元アニマルズのオルガン奏者。それぞれ時代ごとにいいソロ・アルバムがありますが、これはAORな内容の隠れた逸品。どことなくグルーミーなボーカルがバッチリはまった、胸が締め付けられる夕暮れのメロウ・ソウルの「Groovy Times」やグルーヴィーなシティディスコ「This Is Your Lucky Day」など素晴らしいです。かつてはフィフス・ディメンションなどの仕事で知られるボーンズ・ハウの制作。.
収録曲・データ
【曲目】This Is Your Lucky Day (The Girl Won't Get Under) / Groovy Times / Baby Of Mine / Those Tender Lips / Mama Don't Go Home // I Love You Too / Citizens Of The World Unite / Help From You / Pity The Poor Boy / England My England
ナッシュヴィルが誇る5人の歌姫のオムニバス。パッツィ・クラインのみこの時点ですでに故人ですが、他は60年代にとても人気があったシンガーです。そのパッツィはフェアーグラウンド・アトラクション、カウボーイ・ジャンキーズもカヴァーした名曲「Walking After Midnight」などを収録。甘さだけでなくリズム感もバッチリで、しっかり芯の強さのある歌姫たちです。.
A&Mガール・ポップ! 初々しいファースト・アルバム。フランスでモデルをしていたところを見初められ、アンディ・ウィリアムスの奥方に。軽く知的でウィスパリングなヴォーカルで、90年代にはロジャー・ニコルズのスモール・サークル・オブ・フレンズやセルジオ・メンデスらと共にA&M再評価の主軸になりました。今やソフトボッサの古典「男と女」「フェリシダージ」、ビートルズの「Here, There And Everywhere」など、選曲も最高です。.
収録曲・データ
【曲目】A Man And A Woman (Un Homme Et Une Femme) / Here, There And Everywhere / Meditation (Meditacao) / Tu As Beau Sourire / A Felicidade // Wanderlove / Hello, Hello / Sunrise, Sunset / Until It's Time For You To Go / My Guy
アソシエーションが歌ったすばらしいタイトル曲をはじめ、スキャットによるインストや、ティファナ・ブラスがロックっぽくなったような曲など、ソフト・ロックの名盤としても楽しめるナイスなサントラです。B-1「It's Gotta Be Real」Bラス「So Kind To Me」もスムースなグルーヴが心地よいナイス・ソフトロック! インスト曲はチャールズ・フォックスの手によるもの。.
収録曲・データ
【曲目】Goodbye, Columbus / How Will I Know You? / Dartmouth? Dartmouth!! / Goodbye, Columbus / Ron’s Reverie // It’s Gotta Be Real / A Moment To Share / Love Has A Way / A Time For Love / So Kind To Me
イギリス出身ながらLAでデビューしたAOR系SSW。実は彼のファースト「Do You Wanna Tonight」は実際に発売されたのかも疑わしいほど残存枚数が少ない幻のアルバム。このセカンドが、あらためてのお披露目作品でした。ハスキーな地声とファルセットも駆使するブルーアイドソウル感覚と、切れ味のいいサウンドが魅力です。プロデューサーにはフリートウッド・マックのクリスティン・マクヴィーの名前も。アレンジも日本人AORファン好み。.
Vanguardに妻ミミとのデュオでわずか二枚のアルバムを残しただけで夭折した天才リチャード・ファリーニャ。自身の小説の出版記念パーティの帰り道の交通事故によるものでした。代表曲「Pack Up Your Sorrow」をはじめ、60sフォークがいかに多くの明日を夢見る才能を引き込んでいた魅力的な潮流であったのか、その証拠のような逸品。古い民俗楽器ダルシマーの新たな可能性を引き出した作品でもあります。.
【曲目】I Can't Make Music / Mexico / Waterfall / On Sunday Afternoon / The Laughter And The Tears // Lost / Paris / Kentucky Blue / End Of December / It's Nice To Have Something To Believe In【Bass 】Lyle Ritz【Drums 】John Guerin【Vocals,】【Keyboards】【Arranger】 Randy Edelman【Producer 】Michael Stewart
「Take Five」のヒットのためか、コマーシャルなイメージが強いですが、着想やリズムへのアプローチなど、実はメチャ先進的な人です。ブラジル産ではなく、自作とアメリカのスタンダードをやる。それがタイトルの由来。タイトル曲「Bossa Nova U.S.A.」からして通常のボサとアクセントの付け方が違う。ボサにあってボサにあらず、という感じのリズムの組立がユニーク。プロデュースはテオ・マセロ。そういえば、ブルーベックのことをプログレッシヴ・ジャズと評するファンとアメリカで遇いました。.
収録曲・データ
【曲目】Bossa Nova U.S.A. / Vento Fresco / Trolley Song / Theme For June / Coracao Sensivel // Irm o Amigo / There'll Be No Tomorrow / Cantiga Nova Swing / Lamento / This Can't Be Love
スウィンギーなジャズコーラス・スタイルとAORテイストを同居させた清々しいカナダの3人組。ビリー・ジョエルの「New York State Of Mind」をオリジナルが霞むほど洒落っ気たっぷりジャジーに決めてみたり、Bラスのメドレーのシメでは「I Go To Rio」でダンサブルにせめてみたりと、最高にヒップ&クール! 軽くジャイヴをキメた「Jackson Five」(そんなタイトル!)もグレイト。.
収録曲・データ
【曲目】South Rampart Street Parade 〜 Crazy People, Medley / There's Always A Goodbye / New York State Of Mind / Jackson Jive / Backfield In Motion / Shine Sun Shine // Mona Lisas And Mad Hatters / Hold Tight (Sea Food Mama) / You Worked Yor Spell On Me / Jersey Bounce 〜 I Go To Rio, Medley
元ドン&ザ・グッドタイムス〜ポール・リヴィア&ザ・レイダースのギタリスト。70年代初めにCCMレーベルでシンガー・ソングライターとしてデビュー。こちらはキリスト教色は比較的薄く、シアトルの音楽仲間と制作したブリージーポップなアルバムです。「Switzerland In The Rain」や「Rainbow Dancer」のような神秘的でメロウなアコースティック名曲がよいですね。曲のレベルもとても高いです! とりわけB面の落ち着いた展開はじんと沁みます。.
リチャード・アルトマン監督の傑作「ナッシュヴィル」で助監督を務めたアラン・ルドルフが、LAを舞台に監督した音楽群像劇映画「Welcome To L.A.」。日本未公開な上にソフト化もされていない幻の作品ですが、これはキャスト的にも「ナッシュヴィル」のファンならどうしても見たい作品。サントラも「ナッシュビル」の作曲の中心だったリチャード・バスキンと、「I’m Easy」を自作してヒットさせたキース・キャラダインが担当した歌もの。都会人たちの陰影を描き出した名曲が多くて、あーこの映画見たい〜!.
RCA Vintageシリーズ。戦前ジャグバンド〜ストリングバンドの編集盤です。ジム・クウェスキンやジョン・フェイヒイもカヴァーしたディキシーランド・ジャグ・ブロワーズの「Boodle-Am-Shake」や、ファイヴ・ハーマニアックス「Coney Island Washboard」、メンフィス・ジャグ・バンドなど、マニアックな顔ぶれです。音楽のしずくがこぼれ落ちるような、今聴いても新鮮! 60年代にこれを聴いた人の驚きが伝わってきそうです!.
もともとタップダンサーとしてサミー・デイヴィス・ジュニアに将来を嘱望されたほどの才能。しかし歌声の魅力と甘いルックスを買われてシンガーに。なるほど、だからリズム感も抜群なんですね。彼のチャートでの初期のヒットがこのアルバムのタイトル曲です。50年代から続く正統派ポピュラーと60年代の新しいポップスの要素が交錯しているスタイル。「The Shelter Of Your Arms」は擬似バカラック楽曲として秀逸。.
【曲目】Autumn Nocturne / Nola / Misty / Canadian Sunset / Autumn Leaves / Like Young // Sunrise Serenade / Honeysuckle Rose / Snowfall / Tonight We Love / Bewitched / One O’Clock Jump
【曲目】Born Free / Lara’s Theme / Goldfinger / Ben Hur / A Taste Of Honey / This Is My Song // You Only Live Twice / Magnificent Seven / Lawrence Of Arabia / Tara’s Theme / Zorba, The Greek / The Bible
ふくよかなヴォーカルが輝きを放つ充実期の一枚。「God Only Knows」に影響を受けて作曲されたと言われるトニー・ハッチ作品「天使のささやき(Don't Sleep In The Subway)」収録で、彼女のこの時代のアルバム中、もっともトータルな完成度の高い作品としても知られています。この曲のみ編曲も彼。完璧なポップスを作るという意志が感動的なほどにじみます。.
収録曲・データ
【曲目】This Is My Song / Groovin' / Lover Man / San Francisco / Eternally / Resist // Don't Sleep In The Subway / Imagine / Love Is Here / How Insensitive / I Will Wait For You / On The Path Of Glory
ブギウギ〜スイングビッグバンドの時代を生きたベテラン・トロンボーン奏者とピアニストが、あの時代のジャズのワイルドさをもういっぺんプレゼンしようぜと企画したアルバム。年寄りくさくなんかない、ハツラツとした気概にあふれています。「Beat Me Daddy, Eight To The Bar」で歌うのはバンジョー奏者クランシー・ヘイズ。.