トニー・コジネクやブライアン・プロズローなどと並び称されるべきギミカルなポップセンスを持つSSW。彼のファースト「Records Are Like Life」に感動した人には是非オススメの、ひんやりとした知性が前面に出たアルバム。かわいらしいひねくれポップ「Keep The Light Burning」にイチコロなのです。「Sing」もナイス。過小評価はもったいない! .
スティーヴ・ミラー・バンドから独立してソロデビューした70年代初めに、すでにジャズに関する著書もあったほどの博学非凡なこの人。本作は79年の「Cat And The Hat」に続いて、ジャズの名曲に歌詞をつけてヴォーカリーズした曲を中心とした内容で、彼にとっては夢の実現とも言える内容です。.
収録曲・データ
【曲目】Solar / Big Nick / It Didn't All Come True / City Home / Bopcity / Theme From "Jazz Alive!" // Little Sherry / Nardis / Up Jumped Spring / Monk's Mood
【曲目】Love Will Carry Me Home / Jesse James / Take Me To The River / Shea / Double Or Nothing // It's Just A Matter Of Time / Surrender To Me / I Let Love / Sailing Boat / Love Will Carry Me Home
【曲目】One Sweet Night / Wings Of Love / Do Listen To / Campanas De Invierno (Bells Of Winter) // Window Of A Child / Angel Of Mercy / Lovin' You / Hallelujah / Countin' The Days
ネオアコの前哨戦みたいなタイトル曲「恋はリズムにのって (Take A Little Rhythm)」。これって今聴くと、ちょうどいい懐かしさですね。このとき彼は21才。収録曲は10代で書かれたもの。A-2「恋はリズムにのって」からA-5「African Queen」までの流れなんかホント素晴らしいですね。クリス・レインボウのファンにも聴いてほしいもの。ロンドンA&Mが見いだしたアーティストです。.
収録曲・データ
【曲目】Fools' Society / Take A Little Rhythm / Saturday Heartbreaker / We Were All In Love / African Queen // Live Every Minute / Jamie / Page By Page / The Hollywood Role / A Goodnight Song
【曲目】I Wasn't Born Yesterday / Hope / New Blood / I'm Betting My Life On You / The Man Who Manufactures Daydreams // No Prisoner Taken (Light Brigade) / (I Will Be Your) Shadow In The Street / Light Of My Smiles / Who's Goin' Out The Back Door? / Off The Record
ラスカルズの中心だった彼のソロ3作目。Bearsvilleでの前2作でのロックっぽさに比べ、素直にホワイトソウルに近づいた傑作です。ウィル・リー、スティーヴ・ジョーダンら、NYのスタジオミュージシャンが作り上げる、都会的なグルーヴが全編を覆う心地良い一枚。「Good To Have Love Back」「Castles In The Air」や「Dancin’ The Night Away」あたりの爽快なAORサウンドに心奪われます。60年代から真性ブルー・アイド・ソウルを歌い続けてきた彼の豊潤な音楽センスと歌声は、やはり無視できません。.
【曲目】Sailfish / Still I Wonder / You / Lookin' For A Girl / Get It Straight // I Know You're In There / Sonya / I Can't Leave The City / All The Time / Faded Satin Lady
「Brother To Brother」と共に、彼の代表作に上げられることの多い81年作。AORにカテゴライズこそされていますが、サウンドクリエイターとして30年余も孤高の存在で有り続ける人です。周囲のミュージシャンとの交流も少なく、いかにも孤高と評するのがふさわしいのに、作り出す音楽はメインストリームのど真ん中。それも気合い充分で、その迫力はすごい。白人・黒人の双方の音楽を、高い場所でまとめ上げて独自のブルーアイドソウルです。.
香港で今も活躍する女性シンガー、テレサ・カルピオ(杜麗莎)。後年の作品がエイジアンAORとして評価される彼女。これがデビュー・アルバムです。18歳ながらこの歌の巧さ。転調するサビへの流れが秀逸な「Do You Love Me」A&Mみたいなポップス「Jamie」など、B面の甘酸っぱい流れが最高です。「Sad Sweet Dreamer」での囁くような歌唱も色っぽい! 歌謡曲のようなアレンジが日本のリスナーの耳にはくすぐったくも心地良いのです。満を持してのリリースだったのでしょう。シンガポール、マレーシア、香港、タイでリリースされています。.
彼らの最大のヒット(全米6位)となったメロウな「Sharing The Night Together」を含む8作目。「When You're In Love With A Beautiful Woman」も全米6位。人気の「Sexy Eyes」がヒットするのは翌年ですが、本作にもすでにシティポップな香りが濃厚。日が暮れた頃に似合います。ジャケからは想像つかないかもしれませんが、本当です。.
収録曲・データ
【曲目】Sharing The Night Together / Sweetest Of All / Storms Never Last / I Don't Want To Be Alone Tonight / Knowing She's There // Clyde / When You're In Love With A Beautiful Woman / Dooley Jones / I Gave Her Comfort / All The Time In The World / You Make My Pants Want To Get Up And Dance
【曲目】Stop Look Around / Moonbeams / Belle Of The Ball / Everybody Knows My Name / Streets Of Love // Spark Of Me / My Old Radio / Precious Love / I Don't Like It / I Had A Dream / Here I Go Again
デヴィッド・フォスター、ダニー・ジェラルドらが中心に結成されたバンドの記念すべき一作目。世界的プロデューサーであるフォスターの第一歩といっていい作品です。「What Would I Do Without You」をはじめ、骨太な骨格を持ちながら、メロディは爽快。マン&ワイル作の「A Long Way To Go」の美しさにも心奪われ、トッド・ラングレン「Hello It's Me」調の「Twenty-Six Years」も最高!.
マーカス・ジョセフとダニー・ディアドルフのユニット。ブラウンスミスをメロディー重視にしたような、心地よいオーシャンポップ気分。アコースティックでさわやかで、ハワイものが好きな人もこの音色にはやられるはず。ふたりのソロ作もそれぞれ珠玉の名作になっていますよ。「Lovely Lady」、フリートウッド・マック(ボブ・ウェルチ)のカヴァー「Sentimental Lady」ジェフリー・コマナー作でイングランド・ダン&ジョン・フォード・コリーでおなじみ「We'll Never Have To Say Goodbye Again」など、琴線が震えっぱなしです。.
収録曲・データ
【曲目】One More Story To Tell / We'll Never Have To Say Goodbye Again / Chicago Blue / Nighttime Love / Sentimental Lady // The Castle / Golden Road / Lovely Lady / Sing My Song / Little Kings Of Earth
スワンプレディとしてデビュー。徐々に洗練されたスタイルに移行してきた彼女がついにつかんだシティ・レディとしての成功作。「Higher And Higher」「We’re All Alone」(いい!)と2曲のカヴァーを全米トップ10に送り込み、アルバム自体も最高6位を記録。力を絶妙に抜きながらも女性の強さを芯に秘めた歌声です。.
日本のAORファンに人気の高い名作ファースト「Not The Same」に続くセカンド・アルバムです。84年のリリースということでデジタル化の危惧もあるかもしれませんが、同時代から2年ほど以前の流行が落としどころになるのがCCM。ずばり、AORファンの美意識をくすぐりまくる良メロディ、良サウンド連発です。ギターはダン・ハフ、コーラスにはペイジズ! CDはとっくに廃盤!.
収録曲・データ
【曲目】Come Let Us Reason / All Lost / I'm Persuaded / Watching For You / Fight The Fight // Win Or Lose (Callin') / Here I Am / Closer To You / Lay It Down / There Is Just One Way
「Baby Come Back」!いい曲ですね。ベタだと思っても夕暮れどきにはあらがえないです。ファンキーなシティ・ポップ/ブルーアイド・ソウルをバックアップしたのは名プロデューサー・コンビ、ランバート&ポッター。なるほど、そりゃ細部まで気持ち良いわけです。「Melanie」や「Movin’ Up」も最高。ハワイアン・コンテンポラリー好きにも見直してほしい好内容!.
収録曲・データ
【曲目】Come On Out / Baby Come Back / Goodbye (That's All I Ever Heard) / Melanie / Every Which Way // This Time I'm In It For Love / Love Is Where You Find It / Movin' Up / Cancellation / Tryin' To Write A Hit Song
伝説のグループ、マジシャンズを結成してデビュー。60年代後半からは名ソングライター・チーム、ゴードン&ボナーとして活動。本作はセカンド・ソロで、ジャック・ニッチェのプロデュース。甘くて切ないブルーアイドソウルアルバム。オリジナルはアラン・ゴードン名義で78年リリースですが、架空のソウルグループとして売ろうと判断されたのか、名義もジャケも曲も一部変更され再発されたのがこちらです。グッドタイム・ポップ「How Can You Leave Her」収録はこちら。この曲、全然ソウルじゃないじゃん! でも最高!.
知的で凝ったプロダクションでなる個性派SSW。なんとこのアルバムはアリフ・マーディンのプロデュース。その成果はA-3「I Wanna See You Dance」のようにとびきりソウルフルなディスコナンバーに表れます。一筋縄ではいかないポップス感覚ですが、とにかくメロディに対する意識が高く、引き込まれます。.
アヴェレージ・ホワイト・バンドやゴンザレスなどと並ぶブリティッシュ・ブルーアイドソウルの名グループのセカンドです。ただし、アメリカではこちらが先にリリースされました。ニール・ハバード、アラン・スペナー、メル・コリンズら、UK歴戦のセッションメンが組んだバンドですから、演奏力は最強。「Anytime」「Feeling This Way」ほか、しなやかなうねりの効いたファンキーでメロウな号泣ものの名曲が揃っています! 「I Can Understand It」も男泣きのファンキーソウル! 今さらながらの好盤。.
【曲目】Each Time We Say:"Hello" / Love Is In My Dreams / Louise / Just To Prove My Love / Sad Leavin' // Deep In The Heat Of The Night / Daisy / What's New / Happiness Is Loving You / Wild Willies Marango