1969年にロスアンジェルスのクリスチャン・コーヒーハウス「The Salt Company」で歌い始めたというCCM系シンガーソングライター。1975年のデビュー・アルバム発表時には、CCM専門誌でBest New Artist に選出されています。CCM界で活動するキース・グリーンとの親交が深い。これは彼の2作目。LAメイドのライトなポップスです。※WOFCはDJステッカーに書き込み。
アコースティックなサウンドをメインに奥行きのある作品を聞かせるAOR系SSW。「A Song About Baseball」や「Falling Stars」のような優しい曲を聴くとKenny Rankinを引き合いに出されるのがよくわかります。ファースト・アルバムほどの衝撃はありませんが、80年代の音を柔軟に取り入れながら、しっかりと芯のある歌を聴かせてくれます。SSWファンにも聴いて欲しい秀作。
ミネソタを本拠に活躍するフォーキー。ハンク・ウィリアムス、ピンク・アンダーソン、ゴーベル・リーヴスなどの通好みの選曲と自作を交えてのアルバム。そうした歌がいい物語といい微笑みをもたらしてくれ、言葉にしにくい有益な経験をもたらしてくれると自身でライナーに書き残しています。埃っぽくて人なつっこいOld Songs集です。
ロバート・クラムのチープスーツ・セレネーダーズにサード・アルバムから参加。ナショナル・リゾネーター・ギター・マニアとしてだけでなく、アクロバティックなプレイで好事家の目を剥かせた鬼才ボブ・ブロッズマン。ご自慢のギター・コレクションに囲まれたユーモラスなジャケで登場です。ジャズ、ブルースを中心に構成したオールドタイミーなセンス。憎たらしいけど、憎めない、そんな人柄が感じられますね。
フォーキーなジャズ。あるいはジャジィなフォーク。その狭間をすいっと抜けていくようなレコードです。フォークブームの需要に応えることを目的に制作されたとはいえ、大きな資質を持った彼のこと、新しい表現の萌芽をはらんだ素晴らしいボーカル・アルバムとなりました。グルーヴィで粘り強いサウンドがディープな味わい。実は結構なレア盤。彼は第一期タリアーズのメンバーなのです。ボサノヴァのリズムで歌う「七つの水仙」とか、センスの良さバツグン。
サイドメンとしてEd Trickett, George Ward, Roger Masonが参加。コーラスも聞かせますFolk Legacyの一連の作品に似た空気がある。トラッドと自作曲が半々のレパートリー。極めて誠実に歌を紡ぐトラデショナリスト。非常に好感が持てます。
フォー・シーズンスを始め、60年代の東海岸ポップスを手がけた最重要人物ボブ・クリュー。70年代を迎え、再びマイクに向かった彼が作ったのは傑作AOR路線アルバム。本作ではケニー・ノーランなどが曲を提供しています。都会的でメロウ、そして作曲のプロだけにメロディーの良さは流石です。ほのかに香るラテンの風味もナイス。山下達郎さんのファンにもオススメです。歌手としてデビューした彼のラストアルバムは、また歌手としての作品でした。
ボブ・クリュー・ジェネレーションの3作目。爽やかなソフトロックといった趣は徐々に変化し、本作ではクリューの手足となって働くチャールズ・フォックスとハッチ・デイヴィの施したアレンジは細かいところまでマッドさ増大。「バーバレラ」からのナンバーを2曲リメイクしているのも“売り”ですが、「Wives And Lovers」のグルーヴィーなアレンジなど、来るべき70年代を見据えた大胆さにも着目してください。※4チャンネル・ステレオ盤。
Music Minus Oneは特定の楽器をレコードに合わせて練習するために制作されるのですが、何とそこにボブ・ドロウがいました。本作はカルテット+1(ギター)で、サックス奏者の練習に使われる仕様。ミュージカル「Oliver!」の曲を、気持ちよく演奏出来るように洒落たアレンジが施されています。クラーク・テリー、タイリー・グレン、ベン・タッカーなどメンツの豪華さや、内容の良さで、教則レコードとして眠らせるには惜しいとの決断から再発されたリイシューです(オリジナルは60年代末のリリース)。
フォー・フレッシュメンのメンバーでありトロンボーン奏者でもあるボブ・フラニガンが、ギタリスト、ジョン・グレイと共に作ったジャズ盤。共に柔らかな音色を出しながら小粋にスウィングします。バックバンドも前面に出たトロンボーンとギターを引き立てるように控えめです。ギターとトロンボーンの相性の良いサウンドは、サケロック的にも感じます。おすすめ!※ジャケ右下隅にウォーターダメージの茶シミ。
詳細不明のジャズコンボによるボサノヴァ・インスト集。廉価盤レーベル向けのこうした匿名音源にも、時折拾いモノが混じっています。裏ジャケの解説を読んでも「ボサノヴァの踊り方」「ボサノヴァとは何か?」みたいな記述だけで、主役がサックスなのかギターなのかわかりません。たぶんサックスの人? でもギタリストのプレイもかなり魅力的です。いい加減な曲名が並んでますが、演奏、楽曲のレベル共にハイクオリティ。
74年といえばもうデビューして4半世紀。軽妙さの持ち味はそのままに、今一度スタートに立つかのようなアコギ2本のライヴ作品を産み落としていました。この人のモダンなフォーク感覚は、誠実で慎ましくて素敵です。お得意のジャジィなフォーク小唄とも言うべき歌唱も、彼の当たり曲の「アビリーン」でそっと披露。地元シカゴのマイナー作品。
バンジョー片手にスキーして(裏ジャケ)、足にギプスになっちゃった(表ジャケ)が最高にチャーミングなアルバム。純正フォーク・シンガーのイメージが強い人ですが、全曲スキーものの自作で固め、ここではユーモラスなたたずまいを見せてくれます。エリック・ワイズバーグの参加も見逃せないですね。
おそらくこれが彼のセカンド。いかにも東海岸のフォークのヒストリー、それもボストン界隈のそれを身に付けたSSWといった佇まいの前作から一年後、ぐっと内省的で同時代感を表明する振る舞いに変わって来ています。ギターのボブ・ハルペリン、ベースのジョシュア・エプスタインとの音楽による会話が目前に見えるよう。なんだかとても沁みます。夜長の一枚。
いかにも東海岸のフォークのヒストリー、それもボストン界隈のそれを身に付けたSSW。叙情的なオリジナルの他、カントリーブルースのフィーリングを響かせる3フィンガー、トーキング・ブルースなどを弾き語り、背筋がピンと伸びた様を見せます。非凡な才能を感じます。フォークの根強さを改めて思わされますね。60sのクラブ47界隈の音楽と想像します。自主盤、そしてレコード番号から想像して1982年のリリースと思います。