アニタ・カーがジョン・ハートフォードの「Natural To Be Gone」(スピーディーな演奏&スキャットで最高!)などを取りあげ、カントリーを素材にキュートな料理裁きを見せる逸品。土臭さは控えめながら、彼女らしいやり方でダウントゥアース感覚を示します。ボビー・ジェントリーみたいな「Johnny Wants To Be A Star」や、ジョン・D・ラウダーミルクの「Darling Jane」も素敵ですよ。.
収録曲・データ
【曲目】Singing My Song / Natural To Be Gone / My Own Peculiar Way / This Sad, Sad Life / Detroit City / Galveston // Darling Jane / She's Still Gone / Johnny Wants To Be A Star / The Last Letter / It Will Come To Pass / Make The World Go Away
ソフトロックの王道「Windy」、そしてMOR路線の代表曲「Never My Love」収録。ValiantレーベルがWarner Brosに吸収され、自動的に移籍となってからの第一弾。この時期のアルバムでは「Birthday」の評価が高いですが、他のアルバムももちろん最高だし、本作も個々の楽曲のレベルは高いです。ハーパース・ビザールで言えば「4」にあたるような、メンバー各自の個性が浮き出始めた感じ。「Never My Love」は、映画「アンダー・ザ・シルバーレイク」のオープニングに使われていて、とても印象的でした。.
収録曲・データ
【曲目】Wasn't It A Bit Like Now (Parallel '23) / On A Quiet Night / We Love Us / When Love Comes To Me / Windy / Reputation // Never My Love / Happiness Is / Sometime / Wantin' Ain't Gettin' / Requiem For The Masses
Atlantic移籍後の1作目。セールス的にやや低迷したCapitol時代を経て、心身ともに初心に帰ることを意識したようなタイトル曲が印象的。サウンドも70年代の前半に近いシンプルなものになっています。また彼女自身が作詞も手がけている曲が多いことも本作の特徴でしょうか。「Life Without Love」は、元夫ジェリー・ゴフィンと実娘ルイーズ・ゴフィンの提供曲なんですね。.
コーラスを伴って漂白感を醸し出すニール・ヤングの「Old Man」でアルバムを幕開けしていることにアーティスティックなセンスを感じます。続く「Where Is The Love」の抑制の効いたアレンジも最高! 全篇に漂う、けだるい朝の感覚が、今とても沁みます。ハリウッドで長く音楽活動をしてきたギタリスト、ルイス・モレルの息子だと裏ジャケにはありますが、それにしてもこの漂白感、虚無感みたいなものはなんなんでしょうね。4チャンネル盤。.
収録曲・データ
【曲目】Old Man / Where Is The Love / I Can Feel Happy / Morning has Broken / Wild World // Rocket Man / Daydreaming / Mozart Summer / If / Song Sung Blue
【曲目】Jambalaya / Witchatai-To / Moment In The Middle / Old Five And Dimers Like Me / Ridin 'High / Wondrous Love // Share Your Love / I Will Love You More / Let Me Live / Ooh La La / Greyhound Bus / Free Grace
ローラ・ニーロのカヴァー「Time And Love」で軽やかに幕を開ける傑作。70年代の彼らを代表する一枚ですね。ジュニア・ウォーカーの、というよりハート・オブ・ストーンの、といった方が今ではおなじみのソウルクラシック「What Does It Take」やクールなラテンコーラス「Viva Tirado」など人気曲多し。オリジナルの特殊変形ジャケット。.
【曲目】Here (In This Enchanted Place) / Blue Hawaii / Pohai Kealoha / I Want To Learn To Speal Hawaiian / I'll Weave A Lei Of Stars For You / Tiare O Tahiti // Hawaiian Paradise / Hilawe / Honolulu Eyes / There's No Place Like Hawaii / Paoakalani (The Queen's Song) / Farewell (For Just Awhile)
ヴァン・ダイク・パークスの電子CMソング「Music For Ice Capades TV Commercial」を3ヴァージョン収録していることで知られるWarner / Repriseのプロモーション用コンピ第二弾。他にもニール・ヤングやキンクスなどの有名どころはもちろん、バーバンク周辺のレア曲を多数収録。たとえばジェフ&マリアのLP未収録曲や、ジョニ・ミッチェルの語り、ファッツ・ドミノがバーバンク人脈で録音した「Everybody Got Something To Hide...」などなど。嬉しい発見もあって、第一弾同様に目の付け所が最高です!.
Music For Ice Capades TV Commercial.
Everybody Got Something To Hide Except Me And My Monkey.
ウェストコースト・ジャズ界の多忙男バド・シャンクが、モダンフォークのレパートリーを自身のフルートとジョー・パスのギター&ブラジリアンなバックでスリリングにジャズ化した異色作。ディランの「Don't Think Twice」や「Blowin' In The Wind」、果ては「This Land Is Your Land」みたいなナンバーまで大胆に洒落させました。「Fleight Train」もスリリング! こういう実験的な試みがジャズ界で60年代に精力的に行われていたことって、今までほとんど紹介されていないですねえ。.
収録曲・データ
【曲目】Quit Your Low Down Ways / Don’t Think Twice / Bonsoir Dame / Blowin’ In The Wind / Charis // Freight Train / Copper Kettle / I Am A Pilgrim / Strawberry Kisses / This Land Is Your Land
バカラックとの出逢いで、ぐっと洗練された方向に向かったティファナ・ブラス。一曲目の「Gotta Livin' To Do」の涼しさが気持ちいいです。さらに本作ではA&Mと作家契約したロジャー・ニコルスの素晴らしい書き下ろし「Treasure Of San Miguel」も注目の一曲。ラストは「Casino Royale」のテーマです。.
収録曲・データ
【曲目】Gotta Lotta Livin' To Do / Lady Godiva / Bo-Bo / Shades Of Blue / In A Little Spanish Town / Wade In The Water // Town Without Pity / The Charmer / Treasure Of San Miguel / Miss Frenchy Brown / Casino Royale
【曲目】Ain't That Love / The Best Is Yet To Come / I Believe In You / Embrasse Moi / See See Rider / Teach Me Tonight // When The Sun Comes Out / Tell All The World About You / I Don't Wanna Leave You Now / The Sweetest Sounds / I've Got The World On A String / Big Bad Bill (Is Sweet William Now)
【曲目】Didn't Have The Heart / One Night In The Heat / I Want To Be Known (For The Way I Love You) / Just Like You / And The Night Goes On Forever // It's Alright / Judging By The Light / You're So Heavy / Nobody's Fool / On The Boardwalk
「Spice With Brazil」と並ぶ彼女の人気盤。スペイン語でラテンのレパートリーや「1-2-3」「Call Me」「A Taste Of Honey」などポップソングをカヴァー。ジョー・シャーマンによるメリハリばっちりなアレンジが素敵。なんと言っても粘り気と圧倒的な高揚感を湛えた「Eso Beso」最高! リイシュー盤より、このオリジナル盤の高い音圧で是非!.
収録曲・データ
【曲目】Perdoname Mi Vida / 1-2-3 / Un Gusto A Miel (A Taste Of Honey) / Eso Beso (That Kiss) / Michel // Carcara / Ayer (Yesterday) / La Sombra De Tu Sonrisa (The Shadow Of Your Smile) / Dimelo (Call Me) / El Dia Que Me Quieras
70年代を通じてELO、ウィザード、ウィゾー・バンド、そしてソロと孤高の存在ながらもにぎやかなキャリアを貫いた才人。AOR的な要素も感じさせる超名曲「Dancin' At The Rainbow's End」収録。ジョン・ボーナムのドラムが聴けるビーチボーイズ風ポップ「Keep Your Hands On The Wheel」など、ヴァラエティ豊かなロッキン・ポップは今作でも爆発! 実は一番聴きやすいアルバムかも。.
まるで裏ニルソン! 狂気と天才の狭間を生きるビフ・ローズのセカンドです。本作にはヴァン・ダイク・パークスがゲスト参加。彼がMOOGを弾くA-1「Ain’t No Great Day」にはやられます。カービー・ジョンソンによるオーケストレーションとピアノの絡み合いにはバーバンクの香りも濃厚。ハメルーンの笛吹のように、聴き手をどこかへ連れていってしまう不思議な一枚です。.
Odeレーベルでのラスト・アルバム。慣れ親しんだセクションのメンバーに再び演奏をまかせ、ジェームス・テイラーを筆頭に、デヴィッド・クロスビー、グラハム・ナッシュ、J・D・サウザーらをゲストに迎えています。「Only Love Is Real」など「Tapestory」「Music」の頃のムードに戻ったような佳曲が多いですね。隠れた名作だと思います。.
スリー・ドッグ・ナイトのリードシンガーとして著名な人ですが、ヴァン・ダイク・パークスとは若い頃から大の親友。加入以前、1965〜66年のHBR〜MGMレーベルの7インチを中心としたソロ音源集。MGM時代の楽曲にはヴァン・ダイクがノンクレジットですが深くかかわっています。そのうちの一曲が、ハーパース・ビザールも演った名曲「Funny How Love Can Be」。このアヴァンギャルドなアレンジには時代を超えて仰天! バーバンクサウンドのファンはマストアイテム。.
【曲目】Sweet Leilani / Minoi Minoi E / Fish And Poi / Hawaiian Hospitality // My Little Grass Shack In Kealakekua Hawaii / Hula O Maki / Que Linda / Tematangi
ウディ・アレンが日本映画「国際秘密警察 火薬の樽」「国際秘密警察 鍵の鍵」をメチャクチャにリミックス、でたらめな吹き替えを付けてでっち上げたナンセンスコメディ。ただしその中でラヴィン・スプーンフルのワイルドな演奏シーン多数。確か、地下で日本人たちのドラマが進行していて、地上では彼らがライヴしているという設定だったはず。インスト中心ですが「You Are What You Eat」にも通じるハチャメチャなムードあり。.
ハーブ・フェイムとフランシーヌ・ピーチズの黒人男女デュオ。まず60年代にこのアルバムのタイトル曲「For Your Love」などをポップチャートでもヒットさせ、最初の成功を果たします。親しみやすくて屈託のないハッピー・ソウルがいっぱい! 70年代にディスコ・デュオでリバイバルしたときはピーチズは三代目のシンガーになっていました。.
【曲目】The Night They Invented Champagne / Gigi / Thank Heaven For Little Girls / Say A Prayer For Me Tonight / Waltz At Maxim’s // The Parisians / I Remember It Well / A Toujours / I’m Glad I’m Not Young Anymore / It’s A Bore