き惚れる盤です。.
The Friday Fugue.
J & B.
Splittons.リロイ・ハトソンが面倒を見たシカゴ産メロウソウル・グループ。Curtom移籍後のファーストアルバムからのシングルカットです。ミディアムテンポのスウィート&メロウナンバーのカップリング。甘さだけでなく、緊張感もすこしまぶされているのがCurtom流と感じます。.
Love That Really Counts.
Love’s Society.なつかしいのに新しい21世紀型ガールズ・ロックンロールを追求し続けるバンド、Americo(アメリコ)。もうすぐ始まる新学期に捧げたロックンロール・スカ! もともと2020年にコンピレーション用に提供していた曲をソノシート用に中村宗一郎マスタリングを施しました。片面ディスクです!.
アメリコの新学期 (It’s a new term).エルヴィス・プレスリーが初期のレパートリーとしていた「That's Alright」は、この人の曲でした。この曲もロックンロールの源流であることをしっかり伝える骨太なかっこよさ。B面はディープなブルースです。当然ながらとてもレアです。.
Keep On Drinkin’.
Nelvina.アシュフォード&シンプソンの助力が大きかったファーストと違い、新たな作家陣で挑んだソロセカンド。かっこいいノーザンソウル「Baby It’s Love」「How About You」や、粋なシャッフル「Everything Is Everything」など、彼女のキャリアに名をとどめた大ヒット曲ではないけれど、この時期の彼女でなくては聴けない素晴らしい楽曲を収録しています。.
Baby It’s Love.
Everything Is Everything.
How About You.もともとノースウェスト(アメリカ西海岸の北部エリアでシアトルやポートランドなど)のガレージパンクバンドとして活動していた彼らが、こんなバロックテイストのソフトロックに! Epicでのアルバムでも人気の1曲です。B面はノーザンソウル+ソフトロックでアルバム未収録!.
If You Love Her, Cherish Her And Such.
Happy And Me.日本でのAORブームの一端を担ったこの人。日本盤は違うジャケでの発売だったので、意外とこのオリジナルジャケに見覚えの無い人が多いのでは? 本作は本国では結構レアなんです。素晴らしい資質のメロディメーカーによる、ライトで肌触りのいいブルーアイドソウルです。ややセンチメンタルな風味が根強い人気の秘密なんでしょう。.
Steel Away.
Don't Be Afraid To Love Somebody.
Beg, Borrow Or Steal.スワンプな歌姫から出発し、ついにコンテンポラリーなスタイルを手にしたアルバム。プロデュースは姉プリシラと結婚していたブッカー・T。ちょうど彼がAOR路線の名作を連発していた時期なので期待できます。ボズ・スキャッグスのカヴァー「Slow Dancer」でコーラスをつけているのも彼。そして5曲でジェイ・グレイドンがギターを弾いています。トム・スノウのカヴァー「You」が最高に踊れて泣けてしまう16ビートダンサー! .
You.
Love Me Again.
Slow Dancer.A-1「Jazztown/fastfood」のかっこよさ! ジャズコンボとポエトリーが合体して繰り広げるスイングのごときビートニクのごときヒップなパフォーマンス。ポエトリーと言っても四角四面の朗読ではなく、彼らのそれは歌うようなもの。女性シンガーも魅力的だし、ビバップ精神豊かなオリジナルソングのレベルは高いです。NYのアンダーグラウンドとは違うニューオリンズで生まれていた特異点! いまこそ聴きたいTakomaレーベルの変わり種です。.
Jazztown/fastfood.
Streets/My Darlin’ New Orleans.
Summer Ain’t No Secret, Anymore.ウィリアム・パーカーはセシル・テイラー、ペーター・ブロッツマンらと長年プレイするなど、現代に至るフリーフォームジャズの最重要人物といえるベーシスト。彼が1970年代にさまざまな局面で録音してきたピースを収録した初リーダー作です。即興演奏的な側面を持ちつつ、確かにある方向性に向かって作曲された楽曲たち。集団演奏、ビリー・バングらとのトリオ演奏、どのピースにもは、緊張とポエジーの両方が混在し、時間の縮尺を無限に変容させてゆきます。ほぼプライベートプレスに近いオリジナル盤。超レアです。.
Desert Flower.
Rattle And Bells And The Light Of The Sun.
Face Still Hands Folded.ハワイのビング・クロスビーと呼ばれ、50年代には随一の人気を誇るも、1960年に40歳で早世した男性シンガー。スチールのベン・カラマを始めとして当時の考えうる最良のメンバーをバックに従え、堂々たるバリトンを響かせました。ラジオ番組”ハワイコールズ”の主役メンバーのひとりでもあり、番組によって世界にアパカの魅力が伝えられました。どれもみな今ではハワイアンクラシックとなっている曲です。黄金期の魅惑的な歌声をどうぞ。.
Hawaiian Pradise.
What Aloha Means.
The Hawaiian Wedding Song.ロックンロール黎明期らしい弾むノヴェルティタッチのガールポップ! 「Eeney Meany Miney Mo」とは日本語にすると「どれにしようかな」みたいな意味。子犬選びで困っちゃうなと女の子ふたりでかわいく歌ってます。B面は一転しておしとやか。.
Eeney Meany Miney Mo.
I Know My Love.レーベルこそシカゴのChess系列ですが、このレジェンダリーな一曲はアラバマのマッスルショールズにあるフェイム・スタジオでのレコーディング。プロデュースもリック・ホールです。じわっと熱いソウルを感じさせるサザンソウル! B面はあやしくうねるインストで「ミスターDJ!」のコールが最高です!.
Searching For My Love.
Hey, Mr. D.J..NY出身の白人ブルーアイドソウル・ユニット。このサードはLA制作。ジェイ・グレイドン、スティーヴ・ルカサー、ジェフ・バクスターらが参加。ファンクなディスコ色、そしてサマー感が強い1枚です。踊れる曲だけじゃなくバラードもグッド。わきまえたメロディや絶妙なテクニックが効いた、高度に洒落たブルーアイドソウル/AOR! いやほんと最高です。.
Your Love’s So Good To Me.
Hot Lovin’ (Summer In The City).
Love Love’s Desire.「The Cat」のヒット以降、向かうところ敵無し状態で、思うままに作品をリリースしていったジミー・スミス。60年代後半は結構歌うようになっているのも面白いです。タイトル曲なんてマディ・ウォーターズのブルースですからね。迫力満点のダミ声です。オリヴァー・ネルソンのビッグバンドを従えてのインスト曲もかっこいい! すでにこの人のなかではファンクが始まってます。.
I’m Your Hoochie Coochie Man.
Ain’t That Just Like A Woman.
TNT.62年に「Love Letters」のヒットを持つ黒人女性シンガー。ピアノ(オルガン)にギターとリズムセクションだけというシンプルなサウンドですが、思い切りのいいプロダクションで、ソウルもジャズもかっこいい仕上がり。南部で作り上げたような重たさと鋭さです。ポピュラー出身の彼女ですが、これはもはやソウルアルバムですね。アレンジはデビュー以来の付き合いであるリンカーン・マヨーガ。.
Love Me.
Till The End Of Time.
Nice And Easy.R&B/ジャズの両面で60年代からのキャリアを誇るベテランシンガーのルー・ロウルズのフィリー詣。ギャンブル&ハフ作の「You’ll Never Find Another Love Like Mine」が全米2位の大ヒットとなり、見事にこの路線は成功しました。踊りまくるファンキーさとはまた違った大人の表現がたまりません。.
You’ll Never Find Another Love Like Mine.
From Now On.
This Song Will Last Forever.英国北部に生まれ、ケルト音楽の薫陶を受けながら育ったアコースティックギタリスト。このアルバムでは、ブルージーかつトラディショナルなインストを収めています。スライド的なものから超絶のフィンガーピッキングまで、めちゃくちゃギターがうまいいのは当然なのですが、すぐ近くで話しかけられているような人恋しさも魅力です。.
Yo-Yo Blues.
Charlie's Boogie.
Lulu’s Back In Town.音楽でハッピーになろう! 浮き立つ気持ちを見事なスコアに書き連ね、上質なビッグバンド・オーケストラ作品にしてみせました。ネルソン・リドルの才能がまさに弾けていた時代の作品。ひときわジャズ味の高い、スイングした演奏のように思います。美しいアートワークともどもお楽しみいただければ。.
S’Posin .
For All We Know.
Jeannine.イリノイ州のローカルレーベルに残されたロック世代のソフィスティケーテッドゴスペル盤。あからさまなジーザスソングではなく、ローラ・ニーロ「Time And Love」ダイアナ・ロス「Reach Out And Touch」西門&ガーファンクル「明日に架ける橋」なども交えながら、若い世代のピースフルな感覚を伝えます。メンバーは人種混合。オリジナル曲にはこの時代ならではのレイジーな気分もあって、とても心身にしみます。本当にいい内容!.
Time And Love.
Reach Out And Touch.
Sunshine Lady.