「Latin Ala Lee」に続く、ペギー・リーのラテン・ポップ・アルバム! 前回はギタリスト、ジャック・マーシャルのアレンジでしたが、今回はバックを務めるのはピアニスト、ジョー・ハーネルのグループ。ブラスへのアプローチの違いも見えて面白いですね。リズムも強調されていてかっこいいです。前後をひっくり返したジャケにも拍手!!.
【曲目】Baby Elephant Walk / Charade / Mr. Lucky / Bye-Bye / Days Of Wine And Roses / Dreamsville // How Soon / The Pink Panther Theme / Dear Heart / Too Little Time / Moon River / The Sweetheart Tree
エドガー・ウィンター・グループ在籍時には多くのメロウナンバーを手がけ、後にはディスコのヒットメイカーとして「Relight My Fire」「Instant Replay」を書く天才サウンドメイカーのファーストソロ。ダサすぎるジャケットを見て思わず手を引っ込めた人もアコースティックメロウな名曲「Thank You For The Good Times」「Lighthouse」にはメロメロのはず。パワーポップ+モータウンな「Can't Stand In The Way Of Love」もホントいい曲! 隠れた名盤扱いにしておくにはもったい無さ過ぎる!.
名花ダイナ・ショア、南部へ行く。そんな設定をジャック・マーシャルがお膳立てしたヒップな一枚です。ジャズやR&B、カントリーのエッセンスを吸収して、キュートで溌剌とした歌を聴かせてくれます。スキャットで押し通す「Down Home Rag」は最高! どこか心に切なく染みいる郷愁もあり。とても素敵なお転婆アルバム!.
収録曲・データ
【曲目】Roll On, Missippi, Roll On / ‘Way Down Yonder in New Orleans / Moon Country / The Devil Is Afraid of Music / Any Place I Hang My Hat Is Home / South // Down Home Rag / Sunday in Savannah / Mississippi Mud / I’m Coming Virginia / Do You Know What It Means to Miss New Orleans / Carolina in the Morning
シルヴィアのレーベルTurboからデビューしたディスコファンク・グループ。キーボードを担当し、全曲を作曲したビリー・ジョーンズがグループの中心です。両方にお互いの血が流れているんだということを表現したジャケなのでしょう。メロウな「The Love Song」や夕暮れ感濃厚なインスト「Brother Love」はチェックしておきましょう。ラテンソウル+ブギーな「We Love To Party」もよろしく!.
ナット・キング・コールは、その早すぎた死後にもいくつも未発表録音を集めたアルバムが出ていたのですが、この87年UK盤には、そこにも収められなかった楽曲を収録。リズミカルな「Come To The Mardi Gras」収録はうれしいです! バラード、スイング、ビッグバンド、コンボとスタイルは多様ながら、どの曲も歌うだけで彼のものになってしまいます。.
トニー・コジネクやブライアン・プロズローなどと並び称されるべきギミカルなポップセンスを持つSSW。彼のファースト「Records Are Like Life」に感動した人には是非オススメの、ひんやりとした知性が前面に出たアルバム。かわいらしいひねくれポップ「Keep The Light Burning」にイチコロなのです。「Sing」もナイス。過小評価はもったいない! .
スウェーデンで長い活動を続けた女性シンガー、アン・クリスティン(後年はラストネームが省かれます)のデビュー・アルバム。当時23歳、ロック世代の彼女の歌声が刻まれています。ハスキーで低い彼女の声には凛とした意志を感じますね。キャロル・キング「You’ve Got A Friend」ボブ・ディラン「I’ll Be Your Baby Tonight」「Everybody’s Talkin’」などアメリカのSSWたちの曲も積極的にとり上げています。.
Du Har En Van (You’ve Got A Friend).
Jag Ska’ Vara Hos Dej Ikvall (I’ll Be Your Baby Tonight).
Alla Manniskor Talar Till Mej (Everybody’s Talkin’).
魅力的だとはちょっと言い難いジャケットのせいで損しているアルバムです。70年代に入って彼がさらに惹かれたアメリカのSSWサウンドと、自身のジャズ的なセンスがとてもうまく融合した一枚だと思うのです。ボズ・スキャッグスの「We Were Always Sweethearts」や、マーク・ベノの「Hall St. Jive」などを選び出す着眼がさすが。彼のオリジナル曲も良いですよ。US盤とは選曲違い。.
【曲目】Blues In The Bottle / Chevrolet / Christopher Columbus / Never Swat A Fly / Richland Woman / Downtown Blues / Turn The Record Over // Fishing Blues / Storybook Ball / That's When I'll Come Back To You / Viola Lee / Papa's On The Housetop / Onyx Hop
フィリーソウルの屋台骨を半世紀以上にわたって支え続け、2019年にキャリアを終了したオージェイズ。70年代は彼らの絶頂期。フィリーのしゃれたサウンドに身を任せていても歌から気骨が伝わってくるのが彼らのよさです。盟友ギャンブル&ハフ、新世代の才能マクファーデン&ホワイトヘッド、そして彼ら自身のプロデュース。「We’re All In This Thing Together」はサヴァンナ・バンドのフィールもあってすごくいいです。.
アルゼンチンのジャンゴ・ラインハルトとの異名を持つギタリストのSP音源を集めた好編集盤。アナログで聴ける音源は限られているため、戦前SPをコンパイルしたOld Masters盤は重宝します。指力、歌心ともにジャンゴに負けず劣らず。洒落心という点では、ひょっとしてこちらに軍配が上がるかも。「Swingin' On A Star」など楽しい名曲中心の編集。不意に飛び出す小唄やスキャットにも悶絶。.
来年80歳を迎えるセルジオ・メンデス。いまなお音楽性をコンテンポラリーにキープしていて、どの時代の作品でもみずみずしさがあります。この83年のアルバムでも「Never Gonna Let You Go」や「Rainbow’s End」「My Summer Love」などAOR/シティポップ・ファンにアピールする名曲がばっちり入ってます。.
Blue Noteの常連というイメージの彼らがLimelightに残したファンキーなライヴアルバム。シカゴにあるロンドンハウスというクラブでのライヴです。ラムゼイ・ルイスほどポップス寄りではないですが、ファンキーでブルージーな演奏がたっぷり。バックビートもイカした「Downtown」で幕開けするコンサート。それほど大きくなさそうなクラブの雰囲気で、お客さんもサビを大合唱したり。こんな演奏に立ち会えたら、幸せでしょうね。.
スティーヴ・ミラー・バンドから独立してソロデビューした70年代初めに、すでにジャズに関する著書もあったほどの博学非凡なこの人。本作は79年の「Cat And The Hat」に続いて、ジャズの名曲に歌詞をつけてヴォーカリーズした曲を中心とした内容で、彼にとっては夢の実現とも言える内容です。.
収録曲・データ
【曲目】Solar / Big Nick / It Didn't All Come True / City Home / Bopcity / Theme From "Jazz Alive!" // Little Sherry / Nardis / Up Jumped Spring / Monk's Mood