「Strangers In The Night」の全米大ヒットで、シナトラここにありを宣言した、その翌年のアルバムです。ネルソン・リドルとの名コンビでお送りする本作は、全曲“お月様”に関係する曲ばかりを集めた好企画。ビッグバンド、ストリングスを曲によって使い分けながら、ゆったりと月明かりに照らされている気分をミドル〜スロー・テンポで表現します。シナトラの歌う「Moonlight Serenade」って、いいもんですね。.
収録曲・データ
【曲目】Moonlight Becomes You / Moon Song / Moonlight Serenade / Reaching For The Moon / I Wished On The Moon // Oh, You Crazy Moon / The Moon Got In My Eyes / Moonlight Mood / Moon Love / The Moon Was Yellow
【曲目】September Song / Autumn Leaves / Dancing On The Ceiling / I’ll Close My Eyes / A Foggy Day // Have You Met Miss Jones? / The Starlit Hour / All Of You / ‘Round Midnight / No Moon At All
本国イギリスでは「Alone Again」の大ヒットを出す以前にリリースされたファースト・アルバム。アメリカでのリリースにあたり、一曲を差し替え。もちろん、そこで追加されたのが「Alone Again (Naturally)」。イギリスの下町っ子然としたアートワークから、パリッとした若者らしい写真に差し替えられました。ハリケーン・スミス+ポール・マッカートニーと評することの出来る彼の個性が十二分に発揮された大傑作。.
収録曲・データ
【曲目】Intro / January Git / Bye Bye / Permissive Twit / Matrimony / Independent Air / Nothing Rhymed // Too Much Attention / Alone Again (Naturally) / If I Don't Get You (Back Again) / Thunder And Lightning / Houdini Said / We Will / Outro
オランダ人ベーシスト、ロニー・ブーレ率いるラウンジ・ヴォーカル・コンボの自主制作盤。おそらく80年代初頭くらいのリリースでしょうか。観光地ホテルや繁華街のラウンジを拠点としていたであろう彼ら。ジャズ、ポップからブラジルまで自在なセンスを感じさせてくれます。ジャイール・ロドリゲス「Deixa Isso Pra La」のカヴァー「Deixe Que Diga」には、思わず耳を惹かれます。.
心優しきソングライターの心優しき歌。マニアックに語られる機会がないため、この人の本当の魅力を見落としていたような気がします。ほろ苦さや切ない思いが甘やかなカントリー風味に包まれて。なにしろ全曲アレンジはニック・デカロだったりします。初期ジェームス・テイラーや「Hosono House」好きなら思わずぐっとくる名アレンジもあちこちに。とにかく曲良し。「My First Day Without Her」聴いて唸ってしまいました。.
収録曲・データ
【曲目】California Memory / My First Day Without Her / Living Every Man's Dream / Like Old Times Again / Roses And Love Songs // I'll Still Love You / Where Do I Put Her Memory / Coming Apart / The Need To Be / You Are A Song
本来ならふたりにとって二枚目のデュエット・アルバムとなるはずだったのに、録音途中でダニーが自殺してしまったため、残りはロバータ・フラックが単独で仕上げた悲運の一枚。しかし、二人の歌声がメロウなサウンドに刻まれた「Back Together Again」は永遠の価値を持つ名曲です。9分45秒の至福です。.
収録曲・データ
【曲目】Only Heaven Can Wait (For Love) / God Don't Like Ugly / You Are My Heaven / Disguises // Don't Make Me Wait Too Long / Back Together Again / Stay With Me
今のように楽譜やパソコンの音楽ソフトがまったく充実していないこの時代、ヴェンチャーズのサウンドをコピーしたい若者たちにとって、これは聖典! その第四弾となるこのLPはベース篇。ヴェンチャーズ・サウンドを支えるボトムを担うベースにフォーカスした一枚です。練習レパートリーにJB「Papa’s Got A Brand New Bag」などのソウル・ナンバーがセレクトされていることにも注目です!(ベース聴いてるだけではとても地味なんですが!).
アーサー・ライマンの今一番聴くべきアルバムは、これかもしれません。安易な企画物と見間違えそうなアートワークや、選曲のポップさ=チープさという偏見が、この傑作を素通りさせていたんだと思います。A-1「The Windmills Of Your Mind」でのソリッドなリズムに驚くヒマもなく、続く「Talk To The Animals」「Mrs. Robinson」のかっこよさに常識をくつがえされます。まるでWorld Pacificから出ているジャズ・アルバムに入ってそうなアレンジの「With A Little Help From My Friends」にも口あんぐりです!.
収録曲・データ
【曲目】The Windmills Of Your Mind / Talk To The Animals / Mrs. Robinson / Love Is Blue / Those Were The Days / With A Little Help From My Friends // Camelot / Sunrise Sunset / The Look Of Love / Honey / The Sound Of Silence
【曲目】One Note Samba / Blue Prelude / Desafinado / Nevermore / Samba Da Borboleta / Pensativa // On Green Dolphin Street / Come Rain Or Come Shine / Mahna De Carnaval / Algo Novo / Black satin / Amazona’s Legend
70年代に入ってどんどんコンテンポラリーなサウンドにアップデートしてゆくジョニー・マティス。このアルバムでもメロウソウルの巨匠ジーン・ペイジをアレンジャーに迎え、芳醇なグルーヴに身を任せています。なにしろこのシルキーな歌声は天からの授かりもの! 「Begin The Beguine」はフリオ・イグレシアスのカヴァーの元になったヴァージョン! 「As Time Goes By」のようなスタンダードもすごく気持ちよい仕上がりです。.
心優しくせつないAORのひな形のような作品。カーラ・ボノフ・バンドのキーボード&ギタリストだったクリス・モンタンのソロ。何の気なくさらっと歌うちょっと無骨な歌声も含めて、この時代にしか生まれ得なかったと思います。本国より日本のほうが話題になったかも。今も密かに愛し続けているファンも多いはず。「Is This The Way Of Love」でデュエットしているのはカーラではなくローレン・ウッドですが、やっぱりいい曲ですね。.
【曲目】Ultimo Tango A Parigi (Last Tango in Paris) / Lei, Lei (Rain Rain Rain) / My Love / Venezuela Suya / Tu Te Reconnaitras / Forever And Ever // La Revolution Francaise / The World Is A Circle / Les Gondoles A Venise / Killing Me Softly With His Song / Quand Vient Le Soir On Se Retrouve / Le Temps De Ma Chanson
ミュージシャン志望のプレイヤーが本物のジャズマンたちの演奏をバックに練習をするためのレコード。そのテキスト用にリード楽器が抜いてアレンジされているので“Music Minus One”なのです。こちらはガーシュインを歌いたいシンガーのための伴奏集。リーダーはジョー・ワイルダーに、ハンク・ジョーンズ、マンデル・ロウ、ジョージ・デュヴィヴィエ、マックス・ローチというメンツで超一流!.