ジャズヴィブラフォン奏者テリー・ギブスのラテンアルバム。この人は題材や楽曲のセレクトがいつもワクワクさせてくれます。このアルバムも頭の「Hallelujah, I Love Her So」「Our Day Will Come」から気が利いてるんですが、うれしいのがマンシーニの「I Love You And Don't You Forget It」。オリジナルもパーカッシヴでかっこいい曲ばかりですし、音の粒立ちも最高。影の主役はフルートのジェローム・リチャードソン、パーカッションのウィリー・ボボでしょう!.
収録曲・データ
【曲目】Hallelujah, I Love Her So / Our Day Will Come / I Love You And Don’t You Forget It / Mr. Something Else / Serenata / El Reigo // Days Of Wine And Roses / What Kind Of Fool Am I? / Kick Those Feet / Tenderly / If Ever I Would Leave You / Happy Baby
60年代に「You We're On My Mind」の大ヒットを飛ばした彼らのラストアルバム。1977年のリリースだけにサウンドはアーシーになってはいますが、美しいコーラスに彩られたソフトロック調ナンバーをこの時代に丁寧に作っていることに、まずビックリ! 全体的にもポップス度の高い作品になっています。深いエコーがかけられ、どこか神聖な雰囲気もありますね。ハーパース・ビザールのラスト作にも通じる隠れた名作です。ぜひ!.
【曲目】One Sweet Night / Wings Of Love / Do Listen To / Campanas De Invierno (Bells Of Winter) // Window Of A Child / Angel Of Mercy / Lovin' You / Hallelujah / Countin' The Days
冒頭から「ムーンライト・セレナーデ」、そして「潮風のマリー」と並び、また「エル・クンバンチェロ」「ベサメ・ムーチョ」「ハウ・ハイ・ザ・ムーン」と40年代から50年代のメロディ。複数の曲に16ビートが採用され、またその他も新鮮なアレンジによって同時代的に生き返らせています。なるほど、タイトルの「回顧展」の意味はそういうことでした。同様の発想で76年に発表されたルフェーブルのシャンソン・クラシック集「French Love In Hi-Fi」とよく似た発想です。1990年代の来日コンサートにおいて採用された16ビートによる「ヴォラーレ」のアレンジは、ここに収録。同曲の2回目の録音でした。.
収録曲・データ
【曲目】Dansez Maintenant / J'attendrai / El Cumbanchero / Parles-Moi D'amour / Besame Mucho / Je Chante Sous La Pluie // Brazil / Ramona / Volare / How High The Moon / Lambeth Walk / Chanson D'orphee
エレクトリックなラウンジジャズ番外盤! モー・コフマンは白人版ローランド・カークというか、2本のサックスを同時に吹く技(!)を持っているのですが、ここではそれに加え電気フルートも使用。「Soul Finger」「James Brown's Bag」(後者はJBに捧げたオリジナル曲)などのしびれるファンクに、ホレス・シルヴァーの名曲「Song For My Father」カヴァーの電撃的なかっこよさ! 参りました(感電)。オリジナル曲「Funky Monkey」もグレイト。電気椅子に座ったジャケットは、現代ならアウトかも。.
【収録アーティスト】 Rice University Marching Owl Band / Richard Berry / Rockin’ Robin Roberts / The Sonics / The Sandpipers // The Kingsmen / The Last / Black Flag / Les Dantz And His Orchestra / The Impossibles
イギリスの名門ライブラリーレーベル、Music De Wolfe。カタログしているトラックは初期からセンスがよくてカラフルなものが多いので、「レーベル買い」しているリスナーも少なくないでしょう。こちらはスインギン・ロンドン感覚のラウンジーなブラス+リズムを主体としたもの。コンポーザーのサム・フォンテインはKPMにも多数の洗練されたトラックを残す職人です。.
【曲目】 I Remember You / You Brought A New Kind Of Love To Me / When Sunny Gets Blue / Nothing But The Best / I Feel So Smoochie / I’m Gonna Live Till I Die // The Best Is Yet To Come / I’ve Got You Under My Skin / Slightly Out Of Tune ( Desafinado ) / My Shining Hour / By Myself / Get Out Of Town
ジャズ・フルートのあらたな世代の第一人者としての知名度を確立していったハービー・マン。60年代後半からはポップ・ジャズの世界でも大成功します。本作はまだそのすこし前。ラテン/エキゾ・フレイヴァーも香らせつつ、多彩なスタイルに自らを溶け込ませます。猛烈にグルーヴするリズムセクションを従えて高速でフルートを吹きまくる「Strike Up Thye Band」が、かっこいいですね。美的な表現を聴かせる「Stardust」をぜひ!.
収録曲・データ
【曲目】Baia / Dearly Beloved / Frenesi / The Amazon River // Strike Up The Band / Stardust / Peanut Vendor / Autumn Leaves
カラフルでめくるめく彩りを変えるサウンドの魔術。ストリングスやハーモニカ物でも長いキャリアを誇るリチャード・ヘイマン。フィメール・コーラス入りのエレクトロニック・ポップ「Chitty Chitty Bang Bang」など当時のヒット映画からのテーマ曲を60年代末を反映してラウンジーにアレンジ。当時最新のエレクトロニクスが使われているのはCommandならでは!.
収録曲・データ
【曲目】Theme from The Killing Of Sister George / Theme From For The Love Of Ivy / Consider Yourself / Magic Carpet Ride / Don’t Rain On My Parade // Theme From Chitty Chitty Bang Bang / Theme From The Shoes Of The Fisherman / Listen To the Sea / Joanna’s Waltz / Lucy In The Sky With Diamonds / Theme From Take Money And Run
ネオアコの前哨戦みたいなタイトル曲「恋はリズムにのって (Take A Little Rhythm)」。これって今聴くと、ちょうどいい懐かしさですね。このとき彼は21才。収録曲は10代で書かれたもの。A-2「恋はリズムにのって」からA-5「African Queen」までの流れなんかホント素晴らしいですね。クリス・レインボウのファンにも聴いてほしいもの。ロンドンA&Mが見いだしたアーティストです。.
収録曲・データ
【曲目】Fools' Society / Take A Little Rhythm / Saturday Heartbreaker / We Were All In Love / African Queen // Live Every Minute / Jamie / Page By Page / The Hollywood Role / A Goodnight Song
デューク・エリントンの寵愛を受けた北欧の歌姫アリス・バブス。74年5月に亡くなったエリントンを追慕し、盟友ニルス・リンドベルク率いるビッグバンドと制作したアルバムです。ヨーロッパ屈指のヴォーカリゼーションで歌われるエリントンの自作曲。「Don’t Get Around Much Anymore」など、素晴らしいです。.
【曲目】Mister Love / Nocturnal Interludes / The Gigolo And I / I'll Always Have A Smile For You // Transistor Madness/Future D.J. / An Organ Grinder's Tale / Soraya / March Of The Nignies / Auf Wiedersehen, Darrio