何はさておきA-1「Jazz Mambo」! ピアノもボンゴもリズミカル&クールにマンボ。トリッキーなイントロもよろしい。サイ・コールマンは才能がありすぎて、どれを買っても違う顔。クールにピアノトリオで決めたこれ、単純にかっこいいですよ。「Gypsy In My Soul」では右手の技術見せまくり弾きまくり。ジャケは氷の上にコールマン(凍るマン)。.
収録曲・データ
【曲目】 Jazz Mambo / Witchcraft / Hooray For Love / Isn’t It Romantic? / You Fascinate Me So / Gypsy In My Soul // Alley Cats / Foggy Day / Sing You Sinners / Bess, You Is My Woman / I Want To Be Happy
チャーリー・パーカーのサイドマンを務めたことでも知られるベテラン・ピアニスト。60年代後半から拠点をカナダに移していて、晩年の作品の多くはカナダでの流通でした。敬愛するエリントンの名曲をプレイした本作もカナダの公共放送が主宰するレーベルからのリリース。すれ違う機会もありながら共演することのなかった巨人が亡くなったことへのオマージュなのでしょう。リリカルな美しさがあります。ラストの「Ging Gang Gong Song」のみ彼のオリジナル。.
【曲目】Don't Get Around Much Anymore / I Got It Bad And That Ain't Good / C Jam Blues // Mountain Greenery / Have You Met Miss Jones / Falling In Love With You / Thou Swell
トランペッター、メイナード・ファーガソンのドイツMPS録音。ビッグバンドのアレンジはロルフ・ハンス・ミュラー。すでに同時代のアメリカでは聴くことが難しくなっているストレートなビッグバンド・サウンド+ヨーロッパ的なシャープネスで構築された作品です。「It's Almost Like Being In Love」がシャープ!.
収録曲・データ
【曲目】It's Almost Like Being In Love / Knarf / Ole / Dancing Nitely // Tenderly / Whisper Not / Got The Spirit
【曲目】Joke / The Beginning Of The End / The For Carnival / Sketches For Remo : Solitude〜Fun // Evolution : Jungle Call〜Evocation And Dances〜Incantation〜Confrontation〜Spleen〜The Modern Civilization / Bruce Lee : A Strange World〜The Man〜Kung Fu〜Meditation〜Epilogue
グレン・ミラーに並々ならぬ恩恵を受けて育ったヴォーカリストたちとサックス奏者が一同に介し、モダンなポップ・ヒットをグレン・ミラー・ビッグバンドのスタイルで解釈したナイス・アルバム。テックス・ベネキーとモダネアーズが歌う「Long Tall Texan」レイ・エバールが歌うバカラック・ナンバー「Wives And Lovers」も良いし、インストでは小気味よくスイングする「Java」を推薦!.
ランディ&マイケル・ブレッカーの兄弟に加え、デヴィッド・サンボーン(ts)が加わった最強の3管編成。ギターにスティーヴ・カーンも迎えたバンド名義でのアルバムです。70年代半ばのフュージョン・ブームを支えた一枚ですが、ファンキー&メロウな感覚が今聴くとまた新鮮です。ルーサー・ヴァンドロスが歌う「What Can A Miracle Do」最高ですよね!.
“ノスタルジアでは無いアクティブなビッグバンドを!”というコンセプトのもの制作されたチャーリー・バーネットの67年式ビッグバンド・アルバム。アレンジは伝統的なものながら、リズムのアタックなど、高速ナンバーでの冴えは確かに気合い入ってます。「Rabble Rouser」「Bali Bali Buck Dance」などいかしたオリジナル中心の選曲!.
Columbia 6eyesレーベル(ミゾあり)。少々チリノイズある盤です(試聴サンプルは良品入荷時の音源を使用しており、今回入荷品とはコンディションが異なります)。
ユニークなトロンボーン・アンサンブル。
J.J.ジョンソンとのコンビで知られる彼が組織したユニークなトロンボーン・アンサンブル。リードはすべてトロンボーンのハーモニーによる、楽しい実験精神の賜物です。テーマは全米各都市にちなんだスタンダード。「Sidewalks Of Manhattan」と「Manhattan」を一緒の曲にしていたり、「Moon Over Miami」はチャチャチャだったり。アイデア豊か。.
収録曲・データ
【曲目】(Sidewalks Of) Manhattan / Lower Boneville / St. Louis Blues / Chattanooga Choo Choo / Moon Over Miami / Shuffle Off To Buffalo // (I’ve Got A Gal In) Kalamazoo / Charleston / On The Atchison, Topeka And The Santa Fe / Cha Cha Chicago / Mobile / I’m A Ding Dong Daddy From Dumas
アコーディオン(ピアノも)を駆使する鍵盤奏者ジョニー・ハムリン率いるクインテットによるヒップ・ジャズ。トロンボーンを主体にしたアンサンブルにリラックスした雰囲気と同時に気品も。「Cyclone」のまさに曲名の通りなスピーディで疾走感溢れる演奏に度肝を抜かれます。「I Remember April」「Battle of the Horns」はアッパーかつしなやかです。.
“From The Creative World Of”の名義を用いるようになった60年代のケントンは、自らの門下生たちにテーマを与え、彼らが用意した楽曲及びアレンジを使って作品をリリースしていきます。本作で指名されたのはジーン・ローランド。”Blues”といっても、いわゆる黒人のブルースだけではなく、情感の表現、黒人ルーツの探求など様々な視点が試みられています。死ぬまで自分が動き続けたエリントンとは違うアプローチで、自身の音楽を追究したケントン。ちゃんと研究するとすごい人だと思います。.
サッチモ、エリントン、ベニー・グッドマン、ガレスピー、そしてペレス・プラードまで、ジャズの道をひとたび歩もうと思うものなら、かつては絶対に通った道のような名曲。それが「St. Louis Blues」。RCA Victorに残された(新録音も含む)古今のカヴァーを集めたユニークな企画盤です。ジャイヴなアーサ・キット、火の出るようなガレスピーのラテン・ヴァージョン、ハル・シェイファーの知的な解釈、一曲を舞台にした個性の響宴、おもしろい!.
収録曲・データ
【参加アーティスト】Benny Goodman / Lena Horne / John Kirby / Louis Armstrong / Earl Hines / Eartha Kitt / Perez Prado // Tex Beneke / Maxine Sulivan / Hal Schaefer / Jack Teagarden / Fats Waller / Duke Ellington / Dizzy Gillespie
スタン・ケントンが1943年にCapitolと専属契約を交わす直前の数年に在籍したDeccaでのレコーディングをまとめた一枚です。この時期のレコーディングは、おそらくこのかたちでしかアナログLPになっていないのでは? 「発達期」というタイトルが示す通り、快活な30年代風ダンスバンド作品に混じって「Reed Rapture」「Concerto For Doghouse」といった野心的なオリジナルがチラホラ。「Tabu」のアレンジも斬新です。.
収録曲・データ
【曲目】El Choclo / Gambler’s Blues / Lamento Gitano / The Nango // Tabu / This Love Of Mine / Reed Rapture / Concerto For Doghouse / Adios
注意! このアルバムは音楽ではありません。でも、これもジャズです。ジャック・シェルドンは西海岸ジャズシーンで活躍したトランペッターで、時にニヒルで渋い喉を聴かせる粋人。これは、その粋が行きすぎて(粋すぎて)、スタンダップ・コメディの領域に行き着いてしまった問題作です。したがって6曲中5曲はブラックな漫談。一曲だけ歌う「Born To Lose」もかなりレイジーかつブラックな毒素満点です。ジャック・マーシャルとの関係に言及していたり、ニクソンとケネディが争う大統領選をネタにしていたり、英語がわかる人にはかなり楽しめると思います。.