アイドル的イメージと女流ソングライターの二面性を持ちながら活動してきた60年代の締めくくりにヒットした自作の「Put A Little Love In Your Heart」が、ようやく彼女に女性SSWとしての生き方を覚悟させたとも言えます。2曲を除いて全曲自作で統一した本作は、アルバムとしてもヒットを記録しました。よく見かけると思いますが、「Love Will Find A Way」など佳曲も多く、スルーは出来ませんよ。.
【曲目】Geronimo's Cadillac / Natchez Trace / Calico Silver / Harbor For My Soul / Rainbow Man / Waking Up // Crack Up In Las Cruces / Boy From The Country / What Am I Doin' Hangin' Around? / MIchael Angelo's Blues (Song For Hogman) / Backslider's Wine / The Light Of The City
【曲目】Cloudy / The Fool On The Hill / Fancy Dancing Man / Coconut Grove / Younger Generation〜Baby Close Its Eyes // Michael From Mountains / Here, There, And Everywhere / You Didn't Have To Be So Nice / Holiday / Strawberry Fields Forever / It'll Never Happen Again
セルフタイトルを冠したセカンド・アルバム。のちにあの「恋のバンシャガラン」のシルヴァーを結成するジョン・バドルフとマーク・ロドニーのデュオ。フォーキーでブリージーなサウンドがメロウな感覚と交錯するサード「Life Is You」がハイファイでは長年の人気盤ですが、よりみずみずしさが際立つ初期の彼らも、もちろんおすすめです。.
【曲目】 Open The Gates / Speakin’ The Unknown Tongue / Wine Of Astonishment / He’s Not In Heaven / Handwriting On The Wall / Old Soul, Young Soul / I’ll Sing This Song For You // I’m A - Losin’ My Mind / Hope Of The Hopeless / Ballad Of William Penn / Friend Of Friends / Song Of Mary Magdalene / A Million Worlds / Good News
もとはイーストコーストのカントリー・ロック畑。しかし、時代の流れで、こんな驚きの傑作を残してくれます。AORファンもぐっとくる16ビートナンバー「Ooh My Love」で幕を開けるセカンド・アルバム! フォーキーなテイストを活かしたまま、ぐっと洗練させたサウンドが痛快なのです。兄弟ならではのハーモニーがばっちり決まったスイングナンバーB-1「Ya Ba Da Ba」も是非! ウェストコーストのように思えて、彼ら東海岸なんです。.
本作とシングル1枚のみを残したBearsville所属のスワンプSSW。寂寥的な導入曲「Prelude To A Woman」に始まり、人なつっこく切ないメロディ、時にズシンと重たくナイーヴなサウンドの独壇場にグイッと引き込まれます。男泣きしちゃいたくなる、とってもピュアな音楽なのです。ナッシュヴィルのジャック・クレメント・スタジオで制作されたスワンプ味たっぷりの逸品。.
収録曲・データ
【曲目】Prelude: To A Woman / Bless Me Daddy / Victoria Lenore / You Can't Hide Away / Finale: To A Woman // Sweet Bye And Bye / Slave Runner / Alley Lady / When She Goes / No Reunion
これぞ名盤。アメリカ人SSWラリー・マクニーリーが渡英し、デイヴ・ルイス率いるアンドウェラのメンバーらとの交流の中で作り上げた傑作です。ギターの名手としても知られる彼らしく、確かなテクニックで味わい深いサウンドを披露。しかし、本作の魅力を決定づけているのは、やはり彼の歌声です。それに尽きます。「I've Got My Own」泣けます。デイヴ・ルイスの曲です。.
収録曲・データ
【曲目】Dazed In New York City / Synthetic Society Blues / Hard Time Keeping You In Mind / Evil Days Counting The Minuet Blues / Little Lucifer // Mississippi Water / Down Along The Cove / I've Got My Own / Beaujolais Baby / Are You Ready
「憧れのヒットチャート(Eighteen With A Bullet)」というスマッシュヒットを持つイギリス人職人キーボーディストが、今度はチリチリノイズがするレコードをテーマにリリースしたシングル。これはレコードファンにはたまらないテーマです! ニューオリンズ・スタイルのアレンジも最高。シングルのみのリリース。.
ラリー・マークスはバーバンク人脈のプロデューサーですが、ソングライターとしてもロジャー・ニコルスのとりあげた「Love Song, Love Song」の作者であるなど定評があります。彼がA&Mでリリースしたソロ・アーティストとしてのシングル。ピースフルな時代の空気を感じさせつつ、A&M版バーバンク・サウンドといえる構成に驚かされます。ヴァン・ダイク・パークス好きはぜひどうぞ!.
前作「孤独の世界」への高い評価を受けて、ついにやりたいことがアルバム一枚では収まりきれなくなってしまったLP2枚組のサード・アルバム。ジェームス・テイラー「Country Road」やレイ・チャールズ「I Got A Woman」を自分流の解釈でカヴァーしたり、時代をとらえるためにあれもこれもと取り込んでいた彼の姿は、ずばりスタイリッシュな“あがき”なのだと思います。だから今もなお人の心を打つのでしょう。チャーリー・カレロとの共作「She Gets Me Where I Live」は「赤心の歌」の世界に連なる名曲。.
収録曲・データ
【曲目】Brand New Day / Piano Solo Introduction / I Got A Woman / Country Road / I Bought You The Shoes // Introduction / Easy Does It / Buckskin Boy / Love Theme From "The Landlord" // Sad, Sad Sunshine / Let The Dutchess No / She Gets Me Where I Live / A Rose And A Baby Ruth / Baby, Please Don't Go // God Sheds His Grace On Thee
1969年のアルバム「If The Jasmine Don't Get You... The Bay Breeze Will」からのシングルカット。いわゆるモダンフォーク/トラディショナルフォークの文脈ではない、次世代のフォーキーやSSWたちの精神にとっての先駆的存在であった人のひとりです。ハンク・ウィリアムスをカヴァーしたA面からも、自作のB面からも、とろんとした白昼夢的アシッド感がにじみでます。.
ナイーヴな70年代シティサウンドの代名詞のような人気盤「Prime Cuts」に続く本作も当然、その流れを継ぎ、胸を打つメロディとアレンジで彩られています。ユニット4+2の60sヒット「Conclete And Clay」のカヴァーで始まり、すべての曲がそれぞれ短編小説のような雰囲気。中でもタイトル曲はクリス・レインボウのような奥行きのある名曲!.
収録曲・データ
【曲目】Concrete And Clay / Blue Street / The Uptown, Uptempo Woman / Highway Affair / Farewell Fairbanks // You / Let The Sailors Dance / Fresh Out A Love / Bring The Baby In With The Bacon / A Weekend In New England
ディオン74年のシングル・リリース。翌年、スペクター・プロデュースのアルバム「Born To Be With You」に収録されます。あのアルバムは全曲スペクターのプロデュースというイメージですが、実はこの曲は違います。ディオンと同じニューヨーク育ちのキャッシュマン&ウェストのプロデュース(アルバムとも、同じテイク)。こうやってシングルで聴くのが本筋でしょう。モノラル・ミックスはDJ盤のみ。.
ジェフ・ベック・グループが参加したファンキーなタイトルトラック、ゾクゾクします! 「Sunshine Superman」など大ヒットを連発していた時期でもあり、このアルバムでもドノヴァンは、ドリーミーな吟遊詩人というよりもフォーキーでサイケデリックなロック・ミュージシャンです。グッドタイミーな佳曲「I Love My Shirt」もお忘れなく! ドノヴァンはイギリス人ですが、この時期のEpicでのアルバムはUS盤がオリジナルです。.
母親がエルヴィス「Heratbreak Hotel」の作者。自身もスリー・ドッグ・ナイトが当てた「Joy To The World」を書いたシンガー・ソングライター。このアルバムはそれ以前、若きフォークロック・マンとして活動していた彼が、偉大なジャズブルースシンガー、ベッシー・スミス(女性)の名曲を歌った豪放なアルバムです。ジャケはおどけてますが、内容は骨太。.