ブレンダ・ラッセルと、その夫ブライアン・ラッセル(白人)のセカンド・アルバム。デヴィッド・フォスターらLAのAORシーンから協力を得て制作された76年のファーストと比べると、よりメロウかつファンキーにグレードアップ。それが如実にわかるタイトル曲や「That’s All Right Too」の洒脱なグルーヴ、仲睦まじいデュエットが良いですねぇ。この後彼らは離婚してしまうのですが…。ファーストよりレアな人気盤です。.
スイング・キングとコーラス界の才人のお見事なコラボレーション作。知的で展開豊かなコーラスワークを、ベイシー伯爵がクールに迎え撃つ、という図式です。「Oh! Lady Be Good」「Call Me」みたいな曲を意外かつお洒落に調理する手腕はさすがのアラン・コープランド。「I Surrender Dear」ような落ち着いた4ビート、ジェントルな「Girl Talk」なども実に麗しい仕上がりです。日本語解説は青木啓さん。.
収録曲・データ
【曲目】Happiness Is / I Surrender, Dear / Oh Lady Be Good / You Are My Sunshine / Until I Met You / Candy // Down By The Old Mill Stream / Fantastic That’s You / One For My Baby / Girl Talk / Call Me
ファースト、セカンドと枚数を重ねるうちに、どんどんブルーアイドソウル感覚が高まってゆく人気グループ。このサードアルバムが絶頂期でしょう。ジェイ・グレイドンらの助けを借りていた演奏もグンと上達。メロウな夕焼けソウル感覚が極上に映えるA-1「Baby When You Make It With Me」が抜群! そろそろペイジズみたいに入手難状態がはじまるかも。.
Columbiaの雇われプロデューサー職を投げうってソロへ。これがファースト。内容はもちろん、ジャケットの見開きや紙質も含めて「アルバム」という言葉の意味にふさわしい傑作。今聴くと、彼はこの時期からジャズ指向を見せていたように思えます。すなわちロックのミュージシャンを使ってまとめ上げたジャズ小唄的な作品世界とも。やっぱりこれは名盤です。A-1「The Songs Of The Elves」からラストの「Railroad Train Runnin' Up My Back」まで、嫌いになれる要素ゼロ!.
R&B/ジャズの両面で60年代からのキャリアを誇るベテランシンガーのルー・ロウルズのフィリー詣。ギャンブル&ハフ作の「You’ll Never Find Another Love Like Mine」が全米2位の大ヒットとなり、見事にこの路線は成功しました。踊りまくるファンキーさとはまた違った大人の表現がたまりません。.
マーヴィン・ゲイともっとも相性が良かったと言われる夭逝の歌姫タミー・テレルとのデュエット・アルバム第3弾。ヒットしたのは「Good Lovin' Ain't Easy To Come By」ですが、本作は何と言っても「California Soul」に尽きるでしょう。その曲を提供したアシュフォード&シンプソン夫妻がアルバム全体をプロデュースしています。病状が深刻化してすでに歌えなくなっていたタミーの代役でヴァレリー・シンプソンが歌った曲もあると言われていましたが、ヴァレリーの証言でその説は否定されています。.
ミシェル・ルグランが代表曲を70年代のモードでリアレンジした作品を揃えた人気盤。オーケストラや自身のピアノを上品に配したロマンチックなナンバーが中心ですが、息をのむようなお洒落なファンキー・チューン「The Deep Blue C」「Picasso Summer」も収録しています。モダンと気品が同居した人気アルバムです。.
収録曲・データ
【曲目】Brian’s Song / Theme From “The Go-Between” / The Deep Blue C / What Are You Doing The Rest Of Your Life / Picasso Summer / Dis-Moi // Summer Of ‘42 / Wuthering Height / Pieces Of Dreams / The Windmills Of Your Mind / I Will Say Goodbye
モッズ時代のロンドンに颯爽と咲いたショウビズ大ヒット! 邦題は「よくあることさ」。近年も数々のテレビCMに使われ、今になればこれを聴いたことない人はいないのでは? カヴァー・ヴァージョンはいっぱいあります。イイ曲ですもんねえ。でも、声から汗が飛び散る、やっぱりこのオリジナルを聴かなくちゃ! ラストの「When The World Was Beautiful」が沁みる名曲だって知ってました? これぞ彼のファースト・アルバム。.
収録曲・データ
【曲目】It’s Not Unusual / Memphis Tennessee / I Need Your Loving / Watcha Gonna Do / Skye Boat Song / Worried Man // Once Upon A Time / Autumn Leaves / It’s Just A Matter Of Time / Spanish Harlem / If You Need Me / When The World Was Beautiful【Producer】Peter Sullivan【Arranger】Les Reed
楽しき哉、スイング! 1932年から45年までトミー・ドーシーが率いたスモール・コンボ、クランベイク・セブンの楽しい録音を一枚にまとめて、美麗なジャケで発売したアルバムです。若きフランク・シナトラの初々しい歌唱も「Head on My Pillow」で聴けます。専属の女性シンガーだったイーディス・ライト嬢の歌声も勝ち気な感じで大変魅力的。バディ・リッチ、ジョー・ブシュキン、バド・フリーマンらの演奏も弾けてます!.
日本では美しいコーラス曲「Silence Is Golden」でおなじみ。もともとはビートバンドですから、若々しい感覚で、こんないかしたアルバムを残しています。タイトル曲はハンドクラッピンも楽しい、ハッピーなパーティー・オールディーズ超名曲で、欧米ではウェディングソングとしてもすごく人気があります! さらにA-3「My Town」はグッドタイム・スキャットナンバー。パンチの効いたモノラル盤です!.
世界の最悪なレコードを編集、といっても、ザ・ノヴァス「The Crusher」やレジェンダリー・スターダスト・カウボーイ「Paralyzed」のようなロック史に強力な爪痕を残した重要な“最悪”音源が入っているから笑ってる場合じゃありません。あ、シングルのみの発売だったカズー・オーケストラの「Kazooed On Klassics」はレア。瓦礫の山の頂上に立ったような気分になりますねー。初回版には気分が悪くなったとき用のエチケット袋が付いていました!.
モードからハードバップ、フュージョン。変わりゆく時代の節目節目に時代を象徴する作品を残したサックス奏者ウェイン・ショーター。本作は盟友ハービー・ハンコック、ブラジルからミルトン・ナシメント、アイアート・モレイラ、ワグナー・チソらを迎えたミナス・サウンドの影響色濃いアルバム。広く愛されている名曲「Ponta De Areia」を筆頭にミルトン・ナシメントとのコラボレーションが生み出した音像はとても現代的!.
1976年のリイシュー(オリジナルリリースは1956年)。モノラル音源をステレオ・カッティング盤に収録したレコードです(ステレオ針での再生をお勧めします)。A-1「Charles Yardbird Parker Was His Name」の中盤〜後半にかけて1本のキズによるプチノイズ少々入ります。他はEX++ほどです。
ヒップなジャズ・ボーカルといえばこの一枚!
ピアニスト、シンガー、そしてソングライターとして最上級の粋人。レジェンダリーなファースト・アルバム「Devil May Care」の再発盤がこちら。オリジナルのA面、B面を入れ替え、ジャケもボブの発売年の76年の姿にしてあります。 2018年に94歳で逝去した才人に、愛と哀悼と敬意を込めて。.
収録曲・データ
【曲目】Charles Yardbird Parker Was His Name/Yardbird Suite / Baltimore Oriole / I Don't Mind / Devil May Care / Midnight Sun / Johnny One Note // Old Devil Moon / It Could Happen To You / I Had The Craziest Dream / You're The Dangerous Type / Ow / Polka Dots And Moonbeams
Blue Note United Artistブルー&ホワイト・レーベル。多少チリノイズある盤です(試聴サンプルは今回入荷の音源を使用しております)。
ビリー・ウッテン参加のメロウ&ソリッドな傑作。
スリリング&ソリッドなJBメドレー(I Don’t Want Nobody To Give Me Nothing〜Cold Sweat)を収録していることで有名な一枚ですが、今の気分はむしろスティーヴィー・ワンダーの「If You Really Love Me」のとろけそうなカヴァーの方かしら。ビリー・ウッテンのヴィブラフォンがこれまた魅惑のアクセント。ジャケはBlue Noteらしくないですが、中身はこれぞBN-LA時代への予告篇!.
【曲目】Swing Low, Sweet Chariot / Life Is Just A Bowl Of Cherries / Deep Purple / My Sugar Is So Refined / Brahms’ Lullaby / The Desert Song // Stormy Weather / I Married An Angel / Tenderly / The Old Ox Road / Love Walked In / Basin Street Blues
カルロス・サンタナの弟がマロの後に残したトロピカルAORアルバムの傑作! 人気曲「Sandy」が最高なのはもちろんのこと、全編きらびやかなオーシャングルーヴが詰まった一枚です。遊び疲れたときのBGMにはスウィートな「Love The Way」がオススメ! 泣けて踊れちゃうトロピカル・ポップ「We Are There」も人気ですね。ヴォーカルはマロのメンバーだったリチャード・ビーン。夕暮れ、火照った身体にビール、そしてこの1枚。.
収録曲・データ
【曲目】Sandy / Tonight You're Mine / Darling I Love You / We Were There // Love You, Love You / Love The Way / Seychells / Nobody's Perfect