アメリカのR&Bゴスペル名門グループ。アレサやメイヴィス・ステイプルズにも負けないくらいの迫力で歌う女性リードシンガーがめちゃくちゃかっこいいです。名前がわからないのが残念。B面ではリーダーのチャールズ・テイラーが歌っています。.
Break Bread.
Maybe My Last Time.オーストリア産キラーなビッグバンド・アルバム。採り上げている曲はビッグバンド・ジャズの定番ばかりなんですが、そのアレンジはツイスト、ボッサ、R&B風のエイトビートとアイデアも切れ味も豊か。ヨハネス・ファーリングはラウンジ・コーラスものの人気盤オルフ・ビッグバンドを率いたアレンジャー、バンドリーダーです。.
Sing, Sing, Sing.
Apple Honey.
Jumpin’ At The Woodside.プッチーニのオペラ「トスカ」をモニカ・ヴィッティ主演でミュージカル映画化した際のサウンドトラックです。音楽はアルマンド・トロヴァヨーリ。プッチーニのメロディを活かしつつ、自身のとろんとした甘さをアレンジで絶妙に織り込みます。ミュージカルという性質上、サントラにはモニカをはじめ出演者たちのセリフ(からの歌)もふんだんに収録。.
Introduzione.
Cavaradossi Dipinge.
Tosca A Casa.「Light Wave」に続くエムのJ-Indie popは、時代の空気と関係のないHYPEなポップスを追求する5人組、バンクのNEWアルバム。正に「渋谷系」の当事者、ブリッジ、ラブ・タンバリンズ、アーチという伝説的バンドを経たミュージシャン等によって2006年に結成。奇妙に心地よい都市的グルーヴ感も魅力です。6曲入りミニアルバム。.
True Tempo.
7 Days.
Step.クラブでもノイズでも隔てなく活動してしまう希有なデュオ、Rie LambdollとMAYUKoの電子音楽ユニット、シンセ・シスターズ待望の新作。自由度の高い電子音素描集といえる前作『Aube』(2014)から一転、この『Euphoria』は、特定のイメージ(Euphoria)を主題にシンセとヴォイスのみで造り出されたトータル・アルバム。と言っても、アンビエントでも癒しのニューエイジ音楽でもメディテーション音楽でもない。プログレでもなければヴェイパーウェイヴでもテクノでもない。これは2020年代を目前にした今、アンダーグラウンド発の、ニッポン・シンセミュージックの深化を証明し、未来を切り開く音!.
w/o/n/d/e/r/f/u/l.
Euphoria.
I Am Here.何よりも鮮烈なエレクトロ・アコースティック・コンポジション。ネット空間に生成された音楽土壌に育まれた新世代の才能、Takaoが発表する脅威のデビュー・アルバム。「このアルバムには黄金色の海が広がる。僕にとって、その新しい音楽の海には、吉村弘、芦川聡を初めて聴いた時の感覚だったり、あの時のNuno Canavarroの質感、晩年のRobert Ashleyの構造にもたどり着く。音楽の深海へ、時空を超える面白さ。Takaoの秘めた好奇心にリスペクト。」(蓮沼執太 / em recordsサイトより).
Water Music.
Crystal Tunnel.
Secret Town.イギリスのミドルエセックスで結成されたネオロカビリー・バンド。結成は1971年といいますから結構古い! 筋金入りなのです。本来のバンド名は“Matchbox”なのですが、オーストラリアでは先にこの名前でデビューしたバンドがいたということで“有名なほうのマッチボックス”を名乗ってるのがおかしいですね。全英4位の大ヒットになった「When You Ask About Love」はオールディーズ・ファンにもキュンとくる名曲!.
Midnite Dynamos.
C’Mon Let’s Go.
When You Ask About Love.NYホワイト・ドゥーワップ・グループの4作目! ディオン&ザ・ベルモンツきりひらいた道に続いた彼らの晴れ晴れとした代表作です。ヒットシングル「Cara, Mia」収録。甘酸っぱいワクワクが詰まったサウンドは、ダイナミックでとても素晴らしい。ケニー・ローゼンバーグこと、のちのケニー・ヴァンス在籍。日本盤ライナー付。.
Cara, Mia.
When It’s All Over.
Think Of The Good Times.ウッドストックでの熱演で世界的な人気を獲得したリッチー・ヘヴンス。その成功が彼を変えたわけではなく、フォーク、ロック、ソウル、ジャズの垣根を超えた活動を彼はデビュー以来続けていたのです。1960年代後半のアルバムからフォーキー/ファンキーなナンバーを集めたヨーロッパ向けベスト盤です。「Shouldn’t All The World Be Dancing」など情念のこもったグルーヴに引き込まれます。.
Shouldn’t All The World Be Dancing.
She’s Leaving Home.
Indian Rope Man.60年代は各レコード会社から、音質にこだわったシリーズが出ていました。本作はシャープでアップテンポなビッグバンド・ブラス。目まぐるしくもかわいらしい「Buzy Bizet」は「カルメン」をアレンジしたもの。「April In Portugal」「Donkey Serenade」などパーカッシヴなトラックがオススメです。.
Buzy Bizet.
April In Portugal.
The Donkey Serenade.カリプソ王マイティ・スパロウ。時代の変化に対応し、ソカの波も乗りこなします。80年代末のこの盤でもある意味テクノ的な境地まで純化した反復ビートに、伝統的なホーンセクションやギターカッティングを融合。ユーモアと風刺たっぷりに歌うスパロウ節はもはやポンチャックか河内音頭のようでもあります。.
Doctor Bird.
Rocking Soca.
Shake For Carnival.あっはっはと笑ってるジャケット、最高ですね。50年代のアメリカ人コメディアンのしゃべり芸を収録したレコードなので英語がわからないと厳しいですが、きついユーモアは伝わってきます。1曲、フィル・フォスターとコーラスが歌う「Let’s Keep The Dodgers In Brooklyn」(LA移転反対をからかった歌)が入ってます。.
Let’s Keep The Dodgers In Brooklyn.
The Old Philosopher.
Pennsylvania 6-5000.1970年代前半に当時の西ドイツで活躍したヤングコーラス・グループ。年に3、4枚のリリースとハイペースでアルバムを量産。このアルバムも73年のロック/ポップヒットをカヴァーした企画の第二弾です。T・レックスの「20th Century Boy」やスレイド「Come On Feel The Noise」みたいな選曲があるのがアメリカの同趣向の企画と違うところ。1パートで3曲ずつのメドレーになっていて、彼らのオリジナル曲も入ってくるのがまた面白いです。.
20th Century Boy.
Come On Feel The Noise.
Carnival.「エリザベス一世と二世」というヒット曲を持つスカンジナビアン・フォーク・デュオ。日本では“フォーク”というより、オールディーズやポップスのファンになじみが深い存在かもしれませんね。ヨーロッパ全域で人気があった彼らのロンドンのロイヤル・アルバート・ホールでのライヴ盤です(1966年4月23日)。リラックスした雰囲気のなかでも彼らの息の合った芸達者ぶりと音楽素養の広さがわかります。「ノルウェーの森」はイギリスのお客さんへのサービスですかね。「みんなのうた」でおなじみ「バケツの穴」も!.
Norwegian Wood.
Hole In The Bucket.
Baby It’s Cold Outside.リリース30周年記念エディション。ダン自身による秀逸な解説を日本語訳で掲載し、オカルトと混沌が渦をまくこの傑作をアーカイブ。ポスト・ケージ世代のアメリカの作曲家/サウンドアーティストのデヴィッド・ダンは、音響生態学・生物音響学の第一人者で、ICCでの展覧会「サイレント・ダイアローグ」(2007)でもレクチャーを行ったその筋の最先端。デビュー作『天使と昆虫』(1992)は、超自然的な天界の天使の名前と、自然界の水中に棲む昆虫という、二つの極端な世界とのコミュニケーションに焦点を当てた驚くべき包括的なアルバムである。.
MGMでのラスト・アルバム。彼のような立場のアイドルシンガーにとっては新作を発表しにくい時代(ロックの台頭)にあって、フォークロック /ソフトロック的なセンスを採り入れた意欲作でした。P・F・スローンが提供した「Cling To Me」やアーティ・シュロック作の「Make This Train」あたりは、埋もれさせておくには惜しい凛とした魅力があります。.
Make This Train.
Cling To Me.
Round In Circles.ビッグバンド時代に若さと才能で頭角を現し、1950年代に到来したLPレコード時代にジャズスターとなったジョージー・オールド。時代の変化を味方にするタイミングをとらえていた人とも言えますね。これが彼が自身のリーダー名義でリリースした初のアルバム。旧来のスイングから抜け出そうとする瞬間もあちこちにあります。.
They Don’t Believe Me.
Vox Bop.
Settin’ The Place.1920年代から活躍していたトロンボーン奏者ウィルバー・デ・パリスが戦後に復活。積極的な活動とデキシーランドの流行で1950年代後半から再び全盛期を作りました。ボストンのシンフォニー・ホールでの実況録音盤。いわゆる楽しいデキシーとは一線を画したアプローチも聴ける興味深い1枚です。カリブやワールドっぽい曲もあるのです。.
Majorca.
Juba Dance.
Piano Blues.スタジオ<ICECREAM MUSIC>を稼働、世界が待っているバンド、ゴート(goat)や「GEIST(ガイスト)」「Virginal Variations」といったプロジェクトを抱え、このところ本当に多忙な音楽作家、日野浩志郎のソロ・プロジェクト。emでの第二弾リリースが本作『Be A Little More Selfish』です。ヨーロッパのDJに歓迎されそうなYPYらしいハードな曲、新境地アフロでアンビエントなパーカッシブ・チューン、ホームリスニングBGMっぽい曲からイマイチよく分からん曲まで諸テイストが混在するが、YPY最大の魅力である地下ライブ感はそのまま!.
よく知られる「ローレライ」「リリー・マルレーン」「マック・ザ・ナイフ」からウェーバーやワーグナーのクラシック楽曲まで含め、ドイツの素晴らしさを明らかにしようとする音楽紀行もの。ストリングスやブラス、コーラスなどをとりまぜてウェルナー・ミューラーが自国の紹介をしています。固すぎずロマンチックにドイツの姿が音楽を用いて表現されています。.
Mack The Knife.
Lorelei.
Lili Marlene.1906年生まれで戦前スイング世代のサックスマンが1955年にBethlehemに残した10インチです。サイドマンとしての活動が長く、50代を迎えようという時期に吹き込んだ本作が初のリーダー作。スタイルはすでにバップになっていて、彼より年若のプレイヤーたちと快調にセッションしています。エンジニアで若きトム・ダウドがクレジットされていますね。ジャケット・デザインはバート・ゴールドブラット。日本語解説付。.
There Will Never Be Another You.
I Can’t Believe You’re In Love.
The World Is Waiting For The Sunrise.1957年公開のMGM映画「This Could Be The Night」(未公開)のサウンドトラック。トランペッターとしても活躍していたアレンジャーのレイ・アンソニーが、50年代の洒脱なナイトライフを想像させるような、ジャズ、ラテンが交錯するスコアと演奏を提供しています。女優でシンガーでもあったジュリー・ウィルソンの美声もいいものです。.
This Culd Be The Night.
Mambo Cambo.
This Culd Be The Night.1940年代末から80年代末にかけて、数多くの映画に出演したドイツの大女優。同時に数多くのレコードも発表し、自ら作詞作曲したことからドイツ人シャンソン歌手と言われることも。彼女の人気とカリスマ的な存在感がどれほどの大きさだったかわかるライブ盤です。硬派、しかし、じっくりと歌を聴きたくなります。.
In Dieser Stadt.
All Of You.
Ich Brauch’ Kein Venedig.オペラ歌手の下積みを経てテレビタレントに転身した女性シンガーだそうです。なるほど伸びやかな歌唱力には、ひとかたならぬものがあります。その彼女の歌をユニークなアレンジで輝かせているのが鬼才フィル・ムーア。「Come On-A My House」「Ill Wind」のアレンジなど、随所にその奇想で挑みかかってきます。そのチャレンジに答える歌唱力あっての技なんでしょうね。.
Come On-A My House.
Ill Wind.
Ain’t That Love.「Sixteen Tons」の大ヒットで知られる朗々ヴォイスのカントリー・シンガー、テネシー・アーニー・フォード。その堂々とした歌声と、ひょうきんで憎めない人柄を感じさせるたたずまいは、当時のアメリカの「愛されるおやじさん」だったんでしょうね。そんなアーニーおじさんが歌うおとなのラブソング集。この声で歌われる「知りたくないの」、お父さんに恋の説教されてるみたいな気持ちになります。.
Molly Darling.
I Really Don’t Want Know.
Half As Much.ルーターズは、ハリウッド産ロック・インストゥルメンタル・プロジェクト。ハル・ブレイン、スティーヴ・ダグラスをはじめとしたレッキング・クルー面々の演奏であることは、今となっては誰もが知っている事実ですね。今回のテーマはアメフトの応援ソング。ハンドクラップを効果的に使ったリズミックなダンス・インストが盛りだくさん!シャーリー・エリスやニューオリンズR&B好きにも通じる、アッパーで陽気なセカンドラインやマーチ風のグラインドが気持ちいい!.
Charge!.
Illinois Loyalty.
Anchors Aweigh.美しいハーモニーの魅力を60年代後半からどんどん追求していったヴォーグス。この時期はアルバムリリースには恵まれていませんが、Bellにこの素晴らしいレコーディングを残しています。両面ともにテディ・ランダッツォの作曲&プロデュース。時代が変わっても自分たちの道を行くとソフトに、しかし力強く宣言しています。.
Love Song.
We’re On Our Way.ローリング・ストーンズのあの名曲より10年早く存在した東海岸のiイタリア系白人ロックンロール・グループ。いわゆる「操り人形」から転じて、ちょこまか動く若者(ちんぴら)みたいな意味に使われることが多いです。このシングルもひょうひょうとノリがよく、ロックンロールが生まれたてだった時代の匂いをぷんぷんさせています。.
Tried And Tested .
My Girl, My Girl.NYのドゥーワップ/ブルーアイドソウルと60年代ポップスを力強く結びつけた名グループ。1964年に11位まで上昇したヒット曲です。ちょっとラテンな風味も入るのがNY流。シンガー・ソングライターとしても人気のケニー・ヴァンスが中心人物でした。.
Let’s Lock The Door (And Throw Away The Key).
I’ll Remember You.ニューエイジ・ミュージック的な作風のDolphins Into The Futureをはじめ、複数の名義で活動しているベルギーの作家、リーヴォン・マーティンス・モアーナが本名で発表するアルバム。この『Three Amazonian Essays』は、スペインの伝説的スタジオ・プロジェクト、フィニス・アフリカエによるアマゾン探検を題材にした名盤『Amazonia』(1990 年) を丸ごと音素材として使用し、別のアマゾンを抽出しようとする試みとのこと。副題に湯浅譲二、武満徹、アイヴスへのデディケーションがあるように、これまでのクラブ寄りの視点からでなく、クラシック 現代音楽と捉えた方がしっくりくる作品といえます。.
Port Of Spain.
Music For A Clearing.
Sinfonieta Amazonia.