当時まだ20歳ですが、若くしてポップスター/作曲家としての才能と名声を獲得したポール・アンカが、大人の階段を意識してジャズ・ソングをスイングしたゴージャスなポップ・アルバムです。歌声に若さと甘さがちゃんと入っていて、そこが時代を作ったスターなんだなと感じます。「Love Letters In The Sand」のスイング版とか、最高ですね! ラストは自作の「Train Of Love」!.
出だしの「Tonight」から歯止め無しで突っ走るB面の流れにおひねり飛ばしたくなるライヴ盤! イギリスからやってきたショウビズ系男性ポップ・シンガー。「I Feel A Song Coming On」「Unchain My Heart」、つんのめりそうにグルーヴするビッグバンド相手に、堂々と歌い倒します。ポップ・ヴォーカルの伝統に添いつつ、60年代も半ばゆえにリズム感覚はタイト。.
【曲目】You've Got To Hide Your Love Away / The Times They Are A-Changin' / Mr. Tambourine Man / Close The Door Gently / Dylan's Dream / Girl Of The North Country // Blowin' In The Wind / Blood Red River / Love Minus Zero/No Limit / It Ain't Me Babe / Tomorrow Is A Long Time / City Winds
トット・テイラー主催のコンパクト・オーガニゼイションからデビューしたモッドガール、マリ・ウイルソン。ウキウキ感いっぱいの60'sソウルを、80年代に、単にリヴァイバルとしてではなくマニアックに蘇らせた名作だと思います。彼女がいなければ、スイングアウトシスターはのデビューも無かったかもね。何回聴いても「Wonderful To Be With」は感動します! 最高!.
ピーター・ネロ・プレイズ・モーグ! 「Windmills Of Your Mind」を聴いて、まず仰天してください。A面は「うわさの男」「April Fools」などニューシネマ系のヒット曲。B面はミュージカル「ヘアー」からの楽曲でまとめた一枚。ピアノ曲のアレンジも大胆きわまるもの。ファンキーリズムとコーラス満点!.
収録曲・データ
【曲目】Midnight Cowboy〜Everybody’s Talkin’ / Love Theme From Romeo And Juliet / The Windmills Of Your Mind / The April Fools / Theme From Picasso Summer // Aquarius / Let The Sunshine In / Where Do I Go / Hair / Good Morning Starshine
「We’ll Sing In the Sunshine(太陽に歌って)」で有名な美女シンガー。60年代の半ばを迎えて、時代の変化を読み取った意識を感じさせる彼女のサード・アルバム。本作では、60年代を生きるポップス歌手としてのチャレンジが見られます。レイジーなボッサ「Excuse Me Mister」アネゴなモッド風「Forget It」など、驚かされる場面多数。.
1978年、ジョン・ライドンは「NME」誌で、彼の作品を「レコード・オブ・ザ・イヤー」に選定。「使い捨て商品に沿ったものの見方をしない、永続的な音楽の創造」という崇高な目的のため、全てを自主制作で発表。その数シングル11枚、アルバム13枚。録音では異星人に向け発信したと思われるビリビリなシンセ音とグルーヴ感の崩壊したドラム・マシーンを多用。全くもって偉大なる(=地球人には理解しがたい)作品群を、『INDUSTRIAL MUSIC FOR INDUSTRIAL PEOPLE!!!【雑音だらけのディスクガイド 511選】』著者、持田保先生が身を挺して受け止め選んだ全10曲ザ・ベスト・オブ・マートック。.
ペンシルヴェニア出身でニュージャージー〜NYのジャズシーンで歌い続けてきた彼女にレコードデビューの話が舞い込んだのは30代の終わりのこと。84年のデビュー作に続く2枚目のアルバムは、NYの小粋ジャズ名門Stashからのリリースとなりました。ジョージ・ムラーツ、トム・ハレルら名手のバックアップを得て、自分の歌の魅力をシンプルに伝えます。聴いていてまったくストレスを感じない素直な歌です。ドリイ・カイミ楽曲でセルジオ・メンデスがヒットさせた「Like A Lover」の解釈に深みあり。.
昨年、スタジオ<ICECREAM MUSIC>を稼働、世界が待っているバンド、ゴート(goat)や「GEIST(ガイスト)」「Virginal Variations」といったプロジェクトを抱え、このところ本当に多忙な音楽作家、日野浩志郎のソロ・プロジェクト。emでの第二弾リリースが本作『Be A Little More Selfish』です。ヨーロッパのDJに歓迎されそうなYPYらしいハードな曲、新境地アフロでアンビエントなパーカッシブ・チューン、ホームリスニングBGMっぽい曲からイマイチよく分からん曲まで諸テイストが混在するが、YPY最大の魅力である地下ライブ感はそのまま!.
彼女のポップR&B路線での最高傑作! 高速ジャズボサの「The Shadow Of Your Smile」ソウルフルな「You've Got Your Troubles」「Uptight」跳ねるリズムを隠し味にした「And I Love Him」…、とにかくアレンジと彼女の相性がばっちり。「Call Me」も最高ですし、どの曲を聴いても今のセンスで納得出来る、素敵な素敵なアルバムです。.
収録曲・データ
【曲目】You’ve Got Your Troubles / And I Love Him / Uptight (Everything’s Alright) / Have A Heart / Before The Rain / The Shadow Of Your Smile // Call Me / Yesterday / Wasn’t It Wonderful / You’re Gonna Hear From Me / No One Else But You / Goin’ Out Of My Head
"ギターマン"と踊ろうよ! やんちゃな男女コーラスを従えて、当時人気のダンスリズムをトゥワンギー・ギターでツイスティンに料理した快作。ニューオリンズ風の前のめりなリズムが格好良い「Loco-Locomotion」、直後にハル・ブレインが強烈なロッキンガールポップ「Dance With The Surfin' Band」に改作したタイトル曲など、時代を画した男のTWANGサウンドにしびれます!.
60年代の諸作の中でも、ウェストコーストのジャズ名人たちが顔を揃え、素晴らしいコンボによる歌伴を披露した本作はファンから人気が高い一枚。マックス・ベネット、ジャック・シェルドン、スタン・レヴィ、ジャスティン・ゴードン、ジョン・ピサノ、ルー・レヴィ、ハーブ・エリス、ベニー・カーターらがそれぞれ曲により顔を揃えています。ラテン・パーカッションをアンサンブルに加えた「It’s A Big Wide Wonderful World」「I Won’t Dance」など、アップテンポの切れ味の良さは最高です。.
収録曲・データ
【曲目】It’s A Big Wide Wonderful World / Whisper Not / My Silent Love / The Lady Is A Tramp / Days Of Wine And Roses / As Long As I Live // I Won’t Dance / Cloudy Morning / I Could Write A Book / I Never Had A Chance / Close Your Eyes / Where Can I Go Without You?
カナダ人バンドリーダー/アレンジャーのニール・ショーテム。世界的に知られた名前ではないですが、ネルソン・リドルやニール・ヘフティ的なセンスのナイス・ラウンジ・サウンドを聴かせてくれるかと思えば、細かくテンポや楽器構成が変化する面白さもあって変幻自在。裏ジャケを見ると生真面目そうなお顔なんですけどね。あの「Bonanza」もエキセントリックなアレンジ。ルグランの「Elle A, Elle N’ Pas」最高です。.