ハリー・ルーコフスキーの奏でるヴァイオリンがドリーミーな世界へといきなり誘ってくれる「Follow Me」で幕開けする1960年の傑作。クラーク・テリー、バリー・ガルブレイス、フィル・ウッズ、ハンク・ジョーンズらニューヨークのジャズメンを従えたコンボ・スタイルの快演が続きます。自分の歌のスタイルを完全に確立した自信が、作品に揺るぎない世界観を与えています。自身の肖像を意味するタイトルにも、それが現れているのかも。
(LP)Portrait Of Chris