1964年に7歳でレコードデビューしたマーク・ラディス。天才少年としてキャリアを積み、19歳の年にリリースしたのがこの完全無欠のディスコ・アルバムでした。若いながらも自身を含め10人編成のバンドを率い、黒人ミュージシャンたちとも堂々わたりあっています。ノーティなディスコダンス・ナンバー中心に徹した構成はすがすがしいですが、1曲あるバラード「The Answer Is You」も才能の塊と思います。.
バーズ解散後のファーストソロ。カントリーロックのイメージを振り切るように、いろんな編成、いろんなサウンドに挑戦しているアルバムです。決して器用な人ではないと思うんですが、その微妙な不器用さがアルバムの魅力にもつながっています。冒頭のスキャットに驚かされるジャズっぽい「My New Woman」やカリプソ風の「M’ Linda」など是非聴いてみてください。.
【曲目】My Funny Valentine / Thou Swell / Nocturne / My Romance / Serenade / Entrance Of The Little Fauns // Dancing On The Ceiling / To A Wild Rose / I Could Write A Book / Poeme / Blues In The Night / You And The Night And The Music
イギリス人アレンジャー、ジョニー・グレゴリーがラテンアレンジのプロジェクト用に採用した変名が、チャキートでした。本国での需要はとても高く、アルバムは50年代から70年代まで十数枚。思い切りのいいブラスをあしらったグルーヴィーなサウンドで、ベルケン、バカラック、ボサノヴァ、ロックと幅広い選曲。「Light My Fire」かっこいい!.
イギリス人ディスコマスター、ビドゥが手掛けたコケティッシュな魅力の美女シンガー。四つ打ちが主流になってしまう前の、ディスコのおおらかな時代を象徴する存在のひとりです。日本では「Oh! クッキーフェイス」でもおなじみかも。英米でヒットした「Dance Little Lady Dance」や、まるっきりジャクソン・ファイヴな「Dr. Love」などを収録した人気盤!.
カントリー/トラッド的素地を持つイギリスの人気グループ。もともとはリンディスファーンの分家的存在です。彼らの4枚のアルバムはどれも評価が高いですが、このファーストはメロディのいいフォークロックに徹した姿勢が潔い一枚。マディ・プライアとデュエットする「Song Without A Band」の切ない疾走感が最高に素晴らしい。.
67年のモンタレー・ジャズフェスで全米デビューを飾ったヨーロッパ出身の天才ジャズ・ヴァイオリニスト。ザッパと交流し、70年代にはフュージョン界のスターになります。ジョージ・グランツ、ドラマー、ダニエル・ユメールらヨーロッパ組と録音した本作の。ブレントン・ウッド「Gimme Little Sign」では、あのグッドタイミーなソウルナンバーを異種格闘技ばりの手腕でポップジャズ化。「With A Little Help From My Friends」のアレンジも凄い!.
収録曲・データ
【曲目】With A Little Help From My Friends / 3 + 2 = 1 / California / Gimme Little Sign // Pata Pata / Pebble Beach Walk / Pacific Drove / Fort Ord Canon
目の前が明るくなるほどブリリアントな「Love With No Limit」でまず心洗われます。イギリスのCCM系フォークロック/ソフトロックグループ。うつくしい女性ハーモニーとフォーキーで淡いグルーヴが織りなす世界には、爽やかさと同時にほっとできる味わいがあります。オーストラリアのグループ、ダヴ(Dove)好きにもおすすめします。.
ピアノの貴公子リチャード・クレイダーマンにも、こんなファンキー・アルバムがあるのです。まず3分24秒にぎゅっと濃縮された「Rhapsody In Blue」をお聴きください。そしてラップみたいな語りやヴォーカルが出てくる「Give A Little Time To Your Love」を聴いて驚いてください。ディスコ時代への彼なりの対応だったのでしょうね。最高です。.
【曲目】The Pawnbroker / Saturday Night After The Movies / The Gentle Rain / China Gate / Emily / Goin’ Hollywood // From Russia With Love / Shadow Of Your Smile / Girl Talk / Matchmaker, Matchmaker / Return To Paradise
イギリスを代表するラウンジ・ピアニスト、ロニー・アルドリッチ。二台のピアノで多重録音された本作は、60年代を彩る多くの人気ミュージシャンがコラージュされたジャケともどもスウィンギン・ロンドンな雰囲気を醸し出すヒップ&ラウンジ気分なピアノ・アルバム。流れるようなピアノに導かれる「Georgy Girl」や「Don't Sleep In The Subway」「A Man And A Woman」での、いかにも英国庭園風なアレンジがエレガントです。.
収録曲・データ
【曲目】You Only Live Twice / A Whiter Shade Of Pale / Georgy Girl / Somethin’ Stupid / A Man And A Woman / My Cup Runneth Over // Don’t Sleep In The Subway / Release Me / Barefoot In The Park / Alfie / Music To Watch Girls By / This Is My Song
永遠のガールポップ・アイドル、リンダ・スコットのセカンド・アルバム。アレンジャーでプロデューサーのハッチ・デイヴィが彼女のために設立したという一説もあるCongressレーベルの第一弾アルバムでもあります。キュートで親しげなルックス、夢見る瞳。舌足らずなのにしっかりした歌唱力。「Never In A Million Years」など、ずっと語り継ぐべきガールポップの名曲もきちんと収録しています。「Goody Goody」などアップテンポもいいですが、意外な選曲「手紙でも書こう」を試聴に入れますね。.
I’ll Walk Alone.
I’m Gonna Sit Right Down, And Write Myself A Letter.
【曲目】America / This Guy’s In Love With You / River Deep, Mountain High / Yellow Bird / Puppet On A String // Do You Know The Way To San Jose / Hey Jude / Mrs. Robinson / Watermelon Man / Sunshine Girl
この黒人ヴォーカリストが歩んだ人生は決して平坦ではなく、苦悩と波乱に満ちたものでした。本作は1960年リリースのサード・アルバム。当時35歳の彼の素晴らしい歌を、ストリングスも交えたドラマチックな演奏がバックアップしています。一曲目がいきなり「Sometimes I Feel Like A Motherless Child」ですもの。言葉を失ってしまいますね。.
収録曲・データ
【曲目】Sometimes I Feel Like A Motherless Child / An Evening In Paradise / If I Ever Lost You / I’m Afraid The Masquerade Is Over / Please Forgive Me / How Else // If You Are But A Dream / The Way You Look Tonight / Things That Are Love / Everybody’s Somebody’s Fool / Once / What Good Would It Be
カナダ生まれのロバート・ファーノン。パーシー・フェイスのカナダ時代(1940年代)に、オーケストラの首席トランペッターを務めていた経歴の持ち主で、自身も活動の場をやがてアメリカに移します。シナトラの十八番のイージー化を直接関係の無いレーベルでやっているのは珍しいかも。大編成だけでなく「Come Fly With Me」のような小粋なコンボもあり。.