手塚治虫「ぼくの孫悟空」を原案にして製作された東映アニメ映画「西遊記」! オリジナルサントラはなんと服部良一なのですが、アメリカ公開時に新たにサントラを担当したのは、レス・バクスター! 主題歌をはじめ多くの挿入歌を歌うメル・トーメふうのシンガー、ボビー・アダモもとってもいい! そしてバクスターが手掛けたオリエンタルなストリングスの美しいこと!.
Alki Aliko Alakazam.
Magic Man.
Blue Bird In The Cherry Tree.元モーメンツ。解散したわけではなく、レーベルを移籍して心機一転というわけです。70年代を通じ良質のスウィートソウルを送り出し続けた彼らが、さらに一段上のクオリティへ。タイトル曲「Stay」は新たな門出を飾るにふさわしい大ヒットとなりました。最高の内容です。.
Stay.
Good Ole’ Days.
Midnight Lady.ここから「Chuck E.'s In Love(恋するチャック)」が大ヒットしたファースト・アルバム。いやいや、みんな彼女に恋したんですよ。ラス・タイトルマン、レニー・ワロンカーの薫陶を受けデビューした彼女の永遠に色あせることのない1枚です。ホントに見とれてしまうジャケットです。.
Chuck E.'s In Love.
Young Blood.
Danny’s All-Star Joint.エヴン・ダズン・ジャグ・バンドからキャリアをスタートさせたブルーズ〜ラグタイム・ギタリスト。多作で知られる彼の作品の中でも、とりわけ重要な一枚です。この時期ローマに住んでいた彼の自宅で録音されたトラディショナル・ラグ集。A面冒頭の彼の子どもの声(「Adam’s Voice / Tickle Dew」)に、思わずニンマリ。ストイックな中にもさりげないユーモアがあるんですね。.
Adam’s Voice / Tickle Dew.
Dallas Rag.
Yazoo Basin Boogie.ブロードウェイ出身の女性シンガー、シルヴィア・シムズ。しっとりと落ち着きがあり、かすかにハスキーな歌声に恋の悲しみを宿らせる名手です。ラルフ・バーンズによるジェントルなストリングスをバックに歌ったアルバム。彼女にとって本作はDeccaでの2作目でした。.
He Loves And She Loves.
Can’t We Be Friends.
When A Woman Loves A Man.ジャズ・ピアニスト、作曲家、そして現在はクラシック界の大御所コンダクターとして健在なプレヴィン。20世紀の偉大なポピュラー作曲家の楽曲とソロで向かい合うことで、自分のタッチを確認するという意味合いがあったのでしょうか。作家シリーズとしては同年のヴァーノン・デューク楽曲集に続く2作目となります。音の配置を巧みに考えたプレイに随所でうならされます。.
Long Ago (And Far Away).
A Fine Romance.
Ol' Man River.63年リリースのセカンド・アルバム。スケールの大きな歌唱力で一気にスターダムに上り詰めていった時期の作品です。専属アレンジャーのピーター・マッツが提供した「Gottta Move」そして最高の60sスイング「Lover, Come Back To Me」などが、彼女ならではのバネの効いた表現力で収められています。.
Gottta Move.
Lover, Come Back To Me.
Any Place I Hang My Hat Is Home.まるで安易なリイシューみたいなジャケですが、れっきとしたオリジナル。しかも中身は最高! さすがLimelightレコードですね。酔っぱらいみたいなゴキゲンヴォーカルを聴かせる「ウインチェスターの鐘」でいきなりノック・アウト。遊び心とクールなダンス感覚を発揮した快調なアルバムです。ロックにサンバ、ブガルー、テキーラ、もちろん、ジャズも! なんでもアリの快作。.
ウインチェスターの鐘.
Bang! Bang!.
Summer Samba.ソングライターとして幾多の素晴らしい作品を書き残してきたこの人。80年代最初にして唯一のソロ作がこちら。ジェフ・ポーカロ、デヴィッド・フォスター、スティーヴ・ルカサーらがバックアップしたこともあり、AORファンにも受け入れられました。同時代の流行に比べて派手さやダンサブルさは控えめなサウンドですが、シンガーとしても表現力を増した彼の歌声には信頼感を覚えます。アート・ガーファンクルに提供した「Scissor’s Cut」の自演版、素晴らしいです。.
Angel Heart.
Scissor’s Cut.
God’s Gift.Columbiaの専属オーケストラとして、ブロードウェイ、ハリウッドの名舞台、名画のテーマ曲を取り上げる機会をパーシー・フェイスは多く持っています。この62年のアルバムでも、当時の映画から生まれた名曲の数々を優雅かつゴージャスに演奏しています。パーシー・フェイス版の「Moon River」など、実に味わい深いものです。.
ムーン・リバー.
Maria.
春の如く.70年代後半以降、ソングライターとしてのみならずAORシンガーとして、ダンスも含めたパフォーマーとしてのステータスをあげていったピーター・アレン。この83年盤はチャーリー・カレロのプロデュース。デジタルリヴァーブ全盛なサウンドになっていますが、ブルーアイドソウル・フィーリングは健在。デヴィッド・フォスターも参加。かっこいいドラムはヴィニー・カリウタ。.
Not The Boy Next Door.
You’ll Always Get Your Way.
Somebody’s Got Your Love.ディスコフュージョンにアレンジされた「Aquarius」カヴァーでびっくり! 時代の変化を見逃さない男ラムゼイ・ルイスの70年代ラスト・アルバムです。洗練されたディスコファンクを中心にしつつ、リリカルな美しさを持つメロウナンバーも効果的に配置。アース・ウィンド&ファイヤーの大成功に刺激されていたんでしょうね。.
Aquarius.
Dancin’.
I’ll Always Dream About You.アメリカでのセカンド盤。タイトル曲はウディ・アレン出演の同名映画の主題歌でおなじみバカラック&デヴィッド作品です。濃いキャラクターばかりが取り沙汰されますが、本作ではソフトロック時代の洗練されたアレンジ、メロディがかなりツボ。バカラックの隠れ名曲「To Wait For Love」や「It's Not Unusual」の続編的な「I've Got A Heart」、ラストを飾る「Endlessly」など名曲多し!.
I've Got A Heart.
To Wait For Love.
Endlessly.まさにジャズの黎明。1913年録音(!)のヨーロッパズ・ソサエティ・オーケストラから、ジャズの誕生を音源で追っていったコンピレーション。20世紀音楽の起源と成立、そして多様性を丹念に編集していったNew World Recordsの好企画盤です。音質も演奏のグルーヴもどんどん上がってゆくさまを、連続ドラマを見るように楽しんでください。解説も詳細。.
Castle House Rag.
Down Home Rag.
Bogulousa Strut.太平洋のタヒチの民族的な音楽は、しばしばハワイ音楽と混同されがちですが、太平洋でも地域が違いますし、ハワイ的なゆったり感は薄くもっとパーカッシヴでエネルギッシュ。そんな太古からのエネルギーをパーカッションアンサンブルで実況的に伝えるアルバムです。2部族の演奏を収録。スタジオに招き入れたのでしょうか、録音も良好。ときおりウクレレなど弦楽器が入る曲もあります。.
Terapo Being.
Ukulele.
Greetings Loomara.オーストラリアからやってきたクリス&ピーター・アレン兄弟。Mercuryにソフトロック・ファン悶絶のアルバムがありますが、これはその直前。スティーヴ・バリがプロデュースしたミスティックなフォークロック調7インチです。特にせつない想いを込めたサマーソングのA面は傑作。もちろんシングルオンリー。ご存知でしょうが、弟のピーターはのちにソングライター/AORシンガーとして大成します。.
Two By Two.
Still The Rain Comes Down.これぞカナダ。ピュアで真摯な歌声と、じんわりとウォームなメロディ、そこはかとないロンリネス。初期ブルース・コバーン好きにはたまらない世界です。繊細でありつつストリングスを加えたり、バンドサウンドでも広がりのあるアレンジが素晴らしいです。これが彼のファーストアルバム。セカンドが出るのは20年後のCD時代でした。.
Pamela.
No One Ever Told Me.
Children Of The Night.ファンキーロック・クラシック! そして映画「ビッグ・リボウスキ」で超重要な使われ方をしたこともあり、アメリカでは今も大人気曲であります。ファースト・エディションは、のちにカントリー界の大スターになるケニー・ロジャースがマイク・セトルらと結成したサイケデリック世代のカントリーロック・バンド。そのスタートダッシュを飾った全米5位の大ヒットでした。.
Just Dropped In.
Shadow In The Corner Of Your Mind.フェイム・スタジオ出身のサザンソウル兄弟デュオ、これがセカンドアルバム! とにかくソウルを歌うことが大好きだってことがアルバム全編から伝わってきますね。ファイヴ・デュ・トーンズのヒット曲「Shake A Tail Feather」の彼らのヴァージョン、すげえかっこいいです! 「Soul Man」ふうのリフがかっこいい「I Take What I Want」も最高! 尊敬するサム&デイヴのレパートリーも歌ってます!.
Shake A Tail Feather.
Sixteen Tons.
I Take What I Want.ブレッドではデヴィッド・ゲイツの影に隠れた感じでしたが、解散後に発表したこの初ソロは名盤の誉れ高い一枚です。リー・スクラ−、ラス・カンケル、ラリー・ネクテルら“同僚”と言ってもいいくらいの気心知れたミュージシャンと共に作り上げた珠玉作。ブレッドとは違うアーシーな味が魅力の逸品です。.
You’ll Get Along.
Someday.
Breakin’ Up Is Easy.人間の脳波を用いた最初の音楽作品として知られるアルヴィン・ルシエの「一人の演奏家のための音楽」を、あろうことか60年代のジョン・ケージ一派が実演した壮絶な意味不明爆音塊。もう一つは、初期オメガポイントのリリースで現音マニアを震撼させた一柳慧の傑作「アピアランス」のマスターテープ音源という強烈二本立て。単なる希少価値を超えた、プロト・インダストリアルといえるこれら実験音楽の精髄をアンビエント流行の今爆音で浴び歴史的弁証法に問う!.
人間の脳波を用いた最初の音楽作品として知られるアルヴィン・ルシエの「一人の演奏家のための音楽」を、あろうことか60年代のジョン・ケージ一派が実演した壮絶な意味不明爆音塊。もう一つは、初期オメガポイントのリリースで現音マニアを震撼させた一柳慧の傑作「アピアランス」のマスターテープ音源という強烈二本立て。単なる希少価値を超えた、プロト・インダストリアルといえるこれら実験音楽の精髄をアンビエント流行の今爆音で浴び歴史的弁証法に問う!.
カリフォルニアのローカルシーンで活動したフォークギタリスト。レオ・コッケ的なフィンガーピッキングをさらに研ぎ澄ませ、なおかつ全曲自身のオリジナルという、こだわりが感じられるデビュー作です。集中力がすごくて、一瞬で彼の世界に引き込まれます。なんと推薦文を音楽好きで知られる俳優のジェフ・ブリッジズが書いてますね。映画が盛んな南カリフォルニアならではの交流だったのかも。なお、彼の残したレコードはこれ1枚のみ(その後のリリースはカセットだそうです)。.
Ho Jo.
Deccan Express.
Blister Rust.アメリカの伝承曲をポール・クレイトンがアダプトしたフォークソングがタイトル曲。こういう黒いスピリチュアルソングはジャズになると、何とも芯の強い魅力を生み出します。本作ではレイ・ブライアントのオリジナル曲も充実。トリッキーなメロディラインの「Monkey Business」など耳に残ります。まさにCadetといった感じのソリッドな録音!.
Gotta Travel On.
Monkey Business.
Bag’s Groove.シルヴィアのレーベルTurboからデビューしたディスコファンク・グループ。キーボードを担当し、全曲を作曲したビリー・ジョーンズがグループの中心です。両方にお互いの血が流れているんだということを表現したジャケなのでしょう。メロウな「The Love Song」や夕暮れ感濃厚なインスト「Brother Love」はチェックしておきましょう。ラテンソウル+ブギーな「We Love To Party」もよろしく!.
The Love Song.
Brother Love.
We Love To Party.若き日のシナトラをシンガーとして起用し、その魅力を広く世間に知らしめたバンドリーダーでトロンボーン奏者トミー・ドーシー(1956年没)への追慕を、当時のレパートリーをドーシー門下で同窓だったサイ・オリヴァーのアレンジで歌ったアルバムです。自ら主宰したRepriseでの初期リリースであることにも、自分なりの敬意を表さなくてはならないというシナトラの義理と人情を感じますね。.
I’m Getting Sentimental Over You.
Imagination.
I’ll Be Seeing You.ボンゾ・ドッグ・バンドやタイニー・ティムの諸作に近い、茶目っ気たっぷりの愛すべきヒップな作品です。通算4作目。イギリスからシアトルに移住して、いかれたガレージポップ「You Turn Me On」で颯爽とデビュー。その後、大好きなラグタイム研究に打ち込んで音楽性もそちらに傾斜してゆきます。本作はその中間といったところ。ここから72年の傑作「Under The Ragtime Moon」まで彼は長い沈黙(自作の音楽書の執筆など)に入ります。.
Lucky Jim.
College Life.
They’re Wearing ‘Em Higher In Hawaii.ニック・ロウの伝記を著し、この後、プロデューサーとなってさまざまな名バンドをサポートしてゆく重要な才人ウィル・バーチ在籍! ロンドンの名門マーキークラブでのライヴ盤です。ライブバンドとして叩き上げたかっこいい演奏をきかせます。パンクムーヴメントの盛り上がりにも影響されていたのでしょうか。ラストの「Friday On My Mind」に至るメドレーがニクイです! スタジオ盤はユーモラスな側面も出てますが、ライブでの彼らはキンクス〜ドクター・フィールグッド系のかっこよさ!.
Original Model.
Crusin’ For Love.
Friday On My Mind.黒人詩人にして映画監督、60年代後半に表面化したブラックパワーの支援者として大きな影響力を持つ文化人であったメルヴィン・ヴァン・ピーブルス。混沌とした70年代前半のアメリカ社会の写し絵のような作品をリリースし続けた彼の、70年代最終作(次作は20年後)。ブラックミュージカルのようであり、ぶっとんだポエトリーであり、ストリートに根付いたピープルズファンクであり。.
Rufus & Ruby.
I Remember.
My Pal Johnny.その名も「イスティクバルと即興」。なんでまたエムで古典ピアノ作品??と訝しむなかれ。耳障りはいいが、これが実は相当な孤高・異端作品なのである!! なぜ孤高かといえば、そもそもアンダルシア古典音楽でピアノは末席中の末席、スカンドラニが現代に開拓したも同然の演奏法であること。なぜ異端かといえばこの人以前のアンダルシア音楽のコンサートでピアノ独奏はありえず、また、題名にもなっている「イスティクバル」(アンダルシア宮廷音楽の様式のひとつ)をピアノでやるなど誰も考えつかなかったのだそうです(当時も物議をかもした)。ここで展開されるオリエント/西洋/アフリカが鍵盤上で優雅に交差するさま、その不思議な世界が最大の魅力です。.