手描き自画像の繊細さを裏切ることない素晴らしい作品です。優しく始まり、やがて16ビートで切なく盛り上がる「Fathers And Sons」に感動できないシンガー・ソングライター好きはいないはず。初期のマイケル・ジョンソンとアルゾが一緒になったよう。アートワークも含め高い完成度と若い危うさを併せ持つ、冬の一瞬の陽光のような味わいの大傑作。ミネアポリスで良質なSSW作品を生み出し続けてきたスタジオSound 80で録音された奇跡の一枚。ボブ・ディランのアルバム「 血の轍」に参加していました。.
2代目ロス・バグダサリアン(息子)主導の新世代チップマンクスによるクリスマスアルバムです。ゲストにサンタクロース(!)を迎え、チップマンクスたちが繰り広げる虫声クリスマスソング。アレンジャーたちはナッシュヴィルの職人さん(バーゲン・ホワイトなど)。「It’s Beginning To Look Like Christmas」をはじめ、新世代チップマンクスもすごくいいんです。.
【曲目】Brazil / Spanish Eyes / The Phoenix Love Theme / Begin The Beguine / Brazilian Ukulele / Norwegian Wood // Samba de Orfeu / The Breeze And I / Theme From Spellbound / Out Of This World / Limbo Rock / El Relicario
ソバカスだらけの顔して演奏は達者。天才少年ピアニストのセカンドです。ドン・セベスキーら大人のアレンジャーと真っ向勝負したソフトロックジャズ! ビートルズで知ってるはずのイントロから一気に世界を変える「Martha My Dear」に轟沈! 「101」など、限りない才能を感じさせるオリジナルナンバーにも驚かされるばかりです……。のちには作曲やシンセの開発など裏方に回り、彼のリーダー作はすべて少年時代に残した3枚しかありません。.
収録曲・データ
【曲目】Lazy Day / Moonlight Sonata〜My Funny Valintine / In A Long White Room / The Look Of Love / I Will Come / Martha My Dear // This Time / 101 / Traces / Sonnymoon For Two / The Worst That Could Happen〜Paper Cup
メロウ・フュージョン感覚のCCMグループの3作目。アレンジの緻密さ、演奏力の高さ、ソフトな感覚ではずば抜けています。ジェントル・メロウな「Anywhere I Go」など美曲が満載。シーサイドがよく似合う清涼感たっぷりの「Joy Comes In The Morning」は、オーシャン系AORファン感涙もの。はっきり言ってコレ、大充実作です。.
【曲目】Silent Night, Holy Night / No Room At The Inn / O Little Town Of Bethlehem / The Holy Babe / Joy To The World! // O Come All Ye Faithful / Go Tell It On The Mountain / White Christmas / I Wonder As I Wonder / Sweet Little Jesus Boy
3曲をデヴィッド・フォスターがプロデュース。ジェイ・グレイドンをはじめフォスター組のミュージシャンも参加したAOR路線作です。「Learning To Love Again」はフォスター節全開の甘いバラード。同じく、フォスターがアレンジした「Never Get To Know You」は爽快なメロディに心躍る最高のディスコチューン。ソングライターとしてのアンカの実力にもご注目ください。.
当時15歳のティーンシンガー、テリー・ブラックのデビューシングル。ビートルズ、フォークロックの台頭をアレンジに取り入れたナイスポップス。ほのかに「From A Distance」の香り。それもそのはず、この曲の作曲とアレンジはP・F・スローン&スティーヴ・バリ。ビートルズ、フォークロックの台頭をスローン&バリは意識してました。Dunhillプロダクションのクレジットも入っています。.
ブライアン・プールを前面に出したブリティッシュR&Bを展開していた時代(65年)のアルバムです。この後、ブライアンが脱退し、残されたメンバーがトレメローズとしてヒットを連発することになります。しかし、その前もガッツあふれるサウンドで最高ですよ。「I Want Candy」「You Can’t Sit Down」などカヴァーもいいし、プールのオリジナルにも「Love Me Baby」など捨てがたい曲あり。ちなみにこのアルバム、65年発売時は「Brian Poole Is Here」というタイトルでしたが、この67年発売盤では「The Tremeloes Are Here」に変更。それも時代の流れですね。.
【Side 1】Petula Clark / Fill The World With Love, Watts 103rd Street Rhythm Band, The / Love Land, Peter, Paul And Mary / The Song Is Love, Ella Fitzgerald / I'll Never Fall In Love Again, Trini Lopez / Love Story, Glenn Yarbrough / Sunshine Fields Of Love, Vogues, The / P.S. I Love You 【Side 2】Theo Bikel / Urge For Goin', Joni Mitchell / Chelsea Morning, Gordon Lightfoot / Pony Man, Miriam Makeba / For What It's Worth, Dion / You Can't Judge A Book By Its Cover, Everly Brothers, The / On My Way Home Again, Arlo Guthrie / Stealin' 【Side 3】Harpers Bizarre / Soft Soundin' Music, Frank Sinatra / Sabia, San Sebastian Strings, The / Body Surfing With The Jet Set, Rod McKuen / Jean, Herbie Hancock / Fat Mama, Association, The / Dubuque Blues, Vince Guaraldi / Alma-Ville, 【Side 4】Neon Philharmonic, The / Cowboy, Fifth Avenue Band, The / Country Time Rhymes, Mason Williams / Cowboy Buckaroo, Mike Post Coalition, The / Big Mouth Harp, Kenny Rogers And The First Edition / Reuben James, Randy Newman / Suzanne, Doug Kershaw / Diggy Diggy Lo
セカンド・アルバム。気合いの入ったブルース・アルバムだったファーストから、ぐっとSSW的な優しさが前面に出るようになった傑作。彼女のアルバムでこれが一番好きという人は多いでしょう。ファンキーで切ない「You Told Me Baby」も捨てがたいけど、まずは最高の自作メロウ「Nothing Seems To Matter」にとろけます。.
SSW時代の大傑作。冒頭の「Sunshine Lady」からタイトル曲への流れの優しさ、柔らかさは、彼がSSWとしての新たな境地にたどり着いたと教えてくれます。B面にはNYの名門フォーククラブ、ビターエンドでのライヴを3曲収録。「Abraham, Martin And John」の弾き語りヴァージョンは鳥肌ものです。ひたすら優しい歌が胸を打ちます。.
収録曲・データ
【曲目】Sunshine Lady / Sanctuary / Willigo / Harmony Sound / Gotta Get Up / Please Be My Friend〜Take A Little Time // The Wanderer / Abraham, Martin And John / Almond Joy / Ruby Baby / Brand New Morning
ハワイ音楽界の大ボスとして長年君臨したドン・ホー。彼が自主レーベルで発表していたMOR盤。石原裕次郎的な世界と言ったらいいでしょうか。若作りしたグルーヴには向かわず、穏やかな色気を漂わせたアルバムです。しかし、珠玉のハワイアンメロウ「I Miss You」は聴いていただきたいです。こういう侠気はやはりタフな経験を重ねないと出ないでしょうね。上品なアレンジとプロデュースはドン・コスタ。.
いいジャケです。知られざる名作。CSN&Yやアメリカのようなコーラスが秋冬に染みいるのです。アメリカへの無垢な憧れをジェントルに表現した愛おしい一枚です。片割れのドワイト・ドゥルイックはカナダ出身で、イギリスでデュオ活動した後、本国カナダでもAOR人気盤をリリースしますね。B-2「I'd Be Lying」続くB-3「Lady Marielle」もエレピとアコギで淡い季節の陽光を描き出したような名曲です。.