【曲目】Blues In The Bottle / Chevrolet / Christopher Columbus / Never Swat A Fly / Richland Woman / Downtown Blues / Turn The Record Over // Fishing Blues / Storybook Ball / That's When I'll Come Back To You / Viola Lee / Papa's On The Housetop / Onyx Hop
フィリーソウルの屋台骨を半世紀以上にわたって支え続け、2019年にキャリアを終了したオージェイズ。70年代は彼らの絶頂期。フィリーのしゃれたサウンドに身を任せていても歌から気骨が伝わってくるのが彼らのよさです。盟友ギャンブル&ハフ、新世代の才能マクファーデン&ホワイトヘッド、そして彼ら自身のプロデュース。「We’re All In This Thing Together」はサヴァンナ・バンドのフィールもあってすごくいいです。.
アルゼンチンのジャンゴ・ラインハルトとの異名を持つギタリストのSP音源を集めた好編集盤。アナログで聴ける音源は限られているため、戦前SPをコンパイルしたOld Masters盤は重宝します。指力、歌心ともにジャンゴに負けず劣らず。洒落心という点では、ひょっとしてこちらに軍配が上がるかも。「Swingin' On A Star」など楽しい名曲中心の編集。不意に飛び出す小唄やスキャットにも悶絶。.
来年80歳を迎えるセルジオ・メンデス。いまなお音楽性をコンテンポラリーにキープしていて、どの時代の作品でもみずみずしさがあります。この83年のアルバムでも「Never Gonna Let You Go」や「Rainbow’s End」「My Summer Love」などAOR/シティポップ・ファンにアピールする名曲がばっちり入ってます。.
Blue Noteの常連というイメージの彼らがLimelightに残したファンキーなライヴアルバム。シカゴにあるロンドンハウスというクラブでのライヴです。ラムゼイ・ルイスほどポップス寄りではないですが、ファンキーでブルージーな演奏がたっぷり。バックビートもイカした「Downtown」で幕開けするコンサート。それほど大きくなさそうなクラブの雰囲気で、お客さんもサビを大合唱したり。こんな演奏に立ち会えたら、幸せでしょうね。.
スティーヴ・ミラー・バンドから独立してソロデビューした70年代初めに、すでにジャズに関する著書もあったほどの博学非凡なこの人。本作は79年の「Cat And The Hat」に続いて、ジャズの名曲に歌詞をつけてヴォーカリーズした曲を中心とした内容で、彼にとっては夢の実現とも言える内容です。.
収録曲・データ
【曲目】Solar / Big Nick / It Didn't All Come True / City Home / Bopcity / Theme From "Jazz Alive!" // Little Sherry / Nardis / Up Jumped Spring / Monk's Mood
【曲目】Love Will Carry Me Home / Jesse James / Take Me To The River / Shea / Double Or Nothing // It's Just A Matter Of Time / Surrender To Me / I Let Love / Sailing Boat / Love Will Carry Me Home
【曲目】Stagger Lee / That's How Strong My Love Is / Willie And The Hand Jive / Circus Face / Hippie From Olema #5 / Good And Dusty / Let The Good Times Roll // Drifting And Drifting / Pontiac Blues / Moonshine Is The Sunshine / Will The Circle Be Unbroken / I'm A Hog For You Baby / Light Shine
ゴードン・ジェンキンスのたおやかなストリングス・アレンジでしっとりとバラードを歌った一枚。このアルバムに収録の「It Was A Very Good Year」(全米33位、アダルトコンテンポラリーチャートでは1位)から翌66年の「夜のストレンジャー」の全米ナンバーワンへと至るこの時期は歌手としてのシナトラの後半の絶頂期です。.
西海岸から登場した70年代ノーザンソウルの名グループ。アルバムはどれも高いレベルの完成度。コーラスが売りなのにいきなりインスト曲を推薦してしまいますが、アルバムタイトル曲「A Taste Of...」(「You’re Not Here With Me」のインスト)で、最高に素晴らしい出来。バリー・ホワイトばりの空高く舞い上がるグルーヴに、さらにメロウな味付けが施されています。オリジナル曲も充実。「What Does It Take」のカヴァーも最高! いいところだらけです!.
【曲目】It's Going On Saturday / Our Lives / I'm In Love Again / Faster Gun / Humpty Dumpty // Move Up To Love / Cosmos Lady / Walking On Air / Lullabye On New York / Hey, Little Mama
同じグリフォン・プロダクションに籍を置いていた時代の共演アルバム。当時リリースされたときは、ジャズ・プレイヤーとしてのフィル・ウッズに焦点が当たっていたため、正当な評価を受けていない一枚だと思います。ルグランのふくよかで機知に富む70年代オーケストラとの、素敵な混じり合いを「We've Only Just Begun」でご堪能あれ。.
ブロードウェイ・ミュージカルで仕事をするうちジュディ・ガーランドに認められ発表したデビュー作。後にL.A.に拠点を移すため、NY録音はこれ一枚だけ。アル・ゴルゴーニ、デニス・セイウェルらNYのミュージシャンがバックアップしています。「Make A Time For Lovin’」を是非ご試聴ください。ポール・ウィリアムス「Someday Man」のような肌触りを持つ美しい傑作だとわかってもらえるはずです。余談ですが、彼の奥様がジャッキー・デシャノン。.
収録曲・データ
【曲目】The Farmer / My Cabin / Make A Time For Lovin' / Seventh Avenue / Just Somebody // Give A Little Laughter / Sunny Days / Piano Picker / Wouldn't It Be Nice / Please Don't Send Them Anymore【Drums】 Dennis Seiwell【Bass】 Russell George【Guitar】 Albert Gorgoni【Woodwind】 Phil Bodner【Producer】【Piano】【Vocals】【Orchestration】 Randy Edelman
ジャズヴィブラフォン奏者テリー・ギブスのラテンアルバム。この人は題材や楽曲のセレクトがいつもワクワクさせてくれます。このアルバムも頭の「Hallelujah, I Love Her So」「Our Day Will Come」から気が利いてるんですが、うれしいのがマンシーニの「I Love You And Don't You Forget It」。オリジナルもパーカッシヴでかっこいい曲ばかりですし、音の粒立ちも最高。影の主役はフルートのジェローム・リチャードソン、パーカッションのウィリー・ボボでしょう!.
収録曲・データ
【曲目】Hallelujah, I Love Her So / Our Day Will Come / I Love You And Don’t You Forget It / Mr. Something Else / Serenata / El Reigo // Days Of Wine And Roses / What Kind Of Fool Am I? / Kick Those Feet / Tenderly / If Ever I Would Leave You / Happy Baby
60年代に「You We're On My Mind」の大ヒットを飛ばした彼らのラストアルバム。1977年のリリースだけにサウンドはアーシーになってはいますが、美しいコーラスに彩られたソフトロック調ナンバーをこの時代に丁寧に作っていることに、まずビックリ! 全体的にもポップス度の高い作品になっています。深いエコーがかけられ、どこか神聖な雰囲気もありますね。ハーパース・ビザールのラスト作にも通じる隠れた名作です。ぜひ!.
【曲目】One Sweet Night / Wings Of Love / Do Listen To / Campanas De Invierno (Bells Of Winter) // Window Of A Child / Angel Of Mercy / Lovin' You / Hallelujah / Countin' The Days
冒頭から「ムーンライト・セレナーデ」、そして「潮風のマリー」と並び、また「エル・クンバンチェロ」「ベサメ・ムーチョ」「ハウ・ハイ・ザ・ムーン」と40年代から50年代のメロディ。複数の曲に16ビートが採用され、またその他も新鮮なアレンジによって同時代的に生き返らせています。なるほど、タイトルの「回顧展」の意味はそういうことでした。同様の発想で76年に発表されたルフェーブルのシャンソン・クラシック集「French Love In Hi-Fi」とよく似た発想です。1990年代の来日コンサートにおいて採用された16ビートによる「ヴォラーレ」のアレンジは、ここに収録。同曲の2回目の録音でした。.
収録曲・データ
【曲目】Dansez Maintenant / J'attendrai / El Cumbanchero / Parles-Moi D'amour / Besame Mucho / Je Chante Sous La Pluie // Brazil / Ramona / Volare / How High The Moon / Lambeth Walk / Chanson D'orphee