「ふられた気持ち」以前。黒人たちが彼らのあまりのソウルフルな迫力に「お前たちのことを認めたぜ、ブラザー!」(すなわちライチャス・ブラザーズの語源)と叫んでいた時代のアルバムです。これがセカンド・アルバム。レイ・チャールズがふたりいるような「This Little Girl Of Mine」のモーレツさにぶったまげますね! こんな時代の彼らこそ、今体験されるべき!.
収録曲・データ
【曲目】Baby, What You Want Me To Do / My Tears Will Go Away / Fannie Mae / I Just Want To Make Love To You / Something's Got A Hold On Me // This Little Girl Of Mine / Try To Find Another Man / Night Owl / Bring Your Love To Me / For Your Love
ライチャス・ブラザーズのこれがファースト・アルバム! 黒人たちも彼らを認めたという、ほとばしるソウルへの愛と若く力任せのシャウトが最高なのです。「ふられた気持ち」以降の彼らしか知らない人は、腰を抜かして驚いてしまうでしょうね。「Let The Good Times Roll」「Koko Joe」あたりの勢いもすごいですし、レイ・チャールズへの敬愛が滲み出る「Georgia On My Mind」も泣けます。.
順調に成功のキャリアをたどってきた彼らにとって、初めて全米チャートのトップ100入りを逃したアルバムということで、内容が落ちるのではないかと思われていそうですが、彼らのポテンシャルは変わらず。シングルカットされた「On This Side Of Goodbye」もいい曲ですしね。ロックの時代にそぐわなくなったことは影響しているかもしれませんが、彼らのソウルは相変わらずまっすぐです。.