60年代の新感覚派ヴィブラフォン・プレイヤー。弱冠19歳でデビューし、斬新な感覚でアルバムを発表し続けた60年代の締めくくりの一枚。盟友と言ってもいいベーシスト、スティーヴ・スワロウとのコンビが軸で、ギターにジェリー・ハーン、ドラムにロイ・ヘインズというカルテット編成。ジャズ・ファンク的な「Gone, But Forgotton」をはじめ、ジャズの領域を抜け出ようとしていた彼の試みをじっくり味わってください。.
収録曲・データ
【曲目】Country Roads / The Green Mountains / True Or False / Gone, But Forgotten / Ravel Prelude - Le Tombeau De Couperin: Prelude // And On The Third Day / A Singing Song / Wichita Breakdown / My Foolish Heart / A Family Joy
オーストラリア出身のシティボーイ系シンガー。本作は米国での2作目。ビージーズ「Fanny」や、バリー・マニロウ「涙色の微笑(Can’t Smile Without You)」など他人のカヴァーと自作曲が半々づつのレパートリー構成。いい曲があれば偏見なくとりあげます。ちょっと甘酸っぱいメロディを歌わせると、微妙な切なさを巧く表現してくれてるのです。70年代のニール・セダカやフィル・コディあたりが好きな方にはたまらないはず。.
【曲目】Alone In The Dark / Fujiyama Mama / Everybodys Boring But My Baby / You're In Trouble Again / Do Your Homework / Cowboys & Indians / Losing To You // Filipino Baby / Lets Go Upstairs / Rough Kids / Out With The Girls / Heaven Is Gonna Be Empty / At The Dentist
近年の日本ではモータウン時代の「It’s A Shame」が有名曲になりましたが、フィリーに拠点を移した70年代も大ヒットを連発しました。前作からリードで加入したフィリップ・ウィンのソフトな味のヴォーカルと、トム・ベルがプロデュースしたゆったりとしたフィリー・グルーヴを堪能できます。このアルバムからもタイトル曲と「I’m Coming Home」が全米トップ20入りしました。.
プウルセルの作品は仏国内盤と海外盤の内容に違いがある例が多いのです。違いを生んでいるのは選曲です。米国ではロッキンなリズムを盛り込んだ「オンリー・ユー」のヒットを放っている一方で、フランスではこれほどに香り高いシャンソン・タッチのアルバムを作っていました。ピアフのナンバー「Non, je ne Regrette Rien (水に流して)」と「Mon Dieu! (私の神様)」は、こちらが初回録音ヴァージョン。また「Saint-Emilion」はプウルセルとルフェーブルによる共作。ロックンロールなリズムが光る「Ca Tourne Rond 」が異色で魅力的です。.
収録曲・データ
【曲目】La Terre / Nous, les Amoureux / Nuits d'Espagne / Ton Adieu / La Semaine / Non, je ne Regrette Rien // Ca Tourne Rond / Mon Dieu! / Pizzicati-Pizzicato /Toi que j'inventais / Saint-Emilion / Tous les Mots d'amour
ボンゾ・ドッグ・バンドやタイニー・ティムの諸作に近い、茶目っ気たっぷりの愛すべきヒップな作品です。通算4作目。イギリスからシアトルに移住して、いかれたガレージポップ「You Turn Me On」で颯爽とデビュー。その後、大好きなラグタイム研究に打ち込んで音楽性もそちらに傾斜してゆきます。本作はその中間といったところ。ここから72年の傑作「Under The Ragtime Moon」まで彼は長い沈黙(自作の音楽書の執筆など)に入ります。.
【曲目】Sit On Back / Doctor Man / Six Days On The Road / Packet Of Good Times / Hush A Bye // Carolina Day / Can't Get Back Home / In My Reply / Lost In The Love Of You / Good Friends / Thank You Song
「Recorded Live At Jimmy’s」の続編。メンバーはおなじくジョー・ベック、ランディ・ブレッカー、グラディ・テイト、ロン・カーター、フィル・ウッズと。お店は「St. Regis Maisonette」というクラブに変わっています。ジャズピアニスト、バンドリーダーとしてのルグランの胆力と、メンバーたちの力強いソロプレイに聴き惚れる盤です。.
西海岸を代表する小粋派ピアニストのA&M移籍盤。都会的でお洒落、キュートでエレガント、饒舌なようでひっそりとしたセンシティヴなピアノです。初期A&Mの作風に見られる「ロック世代向きのイージーリスニング」を示す典型的なアルバムでしょう。指揮とアレンジには、マーティ・ペイチ。ロジャー・ニコルズの名曲「Love So Fine」のブリリアントなジャズカヴァーを収録しています! ちなみにLAでのアニタ・カーのセッション・ピアニストは、すべて彼でした。最近海外でも美盤は価格高騰中です。.
収録曲・データ
【曲目】Windows Of The World / Serenata / Dindi / You’ve Got To Be There / Like A Lover // Lonely Girl / Amy’s Theme / Love So Fine / For Carl / Dancing In The Street【Engineer】Larry Levine and Thorn Nograd 【Musician】Earl Palmer (Drums) / John Pisano (Guitar) / Chuck Berghofer (Bass)
流血した若者たちが喧嘩した後みたいなジャケの写真からはまったく想像もつかない超メロウな名曲「Drivin' Me Crazy」を聴いて下さい! ジェファーソン・エアプレインを一時脱退したマーティ・ベイリン在籍のブルーアイドソウル・バンド。彼がのちに「ハートせつなく」などで見せるAOR感覚の先取り、とまで言うと言い過ぎかもしれませんが、キップのいいドライヴ感にあふれた西海岸サウンドに再び脚光を!.
収録曲・データ
【曲目】Drifting / Good Folks / The Witcher // Roberta / Second Hand Information / Drivin' Me Crazy / Twixt Two Worlds
「I Thought It Was You」に一発KO! 気持ちよすぎるヴォコーダー・ヴォイス(ロボ声)! メロウ感覚満点のハービーの歌を、ほぼ全編のフィーチャリングした意欲作にして異色作。当時は「ひよった」なんて言われもしたでしょうが、このサウンドが今こそ気持ちいいじゃないですか。ジャケ裏には、いろんな種類のキーボードに囲まれ、「ムーグ(moog)」を使う彼の姿。機材オタクっぷりも◎!.
収録曲・データ
【曲目】I Thought It Was You / Come Running To Me / Sunlight // No Means Yes / Good Question
ニック・ロウの伝記を著し、この後、プロデューサーとなってさまざまな名バンドをサポートしてゆく重要な才人ウィル・バーチ在籍! ロンドンの名門マーキークラブでのライヴ盤です。ライブバンドとして叩き上げたかっこいい演奏をきかせます。パンクムーヴメントの盛り上がりにも影響されていたのでしょうか。ラストの「Friday On My Mind」に至るメドレーがニクイです! スタジオ盤はユーモラスな側面も出てますが、ライブでの彼らはキンクス〜ドクター・フィールグッド系のかっこよさ!.
アート・ガーファンクルとのファースト・アルバムをリリース後、かんばしいセールスをあげられず、失意の中でイギリスに単身わたっていた中で制作されたファースト・ソロ(オリジナル・リリースは1965年)。「Sound Of Silence」の大ヒットで復活後のS&Gで再演される名曲の原型も多数収められていますし、何よりも飾り気のないシンプルなギター弾き語りの醸し出す凛とした雰囲気が素晴らしい。数十年の封印を超え(日本盤LPでは再発がありましたが)今はCDとして入手可能となりましたが、この時期の彼の凛としたたたずまいは永遠です。.
音楽なんか聴きたくないほど疲れてしまった晩には、こういうレコードが必要です。言わずとしれた名手チェット・アトキンスを囲み、インティメイトなソロ作もあるジョン・ノウルズ、美人クラシカル・ギタリスト、リオナ・ボイドらアコースティック・ギター4本でジェントルにスイングする和み盤。心洗われるような「Someday My Prince Will Come」、絶品です。.
収録曲・データ
【曲目】 Carolina Shout / Londonderry Air / Love Song Of Pepe Sanchez / Skirts Of Mexico / You Needed Me / Bound For Boston // Washington Post March / Someday My Prince Will Come / Rings Of Grass / Rodrigo Concerto / Brandenburg
クリストファー・クロス、ビル・チャンプリンなど豪華な顔ぶれが参加した、これぞAORのマストアイテム。CCMシーンで名前を知られてきた彼が、ボブ・ゴーディオをプロデューサーに迎え、ポップAOR路線に向かった1枚でもあります。全米トップ40ヒット「I Want You, I Need You」に代表されるウォームなヴォーカル、選り抜かれたメロディ、やわらかく揺れるアレンジ、そのすべてが聴く者のハートを優しく包みます。.