AORの範疇に入る時代ですが、アコースティックなテイストの良さも失われていなくて。ギャラガー&ライルのヴァージョンも最高なA-1「I Wanna Stay With You」が最高です。ほのかに漂う良質なシティポップ感覚がとても魅力的。自前のバンド編成での録音ですが、アイアートやジャコ・パストリアスが要所で起用され、アクセントになっています。.
ブレンダ・ラッセルと、その夫ブライアン・ラッセル(白人)のセカンド・アルバム。デヴィッド・フォスターらLAのAORシーンから協力を得て制作された76年のファーストと比べると、よりメロウかつファンキーにグレードアップ。それが如実にわかるタイトル曲や「That’s All Right Too」の洒脱なグルーヴ、仲睦まじいデュエットが良いですねぇ。この後彼らは離婚してしまうのですが…。ファーストよりレアな人気盤です。.
デビュー作と同様にプロデュースは元クラッキンのバネッタ&チューダコフのコンビ。ロビー本人に加え、プロデューサー陣が作品作りに参加したシティソウルな曲と、ビル・ラバウンティが参加したメロウなバラードとが、お互いを高め合うかのようにして配置されています。そしてタイトル通り、アカペラドゥーワップ「All Night Long」も収録。デジタル風味を増したサウンドもいまならOKかと。.
伝説のグループ、マジシャンズを結成してデビュー。60年代後半からは名ソングライター・チーム、ゴードン&ボナーとして活動。本作はセカンド・ソロで、ジャック・ニッチェのプロデュース。甘くて切ないブルーアイドソウルアルバム。オリジナルはアラン・ゴードン名義で78年リリースですが、架空のソウルグループとして売ろうと判断されたのか、名義もジャケも曲も一部変更され再発されたのがこちらです。グッドタイム・ポップ「How Can You Leave Her」収録はこちら。この曲、全然ソウルじゃないじゃん! でも最高!.
イギリス出身ながらLAでデビューしたAOR系SSW。実は彼のファースト「Do You Wanna Tonight」は実際に発売されたのかも疑わしいほど残存枚数が少ない幻のアルバム。このセカンドが、あらためてのお披露目作品でした。ハスキーな地声とファルセットも駆使するブルーアイドソウル感覚と、切れ味のいいサウンドが魅力です。プロデューサーにはフリートウッド・マックのクリスティン・マクヴィーの名前も。アレンジも日本人AORファン好み。.
【曲目】Didn't Have The Heart / One Night In The Heat / I Want To Be Known (For The Way I Love You) / Just Like You / And The Night Goes On Forever // It's Alright / Judging By The Light / You're So Heavy / Nobody's Fool / On The Boardwalk
元バッキンガムスの二人による青春系サウンド。これがサードです。ELOのカヴァーの「Nightrider」から最高。せつなくピアノで幕開けして、やがてパーカッションとともにブリージーに疾走するのです。「You''re The One」も夏のオーシャン系の名曲。若さとメロウが共存しています。キャロル・キング、デヴィッド・T・ウォーカー、ジェイ・グレイドンら客演アーティストにも注目!.
マーカス・ジョセフとダニー・ディアドルフのユニット。ブラウンスミスをメロディー重視にしたような、心地よいオーシャンポップ気分。アコースティックでさわやかで、ハワイものが好きな人もこの音色にはやられるはず。ふたりのソロ作もそれぞれ珠玉の名作になっていますよ。「Lovely Lady」、フリートウッド・マック(ボブ・ウェルチ)のカヴァー「Sentimental Lady」ジェフリー・コマナー作でイングランド・ダン&ジョン・フォード・コリーでおなじみ「We'll Never Have To Say Goodbye Again」など、琴線が震えっぱなしです。.
収録曲・データ
【曲目】One More Story To Tell / We'll Never Have To Say Goodbye Again / Chicago Blue / Nighttime Love / Sentimental Lady // The Castle / Golden Road / Lovely Lady / Sing My Song / Little Kings Of Earth
歌姫マリア・マルダーが、もっともシティサウンドに接近した一枚です。とにかくレオン・ラッセル作曲のA-1「Make Love To Music」が最高にブリージーメロウ! プロデューサーのクリストファー・ボンドはホール&オーツも手掛けていた人で、甘くなりすぎずに彼女の魅力を引き出してます。「真夜中のオアシス」が好きな人は、たぶんこのアルバムも好きですよ。.
収録曲・データ
【曲目】Make Love To The Music / Say You Will / I'll Keep My Light In My Window / I Got A Man / Cajun Moon // I Can't Say No / Here Is Where Your Love Belongs / That's The Way Your Love Is / Joyful Noise / My Sisters And Brothers
【曲目】You Sold A One Way Ticket To Love / I Was There / Don't Fight The Hands (That Need You) / Love And Conversation // Now That I Got You / Act Of Mercy / Houdini / Old Habits / Get On The Bus
ルーサー・ヴァンドロスの完全プロデュースによるディオンヌのコンテンポラリーな名作です。ルーサーは作曲にもかなり関与していて、一曲はデュエットも披露。なかにはかなりチャレンジしたダンスビートの曲もありますが、彼女の前向きな気持ちがアルバムにすこやかな気分を与えています。ラストは「Will You Still Love Me Tomorrow」をゴスペルフィーリングをドラマチックに。.
【曲目】Love On The Airwaves / The Runaway / Every Little Teardrop / Had To Fall In Love / Street Boys // Never Give Up On Love / Dude In The Dark / Head Talk / Call For The Captain / It Only Hurts When I Laugh
【曲目】The Lady Wants To Know / I Really Hope It's You / In The Eye Of The Storm / B'wana - He No Home // Don't Be Blue / Antonio's Song / The Rainbow / Chain Reaction / Down In Brazil
79年に名盤「Dreams Of Tomorrow」を残した彼女が83年に残したセカンド。シャープな80'sグルーヴが、タイトで清々しいです。新しいサウンドも、不思議と彼女の歌声と相性がすこぶる良く、嫌味がありません。マイケル・センベロのプロデュース。クリスタルな雰囲気が全体を覆うアーバンAORの名品です。このデジタル感がいまはいいですね!.
【曲目】All Things Are Possible / Divine Lady / Love Was Just Another Word / He's All That's Right / One Way // Ready For Love / Lighthouse / Forgive Me, Forgive You / Hometown / You're My Savior / I Have To Say Goodbye
前作「One Bad Habit」まで続いたトミー・リピューマのプロデュースを離れ、新たにマイケル・コリーナとレイ・バーダニのコンビにアレンジも含めて一任しての作品。一曲目「Jelousy」をきくと、心なしか王道のAORサウンドにシフトを切り替えたような印象も。ジャケットに使用されているのはタヒチ時代のゴーギャンの名画です。.