これこそAORファンが探し求めているストレートなハード・ポップ・サウンドでしょう。工夫された密度の濃いアンサンブル。そして仕掛けの効いた建築的な構成がすばらしく上手い。そっと収められたバラードにも殺られちやぃますね。ブラック&ホワイトの16ビート系のAORではない、もう一つのAORの系譜に堂々と誇り立つオトが響きます。
フェリックス・キャヴァリエのプロデュースの女の子トリオです。三人でカズーを吹きまくるかわいらしいハイスピード・ジャグバンド・チューン「I Sent My Soul To The Laundromat」がかっこいい! オールドタイミーなセンスと都会的なセンスがほどよく混ざり合っていて、とても好感が持てます。ルーツっぽさがどんどん顔を出すB面中盤からの流れが最高!
のちに名プロデューサーとして大成するクライヴ・ランガーが在籍したイギリスのポップ・グループ。アートスクール系のニューウェイヴとして紹介され、日本では70年代後半からマニアックな人気を誇っていました。シニカルな歌詞とエッジの効いたサウンド作りの中に見え隠れするポップス愛が決め手。ムーンライダーズやロイ・ウッド好きの方へ。ラストの「Operator」は何故か泣ける名曲です!※カナダ盤。
NYのSSWチーム、キャッシュマン&ウエスト主宰のレーベルLifesongはフォーキーなプリAOR名盤の多い知る人ぞ知る好レーベル。天然カーリーヘアに髭面。でも、その顔には子供みたいな大きな瞳が覗くディーン・フリードマンは、生粋のニューヨーカー臭がぷんぷん漂う最高のSSW。セカンド・アルバム「Well Well Said The Rocking Chair」をハイファイでは長年プッシュしていますが、このファーストも捨てがたい。ジャズ風味豊かな「Funny Papers」そしてエレピが切ない「Humor Me」でノックアウト。
ディーン・マーティンを息子のディノとビリー・ヒンシュがサポートした知られざる傑作シングル。A面はディノとビリーが書き下ろしたファンキーなグッドタイム・チューンで、一発でKOされてしまいました。B面はゴフィン&キングの、あの「Down Home」です。※A面後半にややサーフェスノイズを感じます。
Sinatra一門ではSammy Davis Jr.ほどソウルフルではないけれど、イタロならではの陽気なエンターティナー性(井上順風)が持ち味。「Manana」「South Of The Border」「Tangerine」などおおらかな感覚のビッグバンドで軽やかにスイングするします。この気分が今っぽいですね。ストリングスを相手に淑女とゆったりダンスという感じも粋で◎!
いかにも実直な個性をその音楽に写している学生3人組。フォークを中心に、オリジナルの他、スタンダードなどもレパートリーに加えた作品で、おそらく60年代の初頭の時期の学生たちの音楽を取り巻く気分をくみ取ることができるように思います。とても正確な音程によるコーラス、いかにもモダン・フォークという言葉にふさわしい内容です。
あぁ、ウレシイ。アルバム冒頭のタイトル曲みたいな、さわやかでたおやかなグルーヴを持つフォーキーな曲に出会うと、ホントにそう思います。マサチューセッツ州をベースに活動するジャズ系ピアニストにしてSSW。ジャズ的なインスト曲も含みますが、難しさは皆無。とにかくおおらかさとともに都会的なメロディ感覚を持つヴォーカル曲が抜群です。バックを務めているのは全員女性ミュージシャン。
自身の音楽をContenporary Jewish Musicと称する彼女が、70年代SSWの影響下にあった時期の作品。SSWファンにはミネソタのSound80関連と紹介した方がピンと来るはず。マーク・ヘンリーの「River Song」と同年発表で、共通する内向的で繊細なセンス、練り込まれた音楽の響き、音楽の内側に引きずり込む麻薬的な引力を感じてしまい、しばし放心。※極美品での入荷です。
自身の音楽をContenporary Jewish Musicと称する彼女。印象的な作品「Ani ma-amin」の次作に当たり、前作同様に一連の70年代女性SSWの影響下にある作風です。60sのPeach & Loveの時代に育ったと述懐する本人のコメントも、なるほどと思わせるもの。前作よりずっとヘブライ語の作品が増えました。録音は恐らくNY周辺と思われます。
彼女が追求しているのはジュイッシュ・ミュージック。敬虔な祈りだけではなく、実にユニークなサウンド感覚を持つ才女です。アコギのカッティング、パーカッシヴなリズム、彼女自身による多重録音のコーラス、そして不意に訪れる胸を打つメロディに悶絶。録音とリリースはミネアポリスの名門Sound 80。ライナーでは本作が彼女のセカンドとのこと。※歌詞カードはありません。
ミュージカル映画「雨に唄えば」などでおなじみの美人女優シンガー、デビー・レイノルズが、70年代に持ち歌を再録音したレコードです。こんなの出してたんですねえ。自身の大ヒット曲「Tammy」も再録。ちょっとカントリータッチのアレンジも交えつつ、歌声にのぞくキュートさが変わってないのがうれしいです。幸せそうに歌う「Singin' In The Rain」や「I Wanna Be Loved By You」のカワイサも◎。
65年にしては一昔前のサウンドプロダクション。それもそのはず、本作はMGM映画で活躍していた彼女の50年代の録音を中心にまとめて発売したもの。そうとわかればひと安心。50年代のスイング感覚で颯爽と歌い、舞う彼女の晴れ姿を堪能できます。「雨に唄えば」の彼女が好きな方には、一番しっくり来るかも!
Pat Booneの娘さん。1977年に「恋するデビー You Light At My Life」で全米10週第一位のヒットを飛ばし、その後、本格的にソロ活動を開始。当時20歳。ということはこのときに23歳ですね。CCMことコンテンポラリー・クリスチャン・ミュージックのアーチストとしてのアルバム。ふっくらとジェントルな音楽世界を繰り広げています。よく見ると、カジャケット表にカッターで何かを切った後のようなものが見えます。
宣教師の両親の元、タンザニアで生まれ、カリフォルニアの砂漠地帯で育った彼女。成人してからはサンディエゴに暮らし、音楽活動を続ける中で発表したファーストがこれ。自身のギターとリードギタリスト、そしてベースのみのユニットから生まれるふくよかなメロディとサウンド。表情豊かなボーカル。そっと挟まれるジャジィなコードも魅力です。ジャケのままに、シンプルですっきりと美しい音楽。